コロコロ変わる名探偵
ねぇ、探偵さん、探偵さん。僕を揺らし、呼ぶ声が聞こえる。どうやら僕は椅子で昨日の疲れからか寝ていた様だ。探偵さんは、名探偵なんだから、私のドレスがどれが似合うか推理してと彼女が叫ぶ。いくら名探偵でも彼女に似合うドレスまでもは、推理出来ない。その間もせわくし彼女はドレスを着替え、僕は似合う。それも似合うと言うと彼女は、なんでそんなにどれも似合う似合うとコロコロ変わるのと言い出した。しかし、彼女が着たドレスはどれも似合っていたので、似合っているという推理しか僕にも出来なかった。全然名探偵じゃないじゃない。私のドレスも選べないだなんて、私の心の、中も推理できないの?この状況、この雲行きはそろそろ雷雨がくる、いくら鈍いこの僕でも推理できることは、先ずは彼女の心に傘をさしこの機嫌を直す事だ。僕は名前だけで推理できると思われているがそれは大間違いである。名が探偵いうだけなのだからそれは、どうにもならない。
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