ザ・ビートルズ『ペーパーバックライター』に関する私的戯言
ビートルズの曲『ペーパーバックライター』
1966年にシングルとしてリリースされたけど、次に出たアルバム『リボルバー』には収録されなかった。
なので、結局オリジナル・アルバムには収録されず、いわゆる赤盤や後年になって出たベスト・アルバムにのみ入っている。
アルバムというフォーマットが一般的になる以前のシングル盤リリース中心のアーティスト達にはそんなケースが多くあったみたいだけど。
"ペーパーバックライタ〜、ライタ〜、ライタ〜"
の多重コーラスで始まる印象的なイントロ、
リンゴのスネアが一発"タンッ”と入ってからのイカしたギターリフ、
ポールのベースが"トゥルルルン”と隙間を縫って入った後、はじまるリード・ボーカル。
うん、何十回、いや何百回聴いたかしれないけれど、いつ聴いても格好いい。
これが約60年近く前の曲だなんて奇跡的。
おそらく最初に聴いたのは中学1年の時。
別の小学校から入学してきたロック好きの友人の家に遊びに行ったら、兄のものだというビートルズのレコードが全部揃っていて、学校帰りに毎日遊びに行ってビートルズのレコードを聴かせてもらったことがあった。
その当時はまだビートルズの曲といえば、"HELP"と"I'm Down"がカップリングされたシングルしか持っていなかった。
何度も引っ越ししてもはや何処に行ってしまったやら分からないが、こんなジャケットだった。
そんなビートルズ三昧の中学1年時代に、『ペーパーバックライター』は赤盤で聴いたのだけどやはりイントロのコーラスが強烈でずっと耳に残っていた。
そんな『ペーパーバックライター』だけど、実は何十年もちゃんと歌詞を読んだこともなかった。
そして、なんとなく「タイプライターの歌」と認識していた。
どうしてタイプライターなんだろう?
ペーパバックライターのライターに引っ張られていたのか、ペーパーバックを執筆するのはタイプライターだからなのか、自分でも不思議だ。
イントロから"ペーパーバックライタ〜"と歌っているのに。
あ、これって「ペーパーバック」を書く「ライター」のこと?と気付いたのがつい最近のこと。
いやお恥ずかしい。
改めてちゃんと歌詞を読んでみました。
はい、確かに、作家になって本を出版したいなろう系の歌でした。
ずっと思い込んで間違って覚えていた、そんな事はよくあって、
例えば、「ルパン三世」の主題歌。
超有名なイントロ終わりに "Lupin The Third"と女性コーラスが入るんですが、これを大学に入るくらいまでずっと「ルパンです〜」だと思っていた。
冗談抜きに。
ま、そんなアホ話はどうでもいいんですが、やっぱり歌詞をちゃんと聴かない(耳にあんまり入ってこない)という性質はよくないなぁ、なんて思います。
歌詞が全くアタマに入ってないので、弾き語りなんて出来ないですから困ったもんだ。
<了>