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令和にもいるのか、電車で化粧をする女性

今朝のこと。
都内へ向かう満員の通勤電車。
優先席に座って化粧をしている女性がいる。
女性の年齢は分かりにくいけれど、おそらく30代前後。
それが女子高生とかではなく、分別がついているであろう大人の女性なことに驚いた。

そして、その優先席の前で立っているのは、おそらく60後半か70前半だろうか年配の女性。
髪染めしないシルバーヘアーのままでナチュラルなスタイリングたけど素敵なピアスをして、
背筋を伸ばし凛と立っている。

その横にはマタニティキーホルダーをバッグにつけている小柄な若い女性が吊り革にぶら下がるようにして立っている。
後ろ姿からはお腹が大きいのは分からなかったけれど、おそらく前からだとしっかりと妊婦さんと分かっただろう。

もう一度優先席に視線を移す。
やはり手鏡を見ながら一心不乱に化粧をしている。
時々チラリと上目遣いに前方に目をやっているので、年配の女性にもマタニティの女性にも気付いているはず。
僕とも一度目が合ったが、そこには羞恥や軽蔑や何の感情も見えず全く無表情だった。
何だかなぁ。

一昔前は、いわゆるギャルの女子高生たちが電車内で化粧したり、通路に胡座をかいて座ったり、食事をしたりと、まぁそんなのが流行っていたのか頻繁に報道されていたように記憶している。

それが当時の価値観がリセットされたはずの令和の今にも継続していたのか。
それとも、僕が気付いていなかっただけで、もっと当たり前のようになっているのだろうか。

昔も思ったけれど、満員の通勤電車ですっぴんから化粧を施し変身していく姿を衆人に見られて何とも無いのだろうか。
それは誰の見せるための化粧なのか。
女性の化粧とは社会で闘うために自身を鼓舞するものだと言われることもあるが、これは違うだろう。

自分と身近な知り合いだけが世界で、それ以外はもはや他人でもなく単なるモブなのだろうか。
そこには多分他者への思いやりや気遣いはなく、パブリックという概念もないのだろう。

こういうのって子供の頃からの親の教育なのだろうか、何だろう。
本当に不思議で仕方がない。

帰宅して、今朝のことを相方に話していたら、彼女も最近同じように「電車で化粧している女性」を見たそうだ。
「あら、最近めっきり見なくなったのに珍しい」と思ったので覚えていたそうだ。
そうか、やっぱり最近見かけなくなったのはそうなのかも。
ひょっとしたら、昔流行った「電車で化粧をする若者」が大人になっても続けている人が若干名いるということなのか?

もし、これが今の時代も一般的なことなのであれば、「ここが変だよ日本人」みたいな特集で考察してくれないだろうか。

何を今さらみたいな事をあえて書いてしまいましたが、そんな風に思った朝でした。

〈了〉

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