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打楽器奏者 新野将之は言った 「僕はスネアドラムのパガニーニになりたい❣」新野将之物語・全3~5話 第2話
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非日常性・・・人が演奏会に行く理由
人は日常を過ごす・・・日常というのは、本当に人それぞれであり、溌溂と楽しく日常を過ごす人もいれば、イヤでたまらない日常に耐え続けている人もいる💦そして、たとえ溌溂と楽しく過ごしている人であっても、非日常性を求めて何かをしたり、どこかに出かける。ましてイヤでたまらない日常を過ごしている人など、そこから逃避する手段をいつも探し、求めている。
人は日常を過ごしつつ、誰しも「非日常性」が必要👆演奏会など「非日常性」の最たるものであり、社会的に誰しもに許されている逃避手段である。私の場合は「非日常性を求めて演奏会に行く」感覚が約50%だとしても、残りの50%、あるいはもっと多くはそうでない・・・
私の中の50%、あるいはそれより多く、は「非日常性」よりも強烈な現実逃避(笑)・・・「異界」を求めたい・・・戻って来れないほど深く異界に足を突っ込むワケではないにしても、せめて異界の入り口から、異界の様子を眺めるくらいはしてみたい・・・というワケで演奏会に行く・・・
「異界」とは・・・
定義はいろいろあるのかも。ご興味の向きはネット等で調べてみてください👆 私の場合は単純至極、簡潔明瞭👆 現実から逃げ出したい・・・つまり逃避したいために、まるで異界の入り口のようにパックリと口をあけているような演奏会に赴きたい・・・どんな演奏会に行く場合も、そういう明解な欲求がある(笑)
一般的には、異界とは異世界、パラレルワールドかもしれないし、妖精あるいは妖怪の住処かもしれないし、今ネットで話題の「異界駅」も異界への入り口かもしれないし、神の国、つまり神様の住処だって、異界の一種かも・・・
あなたは行きたいですか❓異界に・・・ちゃんと今いる世界に戻って来れる保証があるなら、入り口からその「異界」を覗いてみるくらいは、誰だってしてみたいよね(笑)
今回の新野将之の「スネアドラムワークスVol.1」は、お客さんにとって、異界への入り口になるんだろうか❓新野将之は、ちゃんと異世界の入り口から、異世界の様子をお客さんに見せてくれるんだろうか・・・あ、ここで少々、悩んだ末のお断り、というか、解説をしなくちゃです・・・
上の段落で「私たちに」と書かずに「お客さんに」と書いたのは、私自身の立ち位置が、どちらになるのか微妙だからです💦私は、お客さんのようでもあるけれど、一応公募作品の作曲者なので、新野将之に作品を提供し、それがお客さんに向けて演奏される・・・
とすると、私は新野将之の側にいるのか、お客さんの側にいるのかが判然としなくなるかもです💦 多くの曲ではお客さんの側、つまり「視聴する側」に違いないのだけれど、ある1曲では完全に演者の側、つまり「お客さんに向けて表現する側」に回るワケで、立ち位置が曲によって微妙です💦
まあこの記事を書くにあたり、どちらでも別に不都合はないのですが、一応読者の皆様には、立ち位置の解説をさせていただきました🙇
さて、新野将之は、どんな世界をお客さんに見せて、聴かせてくれるのでしょうか❓ 異界への入り口に、なるのでしょうか❓ 入口の向こう側に、ちゃんと異界の様子が見えるようになるんでしょうか・・・
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陽性の音楽か、陰性の音楽か・・・
曲のお話を具体的に始める前に、もう少し説明を💦👆 曲の解説に陰陽度という表現を出します👆7段階。真ん中のゼロを挟んで、陰陽度=陽3は、陽性に振り切った数値👆陰陽度=陰3は、陰性に振り切った数値👆というふうに表記します(笑)。一応、私の感覚では「陽性の音楽」は、明るく楽し気で元気な様子で、軽やかな表現をする場合に有効です。「陰性の音楽」は、暗く重く、陰気な様子で、重苦しい表現をする場合に有効です👆
では、順を追って確かめてみる事にしましょう👆
さて、演奏会の曲を、振り返りましょう
演奏会全体は標準的な2部構成。曲名(作曲者名)編成等は下記の通り。
<第1部>
1 アスベンチュラス (A・ゲラシメス)・・・・・スネア・ソロ 2 クート・ピエス №1(F・デュパン)・・・・・・スネア+ピアノ 3 前奏曲とフーガ (上田素生)(公募作品)・・スネア・ソロ 4 そばにあるもの (山田穂乃花)(公募作品)・スネア・ソロ 5 タップ・オラトリー (C・カンジェローシ)・・・スネア+電子音
<第2部> 6 小太鼓ヲダク小太鼓ヲタク小太鼓ヲタタク(川島素晴)・スネア・ソロ
(委嘱作品) 7 「時」の彫刻 (小野史敬)・・・・・・・・スネア+マリンバ
8 神無月 (風間真)(公募作品)・・・スネア・ソロ 9 そして鼓動は海から空へ(山下久幸)・・スネア+サックスカルテット
(委嘱作品) 10 ケルベロス (S・ホドキンソン)・・・・スネア・ソロ
アスベンチュラス(A・ゲラシメス)・・・・スネア・ソロ
お客さんの関心は「どのように始まるのか」に違いない。私もそうである。始まった・・・暗転のまま、真っ暗なステージに、スティック音の連打が、小さく聴こえてくる・・・徐々に大きくなり、照明も上がり、新野将之の姿が見えるようになり、スネアの強打が続くようになる🎵
陰陽度=陽1。ガンメタリック衣装の新野将之が躍動している。そう、躍動と言う言葉が似あう曲調👆、強弱の幅も広く、音色も多彩な曲だが、曲調を貫いているのは躍動👆。聴いていて、そして見ていて楽しい(^_-)-☆ そういうふうに始まったスネアドラムワークス。
ああ、上手いね🎵
クート・ピエス№1(F・デュパン)・・・・スネア+ピアノ
お客さんの関心は「安嶋健太郎ってどんなピアニスト❓」に違いない。私もそうである。私はこの人見るのも聴くのも初めてだから👆出てきた❣黒装束のイケメン❣・・・弾き始めた・・・感想はただ一言・・・
ちょ~っとぉ~~~💦💦
以上です(笑)
あ、イヤ、ちゃんと真面目に書きましょうね(笑)・・・弾き始めた瞬間に、そりゃあ判りますよ、どんなピアニストなのか。私も一応ピアノを弾く人間の端くれなもんで・・・つまりビックリしちゃって、ちょ~っとぉ~・・・なワケです👆
陰陽度=陽3。
ああ、こういう人をピアニストって言うんだよね👆曲はフランスのエスプリを詰め込んだようなような、底抜けに明るい音楽。一人の演奏が二人の演奏になると、つまり人数が2倍になると、音楽的効果は通常、人数の二乗倍になりますね。なので4倍👆新野将之は安嶋健太郎というパートナーを得て、なんか思い切り楽しそうに、二人で羽ばたいていたような・・・
安嶋健太郎・・・この人、先日、某テレビ番組で特集されてた21年のショパンコンクールのセミファイナリストの某有名ピアニストより上手いと思いました❣・・・何より音楽が美しかったです❣
今日の本文はここまでにしたいと思います💦もう3000時を超えてしまいまして・・・次回の記事は、次の曲「前奏曲とフーガ(上田素生)」から、始めたいと思います👆
あ、今日もこの後、エピローグあります(笑)
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新野将之の演奏の異界性(笑)
まだ2曲分しか感想を書いていないので、新野将之の異界性を論じる(笑)のは、少し早いかも(笑)。でも、正直・・・ああ、早く異界に行きたい💦(笑)・・・という感覚は、1曲目を聴き始めた時からすでにあり・・・
まあ、異界に行きたいと言っても、異界に行ったような気分になりたいってだけの話ですけどね(笑)💦 だって本当に異界に飛ばされちゃったら、怖いぢゃないですか💦 異界なんて行った事ないし、だから本当はどんな世界なのか知らないし・・・ともあれ、
今のところ、新野将之の演奏会で、異界に飛ばされて、帰ってこなくなったお客さんはいない(笑)🌸
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