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10曲で30分という今どき潔いロックアルバムを聴いて! The Snuts 『Millennials』
最近ヘビーローテーションのお気に入りバンドのアルバムをご紹介します。
ザ・スナッツ(The Snuts)の現時点での最新アルバム『Millenials』。
とは言っても2023年リリースなのでニューアルバムって訳ではありません。
1曲目「Gloria」、ギターのイントロが鳴った途端のキラキラ感って何なんだ!
そして、ワンフレーズで短めにイントロを収めるとすぐにボーカルが入ってくる。
フロントマンのヴォーカル/ギターのジャック・コクランの声がなんとも魅力的。
ハスキーでちょっとコケティッシュな感じもあってこの声だけで、もうこのアルバムは素晴らしいに違いないって思ってしまう。
とか思っていたらあっさりと曲が終わって2曲目「Millionaires」がすかずフェードインしてくる。
なんと1曲目の長さは2:33!
2曲目もキャッチーなメロディでサビはライブでも会場一体になって唄えそう。
とか言ってる間にも、小気味よい3分前後のナンバーが次々と畳み掛けてくる。
気付いたらあっという間にラストトラック「Circles」、ミッドテンポでしっとりとアルバムを締めくくる。
全10曲で30分という、2025年としてはなんとも潔いアルバムなのだろうか。
そして、全曲ポップなメロディながらもちゃんとロック・バンドの雰囲気も漂わせて。
彼らはUKスコットランドの4人組バンドでデビューは2021年でデビューアルバムから全英1位。
続く2ndアルバムも全英3位で、今作へと繋がっているようだ。
彼らはアークティック・モンキーズやリバティーンズに影響を受けたというから2000年代初頭のロックンロール・リバイバルのさらに次世代なんだなという雰囲気がビシバシ伝わってくる。
トラップにやられてしまったアメリカからはこんなポップでロックなバンドってもう出てこないかなぁ、やっぱりロックはUKなんだな、とストロークスを少し懐かしんだりします。
20歳になったばかりで同年代では希少な存在かもという洋楽しか聴かない次男に教えたところ、彼の琴線にもビシバシ引っかかったみたいです。