Apple TV+ 『サウンドを語る with マーク・ロンソン』が面白い
Appleの動画配信サービス "Apple TV+"のオリジナル・コンテンツが面白い。
『サウンドを語る with マーク・ロンソン』というドキュメンタリーを観始めました。
1エピソード30分ちょっとなのでサクッと観れるのがやっぱりよい。
現在、エピソード2まで観終わったのだけど、これがすこぶる興味深くて本当にめちゃくちゃ面白い。
マーク・ロンソンといえば若手の中では相当売れっ子の音楽プロデューサーだけど、ブルーノ・マーズと演ってた大ヒット曲の「Up Town Funk」以外はちゃんと聴いてこなかったというか、あまり彼の作品を認識していなかった。
だけど、その界隈ではそれなりに評価をされているから今回のAppleとのオリジナルコンテンツ制作になったのだろうが、
なかなかどうして、現代ポピュラーミュージック音楽の歴史などに造詣が深いと(思われる)いうのも、その一因だろうか。
9年前の2014年にも"TED Talk"で「How sampling transformed music」というプレゼンテーションをしている。
これもとても面白いので観てみて下さい。
Apple TV+配信の今作では、この時のプレゼンテーションをさらに深掘りしているような内容で、
ヒップホップやダンスミュージックに限らず、ファンク、R&B、ロック、ポップソングなど現代の音楽制作には欠かせないテクノロジーをピックアップして、
音楽制作に携わっていない者が観ても理解出来るように、エピソードごとに1つづつ紹介してくれている。
シーズ1ではエピソード6まで配信されていて、それぞれ以下のようなテクノロジーについて紹介しています。
最初のエピソードがオートチューンというのも、いかにも現代のポピュラー・ミュージックの現場のプロデューサーというテーマ選定だなぁと。
オートチューンがいかに今の音楽制作には欠かせないものになっているのかを、その歴史や仕組み、オートチューンを使った具体的な楽曲やプロデューサーへのインタビューなど、この30分を観るだけでオートチューンについての概要は完全に理解出来ると思う。
中でも興味深かったのは、ジョン・レノンの音声をオートチューンの新しい機能を使ってハーモナイズすることで、全く新しい最新ヒット曲のような楽曲を制作するシーン。
エピソード2話目は、まさに9年前のTED Talkでプレゼンした内容をさらに深化させたコンテンツになっている。
サンプリングといえば、ヒップホップ・レジェンド達は避けて通れないが、彼らにインタビューをして、サンプリングの真髄について迫っている。
Apple TV+というまだまだ動画配信サービスの中ではメジャーではないプラットフォームなのだけど、他の配信サービスと比較してもオリジナルコンテンツはドラマにしても質の高いものばかりだし、Apple製品を購入するとお試し期間があって一定期間は無料で使えたはず。
また、iPhoneを使っていて写真やデータのiCloudへのバックアップで容量不足のような場合には有料で増量する必要があるが、
Apple ONEというApple TV+やApple Musicなどもセットになったとてもお得なサブスクプランもあるので、そういうものを利用してもいいんじゃないかなぁなんて思っています。
是非、機会があれば観てみて下さい。
音楽好き、音楽制作に興味がある、なんて人にはうってつけのコンテンツです。
公式予告編の動画も貼っておきます。