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ケーブルレスって素敵〜ギター用ワイヤレスシステムを電子楽器(サンプラー)に使ってみたら快適だった

楽器をやっているとケーブルが家中に溢れかえってきますよね。

え?そんなことないって?

いやいや、もう大変なんです。

それでなくてもギター用だとかシンセやサンプラーなどの電子楽器用だとか、マイク用、パッチケーブル、モノラル、ステレオ、Y字、TS、TRS、MIDI、1M、3M、5M、6.35mm、3.5mm・・・・

ケーブルの性能、太さ、長さ、プラグ形状、サイズ、規格。
長くやっていると多岐に渡る種類のケーブルが新しい楽器が来る度に増えてくる訳です。

特にオーディオマニアのケーブル沼って訳でもないですが、気がついたら溢れてる。

そして、そんなケーブルや楽器があるのは普通の一軒家のリモートワークと雨の日の洗濯物干し場と、色んな用途を兼任している六畳一間。
広い楽器専用の部屋がある訳でもないので、表に出ている楽器、いわゆるその時の一軍はごくわずか。

よし、今日はサンプラーでいこうかな。
て、なると数あるサンプラーを引っ張り出してきて、それに合うケーブルを持ってきて、ヘッドホンでモニタリングするか、アンプに突っ込んで鳴らすだけか、録音もしたいのでミキサー経由にするか、オーディオインターフェース直挿しにするか、
何だか一苦労です。

AKAIのMPC LIVE2だとバッテリー搭載でスピーカーも内蔵しているので、音を出したい時に鳴らせます。
だけど、なかなかそんな機材ばかりではなく、
というかスピーカー搭載の電子楽器の方が少ないかも。

とにかく、ヘッドホンを持ってくるか、スピーカーに音を流してやる必要があります。
そのためにはケーブル。何はなくともケーブルが必要。

なんかいいのがないかなぁ、と先日ふと閃いたのがこちら。

ギター用に使っていたワイヤレスシステム。
amazonで6,000円ちょっとです。
LAKATOというあんまり聞いたことがないメーカーで、すっかり中華製かと思っていたらイタリアのメーカーらしいです(製造は中国だろうけど)。

一流ブランドではないですが、amazonで評価は良かったのでちょっとだけビビりながら購入したところ、全然普通に使えます。

ワイヤレスシステムは、写真にあるように2台ペアで1セットになっています。
シールドケーブルの代わりにこいつをギターとアンプにプラグインすると、無線でこの人達が音声を繋いでくれます。

ギターのジャックに挿すのは"Transmitter"と印字されている方。送信側です。
アンプの入力ジャックに挿すのは"Receiver"と印字されている方。受信側です。

これって、ラインケーブルで出力する電子楽器にも使えるんじゃないか?
と試してみました。

今回、検証にご協力いただきました電子楽器様はRolandのサンプラー名機の新モデルSP-404MKII。

今回はギターの代わりに音を出すSP-404MKIIのヘッドホンジャックに "Transmitter"の方を挿します。

SP-404MKIIはライン出力もあるのですが、L/Rのモノラルフォンジャックが2つでステレオアウトになっているので、そのままではプラグが足りません。
なので、ヘッドホンジャックに挿します。

(いや、今気付いたけれで L側のジャックだけに挿したらモノラル出力になるのか?あとでやってみよう)

迎え撃つのは(いや別に戦ってない)、コンパクトな立ち姿ながらサウンドは本格派のコンパクトギターアンプのPositive GridのSpark MINI。
いや、この人本当に素晴らしいです。

さて、こちらのアンプの入力ジャックに "Receiver"の方をプラグイン。

それから、 "Transmitter" "Receiver"の両機の電源スイッチをおん。
すると数秒だけ青いランプが点滅すると自動でペアリングして青点灯になるとスタンバイOK。

Spark MINIのスイッチを入れて、SP-404MKIIのスイッチもオン。
パッドを叩いてみると、無事にSpark MINIから音が出ます。
遅延もほとんど感じられず。
ヤッター!

低音はほとん無いと言っていいくらいですが、パッド練習をしたり、アイデアスケッチをする分には問題なし。
何といっても、ケーブルレスというのが何とも楽なのか。

自宅の部屋の中程度の距離であれば全然問題なく音が飛ばせるので、あちこちに持っていって楽な姿勢で操作できるのがとっても良い。

そして、Spark MINIにはアンプシュミレーターを搭載しています。
数多くのアンプとエフェクターを好きなだけ組み合わせて音作りが出来ます。
SP-404MKIIもエフェクトの多彩さでは有名なのですが、アンプ側で少しブーストとして、オーバードライブで軽く歪ませたり、リバーブやエコーを深めいにかけて、なんちゃって独りDUBごっこをするのが楽しいです。
低音足りないけれど。

今回はギターアンプに繋げましたが、オーディオインターフェースのライン入力に繋いだら低音不足も解決して、サクッとabletonなどのDAWに録音してチェックする程度であれば手軽かもしれない。

それもこれも機材が全て常設されていて、ケーブル接続されていればこんな苦労はしなくていいのですが、仕方ない。

ということで、ギター用のワイヤレスシステムを電子楽器にも使ってみたら、すこぶる快適だったという話でした。

それでは!

<了>

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