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雑記事30

ずっと悩んでいることがある。昨日の体験もさらに悩ませることになった。
人生というのは大体において二者択一で進んでいくと思っている。仕事を引き受ける、引き受けない。携帯を新しくする、しない。旅に出る、出ない。和食にする、洋食にする。今寝る、寝ない。
もちろん、もっと細かく見ていくことも可能だが、最終的には概ね二者択一で進むと思う。少なくとも自分はそうであった。
未来をどれだけ予想しようが結局は無意味に終わることが多く、ほとんどにおいて予想外が予想通り起こる。予想外をどれだけ乗り越えてくるかで対応力は上がる。
思えば海外で舞台をしていたときは、修行のようなものであったかもしれない。
西側諸国の大きなフェスティバルであれば、大体大丈夫と思われるが、蓋を開けると予想外なことは往々にしてありうる。
2015年に参加した世界最大の演劇祭の一つであるスコットランドのエジンバラフェスティバル。webpage上に全ての情報があり、マネージメントはしっかりされているのだが、全て自分たちで手配するのがこのフェスティバルの特徴で、かつ幾多の予想外を超えてきた自分は早めにポスターやチラシを用意していたので問題はなかったのだが、到着したカンパニーの半数くらいはギリギリに予約したらしく、まだ到着していない状況で舞台を始めなければならなかった。
特に日本のカンパニーは参加するだけでも大変なのになんでこんなことが起こるんだと不平を言う方もいるであろう。英語のサイトに抵抗を感じるカンパニーも多い。ただそれを言っても何の意味もないのだ。日本語なんて世界で見たらマイノリティの中のマイノリティの言語であるし、日本の常識など通用するはずもない。
旧ソビエト系の国を一人でツアーで回ってきた自分にとってはアルファベットを使ってくれているだけでありがたいと思うようになっていたし、バゲージロスもするものだと思って行動していたので(奇跡的にしたことがない)、必要なものは全て手荷物に入れていた。結局、舞台のセットは全て布でまかなうという技で手荷物のみでツアーができるようになっていた。
エジンバラに話を戻そう。
日本からのカンパニーで予想外なことが起こった際の対応も二つに分かれていたと思う。不満を言うグループ。対応していくグループ。当然後者の方が圧倒的に成功する確率は高い。
舞台をやっていた時代の話をすると、面白ネタの宝庫なのだが、それはまたの機会にしよう。ポーランドからベラルーシにロシアの夜行列車でいたときに、軍人に列車を下された経験も一つの記事になるくらい刺激的なものである。
今、心を悩ませているのはどんな自転車を買うかだ。
ロードバイク?e-bike??
人生は二者択一の連続である。

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