『複業を語る』外伝:企業内診断士がオリジナルの研修コンテンツを作る唯一の方法
さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。
先日、大塚商会様の「理論政策更新研修」に、講師として登壇させて頂きました(研修そのものは、既に終了しております)。
総計、54名の方にご参加頂きました。ご参加いただけた方、ありがとうございました。
今回で、3回目の登壇となったわけですが、今日は、その3回の中で継続して考えてきた、「企業内診断士がオリジナルの研修コンテンツを作る唯一の方法」について語りたいと思います。
そして、唯一の方法、それは、「自分の『所属組織』での経験を語ること」です。
ちなみに何度か前の回で、こんなことを書きました。
そこで、研修で話すことは、大きく以下の3点に集約されると触れました。
①書籍や既存のデータから得られた知識。
②①から自分が考えたこと。
③①②を実践することで自分が経験したこと。
当然、③がオリジナルでオンリーワンの研修コンテンツですね。
では、どうやって③を生み出すのでしょうか?
私の手順は、いかの通りです。
①ゴール(伝えるコト)を決める。
②ゴールに必要なツール・手段を探す。場合によっては、試してみる。
③ゴールとツール・手段を説明するのに必要なインプットを探す。
今回の研修で伝えたかったゴールは、「『相互理解』を深めて組織の生産性を高めるために大切なことと、そのコツ」、そのための必要なツール・手段は、「価値観ババ抜き」・・・・でした。ただし、ゴール、ツール・手段については、「今度、研修をやるから、このゴールにしよう!!」と、決めるわけではありません。普段から、「こんなことを伝えたいな~」とか、「このツール、研修につかえないかな~」と、漠然と考えていて、実際に研修が決まったら、「じゃあ、これを今度はやろう」と、決めます。
そして、この「ツールや手段を試す」タイミングで、企業内診断士であることが活きてきます。すなわち、ツールや手段を、自分の所属組織で実践してみるコトができます。例えば、チームビルディングの手法を会社のメンバーと実践してみて、その結果を受講生にお伝えするイメージ・・・ですね。
実践と言っても、大げさに考えなくていいと思います。ちょっと試した感想程度でもいいと思います。自分だけでなく、メンバーの感想であることが重要です。
今回の研修では、私の所属組織で実際に試してみたことと、試してのメンバーからのフィードバックを盛り込みました。また、インプットやツールの説明をする際には、できるだけ自分の事例(特に、やらかしたこと)やメンバーのエピソードを入れるように心がけました。心なしか、「自分がやらかしたこと」の時に受講生のリアクションが、一番よかった気がします・・・・これでいいのか?俺。
ただ、自分のやらかしは、自分の最強にしてオンリーワンのコンテンツです。失敗から学ぶことも多いのも事実です。
また、こうした内容を研修コンテンツとしてまとめていく過程が、自分自身の振り返りにもなるので、「もっと、こういうようにツールを使う方がいいんじゃないか?」というアイデアが湧いて来ます。それを試すことで、所属組織での実践の質が上がり、それをまた研修コンテンツにフィードバックする・・・なんて好循環が、生まれる可能性も当然あります。
ただし、くれぐれも守秘義務違反、そして、競業避止義務違反にはくれぐれもご留意を・・・。