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電子ピアノを売却しました
YAMAHAの電子ピアノ。
金沢に住んでいる時に、長男が近所のピアノ教室に習いに行き始めた時に購入した。
ピアノも扱っている大きな楽器屋に行って、入門機の中でも少し値の張るものを買ったと思う。
その年の秋にさいたまに引っ越してきて、彼はもうピアノ教室には行かなくなったので(近所に教室もなかったのもある)、もったいないといえばもったいない話だ。
次男が習いに行きたいと言わないかな、とも思ったがそんなこともなく、
半分ホコリを被った状態になっていた。
幸いにも、僕が音楽が趣味だったのでせっかく家にあるのだから、と思い出したようにたまに開けては、ビートルズの全曲スコア譜を見ながらポロポロと練習してみるくらいだった。
購入してのが2005年3月だったので、間もなく20年が経とうとしている。
2回の引っ越しにも関わらずどこも不具合はなくちゃんと鳴る。
電子ピアノの平均寿命を調べてみると平均10年〜15年とも書いてあるので、なかなかに出来のよい個体だったのかもしれない。
荷物が増えてきたので(主に自分の本なのだけど)、いらないもの、ずっと使わないものは少しづつ廃棄して部屋をスッキリとさせよう、ということになり重い腰を上げることにした。
前からピアノはもう処分したらどうか?という話にもなっていたのだが、
「いや、あれば弾くから」
なんて言いながらぐずっていた。
どうやら僕は一度お迎えしたモノを捨てれない性分みたいだ。
もったいない、もったいない、といいながら狭い家のスペースだけを占領しているパターンだ。
「電子ピアノ 売却」とか「電子ピアノ 処分」
とかで検索してみると、やはり10年以上経過したものには値段はつかないようだ。
年季ものなので仕方ないとはいえ、今までずっとそばにあったのに値段がつかないのは釈然としない。
(だから、やっぱりモノが捨てられないのか)
完動品なので、メルカリやオークションで1万円くらいなら売れるかもしれないが、なにしろモノがでかいので配送などを考えると手間ばかりかかりそうだ。
ま、いずれにしてもとりあえずは見積もり取ってみようか、と中古電子ピアノ引取の看板を出している業者の1つに見積もりを出してみた。
型番の載っているラベルとピアノ本体の写真を撮って、状態を書いて(音が鳴るとか)サイトにアップする。
しばらくすると、見積もりが出てくる。
「2,000円でお引き取りいたします」
不思議なもので、たったの2,000円でも値段がつくとうれしくなる。
タダで持っていってもらうのも、2,000円ぽっちを貰うのもそうそう変わらないのにだ。
「お引き取り後に、状態が異なっていてもお見積り額は変わりません」
つまり、実際は鳴らなかったじゃないか、となっても2,000円で引き取ってくれるということだ。
2,000円という金額がぽんと背中を押してくれて、気がついたら引取日を調整して後は当日を待つばかりとなっていた。
2Fの部屋に置いていたのだが、1Fと2Fでは見積額も変わるようだったので、「分解して1F玄関口に持って降りておきます」
というのが見積もり条件だった。
日曜の朝9時半に回収に来るというので、前日の夜に鍵盤部と台を分解して、1Fの玄関フロアまでおろしておく。
鍵盤部が相当重たくて、分解出来ないとこれ運べなかったな。
当日の朝は、約束の9時半きっかりにトラックがやってきて、2,000円と領収書と引き換えに、ものの2-3分でピアノを積んで去って行かれた。
ピアノが置いてあった場所はすっきりして、周りを片付ければベッドを置いて、1人用の寝室コーナーが作れそうだ。
コロナの時とか隔離するために、無理やり部屋をあけて、元気な人はリビングに布団を持ってくるとか大変だったからな。
20年近く付き添った電子ピアノがなくなって4日目。
普段から弾いていたわけではなかったけど、少しだけ寂しい思いはあるが、
ピアノの練習をしたくなったら、今の時代はMIDI鍵盤さえあればピアノ音源でいくらでも弾けるから、となぐさめている。
(実際、Rolandの88鍵のMIDIキーボードが押入れにしまってある)
<了>