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どうすれば、関係の質を高められるのか?

 前回は、「成功循環モデル」をベースに、「チームが結果を出すためには関係の質を高めることが重要だ」というお話をさせて頂きました。

 じゃあ、「関係の質」を高めるために、ひいては「成功循環モデルを機能させる」ために、何をすればいいんでしょうか?

■内省って何?


 その一つが「内省」だと、自分は考えています。

「反省」・・・・・・。



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ではなく「内省」・・・・・

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 「内省」とは「自分の心の在り方を客観的に観察する」ことだと、自分は考えています。なので、ネガティブもポジティブもある。
 もうちょっと具体的に言うと、身の回りに起きた良かったこと・悪かったことの両方に対して、「自分の心の中に起きたことを鑑み、自分が何故そのような行動を取ったのか」を考える事です。

 「反省」というと、「自分の過去の行為について考察し、批判的な評価をを加えること」(By広辞苑)。ちょっとネガティブな感じですよね。

  例えば、会社のちょっとルーズな部下(A君)が、人事に言われている課題を期日までに提出していないという事実を、あなたは人づてに聞いたとします。「何をやっているんだよ・・・」「また、あいつか・・・」と感じることは多々あります。場合によっては、「何やってんだ!!」と、怒りのメールを送ってしまうかもしれません。

 実際、私もよくやります。

 しかし、「A君は、あなたに報告しなかっただけで、既に課題は人事に提出していた」とか、「A君は、事前に自分の仕事の状況を人事に説明し、人事からは『遅れてもいいよ』と言われていた」という誤解だった、などということもよくあります。

 実際、私もよくやります。あかんな~。

 この時、以下のような内省=「自分の心の在り方の客観的観察」をすることで、何故、自分がそのような行動をとったのかが、理解できます。「『何やってんだよ!!』と言われた時のA君の感情に思いを寄せる」こともできます。

・なんで「課題を提出してない」と決めつけたのかな?
 →ちょっとルーズなA君だから「期限を守っていないに決まっている」という妄想に取りつかれたな。
 →「他所の部署に迷惑かけるのはまずい」とか、「人事からのAの評価が下がってしまう」とか、余計なこと考えたな。

・出してないのはそれなりの理由があるはずと、考えられたかな?
 →早く対応しなきゃとか、ちょっと焦ったよね

・「俺はちゃんとやっているよ」と、Aは考えただろうな~。

■内省すると、成功循環モデルが機能する

 そして、内省をすることで、以下の効果が得られ、「成功循環モデル」を機能させることができます。

①相手の態度をどう受け止めるかという訓練ができる。
 相手の気持ちを慮ることを重ねることで、相手が想定外の態度を取った時、脊髄反射的に何かを言うのではなく、何故そのような態度を取ったのか、妄想することができます。

 実際、その妄想が当たっているかどうかは別にしても、相手を頭ごなしに否定するのではなく、相手を重んじる姿勢を育むことできます。それが、相手との「関係の質」が高まることにつながります。少なくとも、いきなり破綻には至りません。

②自分の癖や先入観を修正できる
 「これでよかったのか」を常に問うことで、自分の本質に迫ることができます。自分が、「何故そのような思い、行動に至ったのか」を考えることで、自分がそのように考える、思考の癖や先入観、行動パターンに気がつくことができます。

 気がつけば、ある程度は意図的にその癖を修正することができます。結果、それが、あなたの「思考の質」、「行動の質」が高めることにつながります。

■内省するために

 でも、内省って意外と難しいですよね。「はいっ、じゃあ内省してください!」って言われてできる人、どの位いますかね?少なくとも、自分は無理です。

 そんな時、お友達に教えてもらったのがこの書籍でした。

 すいません。なんか段々インチキアフリエイトみたいになってきてますが(笑)、どこからも、ビタ一文もらってません。

  この書籍には、「内省」を深く行う活動として、「マネジメントハプニングス(略してマネハプ)」という手法を紹介してました。ざっと読んでみて、「面白そうだな~」と思ったので、実際会社でやってみました。その結果、効果的だなと思えることがある反面、いろいろ課題も見つかりました。

 どんな課題が見つかったかは・・・・・長くなってきたので、次に持ち越すことにします。すんません、疲れちゃいました。

 段々、書く書く詐欺みたいになってきましたね・・・・。

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井上 誠
ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。