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自作トラックアーカイブ〜SpanishSong 2011.4
※ Seesaaブログに公開していた昔の記事を引っ越しています。
2011年4月9日
New Track ~Spanish Song
今回は少しこのトラックの作成手順を説明してみようかと思います。
全体で鳴っているアコギサンプルが一番キモで以下のような作業を経て作っています。
・アコギを弾いてSP404サンプラーでサンプリングしておいたアルペジオ素材を用意
・ここからAbleton Liveでの作業。SP404のLine Outから各サンプルをAbletonにオーディオ録音して取り込み
・録音したサンプルデータを聴きながら適当な位置でWarpマーカをつけて、MIDIスライス
・MIDIスライスしたサンプルをDrum Rackにアサインして
・テンポを試行錯誤のあげく97と決めて、Addictive Drumのプリセットのリズムパターンをガイドリズムにして流しっぱなしに
・先ほどのDrum Rackに展開したサンプルをMIDIコン Padコントローラで叩いて演奏したものをオーディオ録音し、いくつかのループを作成
それからリズムトラックを打ち込み直して差し替えて、セッションビューで打ち込み直したリズムトラックを流しながら、先ほどのサンプルオーディオクリップをトリガーしてアレンジメントビューに録音 <<===これはいつものやり方です。
で、アコギのサンプルトラックはAbleton LiveのVinylエフェクトをかけてさらに粗くしています。
今度はアレンジメントビューで構成を調整しながら、Kickを打ち込み
何か物足らなかったので、KOMPLETE7音源のFM8でArpトラックと、UltraAnalogでBassトラックを加えました。
締めには、SP404側でアコギサンプルの1つをリバースしてReverbエフェクトを深めにかけたオーディオをフェードインさせました。
後半のBassが入ってきてか辺りからのMIXがとても難しくてどうしてもモコモコダンゴになってしまいます。
うむむ、各トラックの音を際立たせながら奥行きを持たせてMIXするのは本当に難しいです。
一度、上手な人が作業をするのを1日張り付いて見てみたいものです。
で、年末に買ってあったサンレコムック本の「エンジニア直伝!DAWミックス&マスタリングテクニック」を読んで参考にしよう!と思ったものの、何故かその1冊だけが見当たらず、半日以上あちらこちらをひっくり返したけども見つかりない!311の地震でCD,Videom,本が全部放り出されてぐちゃぐちゃになったのをとりあえずと復旧した際にどこかに行ったと思うんですが。。。
うーん。アタマの中で井上陽水の夢の中へがグルグルしながら、本当に見つからないときは見つからないんだと思いました。
余談でした。
とりあえずの最終系はいつものように自分でも想像のつかないトラックになりました。
あまりに運任せ、無計画といえばその通りですが、偶然性重視というか1つのサンプル、音色、フレーズをきっかけに色々遊んでいるうちにトラックが出来あがる、そんな感じです。しっかりと構成を詰めて、計算して、というものでは全然なくてこんなんでいいのかな、と思いつつも、こういうスタイルもありか、と。
コメント
DAWでトラックを作り始めた頃は細かく手順を書いていて自分のことながら興味深いなと。
このあたりからLogicよりAbletonで制作することが多くなってきているんですね。
<了>