2025年7月にどうなるのか【『私が見た未来』(完全版)分析】
日時
作中では「2025年7月」と述べている。しかし、あとがきでは7月5日「ということになります」と述べている。読者からしたら、日にちを特定してもらった方が助かる。というのも、1か月間避難するより1日避難する方が楽だからだ。
2025年7月5日は土曜日だ。その日、あるいは前日の夜から高原に旅行に出ていれば災難を回避できる。しかし2025年7月の1か月間となると、マンスリーマンションなどに生活物資などを送って過ごさなければならない。これでは労力が全然違う。
作中では「2025年7月」と何度も述べている。これは夢にお告げがあったということなのだろう。
あとがきの「ということになります」はそれとは事情が異なる。これは著者の類推に過ぎないということである。これまで、夢が現実化する時は、日付が夢を見た日と一致することが多かった。しかし、必ずしもそうではなく、違う日を告げられるパターンもある。例えば、葬儀は7月15日であるが夢を見たのは11月26日である(62ページ)。
そこで、夢で「2025年7月」というお告げはあったものの、何日かは知らされておらず、今までの傾向に従うと7月5日「ということになる」と言っているに過ぎない。
同時に著者は自分の葬式が7月15日にあると、こっちは夢で告げられている。前回考察したことによると、著者は津波で死ぬので、遺体がそれまでに発見されるということである。
ということは、著者の予知夢によると災難は少なくとも7月の前半に起こる。
それでも7月1日から2週間にわたって、高原にバカンスとはかなり面倒なことだ。布団とかパソコンとか持っていかねばならない。宿賃も要る。7月4日と5日だけホテルか旅館に宿泊なら楽なものだ。なんならネットカフェでも良い。
災難までまだ4年ある。その間に新しい予知夢が著者から出てくることに期待しよう。
何が起こるのか
下の画像はグーグルマップをキャプチャしたものだ。
著者はこの位置に津波の発生源があるという。それは煮込んだカレーから出る泡のように海面がポコッと膨らみ、周りに津波となって広がっていき、香港、台湾、フィリピン、日本などに大災難をもたらす。
その津波は東日本大震災の3倍(82ページ)で、東日本大震災の津波の高さが最大40メートルであるから、最大120メートルである。
津波の発生原因としてポピュラーなのは地震である。しかし、この位置に地震が発生する可能性は低い。地震はプレートが折り重なっている部分で起こる。世界の震源地を検索すると分かるが、プレートの切れ端に沿って震源地はあり、この位置に起こることは非常に稀である。100%ないとは言わないが。
海底に沈めた核爆弾が爆発する可能性については分からない。実際どれくらいの威力の核爆弾を人類は開発しているのか私の知るところではない。
核爆弾なら海底じゃなくても、海面でも良いのでは?という疑問が浮かぶが、著者が「海底爆発」と書いている(86ページ下方)。同じ理由で巨大隕石の衝突説も否定される。あくまで海底爆発だからだ。
というか、本文に「海底がボコンと破裂(噴火)したのです」と書いてある(82ページ)。これはもはや海底火山の可能性がもっとも高い。
海底火山の出来るところをホットスポットという。ホットスポットはマリアナ海溝より東のプレートに非常に多い。ハワイや南太平洋の島々はみなホットスポットで出来ている。
ホットスポットは億年単位で動かない。グーグルマップの航空写真を広域にしていくと、海底が映るようになっている。ハワイに注目すると、ホットスポットが長年移動してきた跡が見える。しかし、これはホットスポットが移動したのではない。プレートが日本に向かって移動してホットスポットは移動しないから出来た跡だ。ハワイなどはホットスポットが噴火してきた歴史を物語っている。
フィリピン海側に目立ったホットスポットはない。しかし、ホットスポットの多いマリアナ海溝の東側と、そんなに遠く離れてはいない。もしかしたら、地球内部のマグマの潮流が変化することによって、フィリピン海に新しいホットスポットが突如として現れるのかもしれない。それに向けてマグマが力を溜めており、地殻を突き破る時に激しい勢いで噴出するのかもしれない。それが海水を押し上げ、津波に発展する可能性があり得る。
現在起こっている、西ノ島の出現や、福徳岡ノ場の噴火などは、その予兆と言えなくもない。
これまで人類が経験してこなかった、ホットスポットの創出という事件が津波の常識を塗り替える可能性がある。
そうなると、対岸のロサンゼルスやサンフランシスコ、あるいはリマなども無傷では済むまい。
被害状況
上図はグーグルマップに私が赤線で描き込んだものだが、日本列島を横断する曲がりくねったラインが、著者が津波に飲まれるとするエリアである。
あまりにも広すぎるが、よく考えると事はそう単純ではない。なぜなら、津波の高さは120メートルだ。もちろん、それより高い海抜に波が届くことはない。ということは、ラインが指し示す範囲の中の、海抜120メートル以下ということになる。
その条件で行くと、東京、横浜、大阪、神戸などの主要都市はみな壊滅する。
無事に残る大都市は札幌、広島、北九州、福岡である。
名古屋は微妙な位置にある。ちょうどラインの上あたりだからだ。入り江の奥深くに名古屋はあるから、津波が小さくて済んだのかと思われるが、大阪が四国と紀伊半島に囲まれて似た条件に見えるので、大阪は沈んで名古屋が助かると少し違和感がある。京都もライン上にあり微妙である。
著者は学校とか避難場所に逃げるとか言っている(86ページ)が、120メートルでは学校は飲まれる。多くの地域で、何を用意しようと無駄である。よほどの高層ビルに上がらなければならない。そうではなく、著者(または予知夢)は避難行動によって助かる地域もある、と言っているに過ぎないのではないだろうか。海抜の低い地域で、避難する人間がみな助かるほどの収容力を持った、120メートル以上の建物があるのだろうか?。助かるのはごく一部に決まっている。
対策
2025年7月5日、海抜120メートル以上の場所に居る、という以外にない。できたら7月上旬を通じてのバカンスが良い。
都市機能は止まり、インフラの復旧に何年もの歳月がかかる。その間、どうやって生き延びていくのかが課題になるだろう。
何を準備し、何を訓練しようと無駄だ。その日、津波が発生した後、移動の車で道は大渋滞し、著者が言うようなバスなどではとても時間が間に合わない。神奈川県に500万人くらいの人がいたとして、それが仮に甲府盆地に向かおうとする時、道は何本かしかない。一挙に押し寄せようとしたら道が詰まって終了だ。
発生源がフィリピン沖と遠いとしても、沖合での津波のスピードはジェット機に相当するという。だから避難に何時間も要するようであればもう詰みだ。
だから、災難が発生する前に移動しておく以外に助かる道はない。
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