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24時間テレビのドラマを観て、欽ちゃんにもかなり影響受けてた事を思い出した夜

関西人の性で逃れようもなく吉本新喜劇と松竹新喜劇の影響が大きいけれど、
そういえば欽ちゃんにも結構な影響受けてるよな絶対、と思い出した。

昨夜の日テレと24時間テレビでやっていたスペシャルドラマを観たから。
「欽ちゃんのスミちゃん〜萩本欽一を愛した女性〜」

なにしろ僕は小学6年生の頃、フジテレビの欽ちゃんのバラエティ番組「欽ドン!(欽ちゃんのドンとやってみよう!)」でハガキを読まれてバカウケをもらったことがある。

欽ドン!では視聴者からの投書によるショートコントのコーナーがあり、いくつかのテーマに沿って応募されたショートコントを欽ちゃんとゲスト(当時のアイドル歌手)が演じる。
客席の受けによって欽ちゃんが、バカウケ、ヤヤウケ、ドッチラケ、の3つで評価するという人気コーナー。

その当時の僕は母親も夜の仕事で働きにでていた鍵っ子だったので、アパートの部屋で1人で夕食を食べながら好きなテレビを観るのが愉しみだった。

いつものように欽ドン!観ていた僕はふと思いついた「母と子の会話」のショートコントをハガキで応募して、それがたまたま読まれてバカウケを頂いた。

「母と子の会話」では、茶の間のセットで欽ちゃんが母親役、僕の投書を演じてくれた時のゲストは、野口五郎か西城秀樹が子供役だったような気がするがあいにく記憶が定かでは無い。

「母ちゃん、この漢字なんて読むの?」
「それよりねお前、このひらがな、なんて読むんだい?」

そんなショートコントだった。
その日の「母と子の会話」部門の欽ドン!賞をいただいて、後日商品としてメダルが郵送されてきた。

その思い出はそれだけでは済まず、なんとその年の一番を決める欽ドン大賞が翌年の春先に開催されたのだけど、僕の投稿もエントリーされて新宿厚生年金会館で開催された公開収録に出演者として招待されたんです。

当時、まだ小学生だったので、付き添いの保護者として祖母の分まで新幹線の往復チケットを出してもらったことは覚えている。

はじめての東京。
よく分からないまま、とりあえず会場の新宿厚生年金会館につき、付き添いの祖母とは別れて楽屋で本番まで待つ。
楽屋といっても大広間で、僕の隣には若い女性の方で、1人で不安そうな小学生の僕が不憫だったのか何かと声をかけて気遣ってくださったことをなんとなく覚えている。

本番が始まり、とりあえず出演者はこちらへどうぞ、とスタッフに呼ばれるままゾロゾロとホールのステージに設えたひな壇席に着席させられる。

緞帳が開いて、舞台では欽ちゃんとアシスタントの女性、誰だったろう?中村メイコさんだったような気がするが。。ゲストに前川清さんもいたような、が何やら喋ったりしている。

ショートコントの各コーナー大賞を決める時間になり、エントリー作品が紹介され、大賞が発表されて、
まぁ舞台ではそんなような事が繰り広げられていて、僕たちはひな壇の上から眺めているだけ。
何か喋るのかな、何を喋ろう、自己紹介かな、などと少しドキドキして待っていたけれど、何も無いままにあっと言う間にイベントは終わった。

それだけ。
流石に小学生の頃の記憶なんてそんなものだ。

そんな事があったから、僕の中ではずっと欽ドン!ファミリーの末端の構成員のような気持ちで、その後もずっと欽ちゃんの番組は観ていた。

中学生、高校生、大学生、社会人と歳を重ねて、欽ちゃんの番組からもなんとなく遠ざかり、その後の何度かの引越しで、宝物だったはずの欽ドン!賞のメダルもどこかへいってしまっていた。

そんな記憶が、昨夜バーっと蘇ったのだ。

24時間テレビは、それこそ初代MCとして欽ちゃんが始めた時は僕もまだ中学生で多感な時期。
親のシラけた顔をよそ目に、夜中までテレビに齧り付いてなんだか感動して、貯金箱に募金までしたりして、しばらくは観ていた。

だけど欽ちゃんがMCを降りてしばらくしてからは、僕と観なくなっていた。
単なるテレビ局の集金番組じゃないか、親と同じくそんなシラけた目線になっていたのは、然るべきことだったのかもしれない。

だけど24時間マラソンだけは、本当にちゃんと走ってるのか?どこかでワープしてないか?とか毎年疑惑の声が出たり、
誰が走るのか?が話題になったり、
どうしていつも武道館でエンディングのサライとかなんかを谷村新司が歌っている時に都合よくゴールするのか、とか、
そんな面白半分だけで報道だけは気にしていた。

今年は、フワちゃんとの巻き込まれ事故で話題になっていたやす子がランナーで、
さて関東に台風(というかもはや単なる低気圧?)の影響で雨風が強くなるがもちろん中止だよね?と思っていたら、
24時間マラソンはやる、しかも無観客のスタジアムを回収する、
とどこまで強欲なんだ日テレは、さすが24時間テレビは体のいい集金番組だから止められないんだな、
とか思いながらも興味半分で22時過ぎにテレビを付けたら欽ちゃんのドラマが始まっていて、つい全部観てしまったという訳だ。

欽ちゃんの奥さんのことも、ご家族のことも、若い頃の逸話も全く知らなかったけれど、少ししんみりしたよ。
欽ちゃん役の伊藤淳史さんも、もう少し若い役者さんいなかったかな?と思わなくも無いがよかったです。
坂上二郎さん役のアタック西本はハマってたし、
慎吾ちゃんのマネージャ役もよかったよ(実は一番年配だったのが笑った。SMAPもおっさんやん)
奥さんのスミちゃん役の波瑠さんは相変わらずお美しかった。

そんなドラマにしんみり、ほんわかして、若い頃の欽ちゃんファミリー末端構成員のつもりで応援していた自分も思い出して、さらにしんみりしたりした、そんな夜でした。

〈了〉

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