見出し画像

介護保険、どのサービスを利用したらよいか

介護保険の申請って、本当に必要なのか、使った方がいいって聞くけど、一体どんなサービスがあるんだろう。
同じように知らない人も多いのではないでしょうか。
自宅に手すりが必要だったり、歩行用補助具を借りたかったり、そういった理由で申請を急ぐ人もいる。
私は母が認知症発覚後、急いで介護保険を申請したものの、実際はどんなサービスを利用することが適しているのか、その選択が非常に曖昧だった。

母の場合、日常生活は一通り出来ていた。
起きて自分で洗濯をし、近くのスーパーにお弁当を買いに行き、食べる。
掃除は面倒くさがり、布団は引きっぱなし、ホコリが溜まっても死にはしないでしょ、が口癖である。
お風呂もとても面倒くさがり、声がけをして、3日に一度くらいでやっと入れさせることが出来る。それでも入ってくれれば、介助なく自分で洗う事は出来る。

ケアマネジャーさんには、デイサービスや通所リハビリを勧められた。
しかし母は、デイサービスなんてお年寄りの行く所でしょ、と言って行きたがらない。
(十分あなたもお年寄りでしょ…という言葉をゴクンと飲む)
デイサービスの迎えの車が来るのも、近所の人に見られるのが嫌だそうだ。
脳の刺激を考えると、家で一人でじっとしているより、そういう所で体を動かしたり、人と話す事がいいに決まってる。
…体験など行ってみたら案外楽しんで、行きたいと言ってくれるものだろうか。
母は新しい記憶が継続しないので、例えデイサービスが楽しかったとしても、次の日には、何だっけ?となってしまう。

結局、最初に導入したのは、訪問歯科だった。
かかりつけの歯医者に連れて行った時のこと、リクライニングチェアに座り、自動で背もたれが倒れた際に、母が急に、痛い!と声を上げた。どうやら腰痛が酷いようで、その角度に耐えられない様子。
何より、病院嫌いで、歯医者さんは特に行きたがらない。
自分の無くなってしまった歯、鏡にその姿が映ると、とても悲しそうにしていた。
歯医者の予約をしても、母も昔ながらの馴染みの歯医者なので電話番号を知っており、勝手にキャンセルしてしまう事も続いた。
訪問歯科は先生が1人、助手さんが2人、事務の方が1人、大きめのBOXを抱えながら我が家まで来てくださった。お家で雑談を交えながら、母はリラックスして治療を受けることができた。
なんだか、(来てもらって)悪いわねぇといいながら、ちょっと嬉しそうにしてる母。
その後、私が仕事の時でも、母の元に来てもらって治療をして帰って行くという事も出来たので、休みを充てる事もなく、結果的に導入してよかった。
介護保険サービスの利用で、本人が快適に暮らせる手助けになれば良いし、家族の負担が少しでも減らせれば良い。
正解のない介護を手探りで行う。
介護されているご家族の方、本当に日々お疲れさまです。
そして介護に携わるスタッフの方、日頃より感謝申し上げます。

ちなみに、認定調査の時は、ご本人が張り切って、何でも出来ると言ってしまいがちなので注意が必要なのは、あるある(笑)
主治医の先生に介護保主治医意見書の書類依頼をする時は、事前にこんな事が出来なくなったなど、ご家族は細かいこともアピールをした方がいいかもしれない。
一度決まってしまった判定結果も、役所で申し立てれば再度依頼も可能である。

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました。

少しでも皆さまのお役に立ちますように。

いいなと思ったら応援しよう!