追悼・坂本龍一・・・想い出がありすぎて・・・全23話 その9
「入院、手術、退院」ということ その7
前回の記事では、次のように文章が終わりました・・・
誰しもそれぞれ、肉体に弱点となる部位があるようで・・・
この事に気付いたのは、還暦を過ぎてからです👆・・・坂本龍一の場合は、耳と内蔵だったようです💦・・・彼の耳は、一時、突発性難聴になったみたいです💦 もともと耳が繊細過ぎたのかもしれません💦
私の場合は目のようです💦 内臓にはこの歳になるまで大きな支障はなく、小学生の時、扁桃腺肥大症で、これの除去手術は受けたくらいで・・・・・とにかく、多くの人は緑内障にはならないのに、私は緑内障になりました💦 皆さんはどこかに弱点てありますか❓
坂本龍一の最晩年の日記で気になった記述
唐突に蘇る、坂本龍一の日記の断片・・・「手術するのは、親からもらった身体を傷つけるので、親に申し訳ない気持ちになる」・・・んんん・・・・何と書いたらいいのだろう、この気持ち、多くの人は坂本龍一と同じ気持ちになるのでしょうか・・・❓
実はこの記述は、物凄く気になった事なので、書かせてください💦
想像ですが、坂本龍一はきっと、親から、愛情豊かに育てられたのだと思います。だから手術で体にメスを入れる事に「親からもらった身体」という、親に対する愛情や敬意を持った表現が自然に出てくるのだろうと思います。あくまでも想像ですが。
何故こんなことを書くのかと言うと、私は正直、そういう気持ちが判らないからです。こう書くと、私はまるで、親への感謝がかけらもないような人間と、思われるのかもしれませんが、別にそう思われて構いません。
だって、私は自分が手術して自分の身体を傷つけるとしても、その身体を「親にもらった」とか「親に申し訳ない」とか、そういう気持ちは、沸いてこないからです。
これ、大人になってから気づいた事ですが、現実に多くの親子と対面して、親が子供に抱く愛情、子供が親に抱く感謝、敬意、愛情を見たり、感じたりしてきましたし、世に出回る、それはそれは多くの文学、映画、テレビ番組などで、たくさんたくさん、親が子供に抱く愛情、子が親に抱く愛情の表現を見て来ました。
そこから照らし合わせると、坂本龍一の「手術するのは、親からもらった身体を傷つけるので、親に申し訳ない気持ちになる」という記述も、子が親に持つ、ごく自然な愛情や敬意や感謝なのかもしれません。そして、これは、
多くの人々、多くの親子が、皆持っている自然な愛情なのかもしれません。
私にはそれがありません。「体感的に判らないけれど頭でなら理解できる」とか、そういう感覚でもありません。全く判らないのです。私は、自分の親に対して、そういう愛情、敬意、感謝という、多くの人々が持っているであろう感情が、皆無ではないかもしれませんが、沸いてこないのです。
書類上、つまり戸籍上の親はいます。そして子供の時は、いつも自分の目の前にいる二人の男女が、自分の親であると疑いませんでした。しかし徐々に大人になり、時がたてばたつほど、「この二人は本当に自分の親なのだろうか❓」という疑念が大きくなってきました。
「こんな時、親だったら子供に対して、こうするよなあ」という状況になった時、親が親らしい行動をしてくれなかった事が、質的に度合いが強すぎて、量的にも多すぎたため、子供ながらに「何故うちのお父さんとお母さんは、こんななんだろう💦」と思い続けて来ました。
そして、たくさんの経緯はあるものの、結論を一言で言うと「この二人は、私の本当の親ではないんぢゃないか・・・」という疑念が沸き起こり、それは、大人になり、還暦も過ぎ、父(戸籍上の)が亡くなった現在も、その度合いが強くなり続けています。
戸籍上とはいえ、子供にこんな事書かれて、親はどういう気分になるのでしょうね。その親がかわいそうだから、こんなことを思ったり、こうしてネットの記事に書いたりするのはやめよう・・・という気も少しは起きますが、結果として、こうしてネットに自分の本音を書いてしまった事は、坂本龍一の記事を書く上で、必要を感じたからなのでしょうね。
ともあれ、ご両親に愛情深く(この感覚が、私には判らない💦)、というか、親が子に持つ常識的な愛情をもって育てられたに違いない坂本龍一は、音楽家、作曲家である以前に、人として羨ましいなと・・・
手術は金曜日、国立病院だから土日はお休みのはず・・・しかし手術翌日の土曜日も、その次の日曜日も、執刀した主治医先生はお出ましになり、私の診察をしてくれた💦
主治医の回診、というか、患者が自分で診察室に行くわけですが、これは、一日の中で朝に行われます。担当医にとっては、その病院で朝一番の仕事らしいのです。私の手術は金曜日だったため、翌日の土曜日と、翌々日の日曜日は休日で、執刀医といえど休日に変わりはないはずですが・・・
この土曜と日曜に、診察はあるのだろうか、という不安はありました。もちろん診て欲しいし、必要な治療をして欲しいのですが、休日はどうなるんだろうと思っていたら、診察室に行くように言われ、ちゃんと執刀医が診察をしてくれました🙌(^_-)-☆🙌そしてこの人が主治医でもありました。
驚いた事に次の日の日曜も、主治医が来てくださり、診察をしてくれました🙌☺🙌 ありがたいのは、休日に来てくださった事だけではなく、この先生、どこからどう見ても非常に優秀👆 疑いようもなく最高ランクの医師👆
ひどい病院や、ひどい医師も、私は経験していますが、こういう重要な場面での担当医は、私は恵まれているように思います。他の場面でも、重要な局面で私に指示を出してくれる医師は、何故か皆優秀👆 そして休日にも診察してくれるような方々でした。
私は、何に恵まれていて、何に恵まれなかったのか・・・
正直、私はきっと、親には恵まれなかったのだと思います。しかし、音楽の師匠や、重要な局面で私を治療してくれる医療関係者には、恵まれていると思います。人間、この世に生きていて、何に恵まれるかは、きっと自分では選べないのだろうと感じているのですが、医療関係者に恵まれた事は、素直に嬉しいです。
そして音楽の、持って生まれた才能、素質に関しては・・・
ああ、これ、どう書いたらいいんでしょうね💦💦 ストレートに坂本龍一と自分を比較するなんて、差がありすぎておこがまし過ぎるし・・・💦💦この続きは、次回にさせてください👆
今日はここまでにします。ではまた次回、お会いしましょう(^_-)-☆👆