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警告!この記事を読んではいけない81「銃」について47<戦闘機の搭載機銃4>

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「銃」についてシリーズの再開にあたり

このシリーズを再開します。約1カ月ぶりです。この1カ月、「理不尽な校則」の高校生3人の応援記事、というシリーズに取り掛かり、23の記事を出しました。いろいろと本当の事を暴いてしまいました💦サブタイトルは、「絶対に読んではいけない記事」(笑)ですから読まないでください(笑)

では「この記事を読んではいけない」シリーズを再開します。ともかく現在このシリーズでは「銃」のお話をしています。約1カ月ぶりでもありますし、若干復習しながら、記事を進めていきたいと思います。現在は、戦闘機の搭載機銃について、お話しています。

さて「銃」です。まず基本に立ち返り、「銃」で目標を撃ち抜くためには何が必要かを復習しましょう。まず第一に、銃は弾丸を発射して、それを目標に当てて、目標を撃ち抜いたり破壊したりするものです。という事は、当たる、つまり命中しなければお話になりません。

弾丸は、真っすぐには飛びません。まずここが重要な点です。えっ??と思われる方もいるでしょうが、真っすぐ飛ばないんです。そりゃあ、銃を撃つ人、つまり射撃手は、弾丸に真っすぐ飛んで欲しいです。まっすぐ飛ぶ事が前提で、よく狙って弾丸を打ち出してるんですから。

ところが真っすぐ飛ばないんです。重力、空気抵抗などが原因です。これは、以前の記事に詳しく書いてありますので、興味ある方は復習してみてください。そしてこれは、射撃手である自分が、微動だにせずに目標を狙い、目標もまた動かずにいた場合の話です。それでも弾丸はまっすぐには飛ばずに、目標からそれてしまうのです。

これがもし、目標が動く物だったらどうなるでしょう。ただでさえ真っすぐ飛ばない弾丸を、動く目標に当てるなど、不可能っ!となってしまいます。それだけではなく、自分も動きながら、動く目標に向かって弾丸を発射するとどうなるでしょう? 自分が動いてしまうと、弾丸には自分の動きという運動エネルギーが加算されますから、狙ったところで、狙った目標に向かって、弾丸が真っすぐ飛ぶはずもありません。

自分と目標が動かない場合ですら、真っすぐ飛ばない弾丸を、目標も動き、自分も動きながら狙うなど、もう本当に、これが「的外れ」と言うのでしょうね。当たりっこないぢゃありませんか。無理に決まっています。しかも、自分も目標も、時速数百キロなどと言う、とんでもない高速で動いているとしたらどうなるでしょう。これで弾丸を当てようなど全く無理な相談です。

はい、そろそろ復習を終わりにしようと思います。要するに、弾丸は真っすぐ飛ばないし、動きながら動く相手に撃ったって、当たりっこないんです。それを何とかして「当てよう」「命中させよう」として、各国の戦闘機技術者たちは、それはそれはもう、ありったけの知恵を搾れるだけ搾って、必死に考え出したのが、戦闘機の搭載機銃です。

戦闘機に機銃を搭載して、敵の戦闘機を撃ち落とそうなど、無理に決まっているようなお話しを実現させるために、各国とも、自国の最優秀の技術者に工夫に工夫を積み重ねさせて、ようやく実現したのが、戦闘機の搭載機銃です。そしてこれは非常に興味深い事に、各国とも、かなり違う方式で、搭載機銃に取り組んでいた事が判ります。お国柄がよく出ています。各国とも、「どうしたら敵機に命中させやすいか」について、本当に本当に、たくさんたくさん工夫を凝らしています。実に興味深いです。

前回の記事で、まずイギリスの戦闘機スピットファイアーについてお話ししました。そして日本の戦闘機「ゼロ戦」のお話の途中で終わっていました。今日は、ゼロ戦について少々復習したのち、いよいよ今日の内容に入りたいt思います。

日本の戦闘機・ゼロ戦…零式艦上戦闘機2


日本の戦闘機と言えば、なんと言ってもゼロ戦。第2次大戦初期には、間違いなく世界最強!その当時に限れば、どんな戦闘機も、ゼロ戦には勝てなかったのです。だからこそ研究され、欠点も暴露され、大戦後期には、見る影もなくアメリカの戦闘機に撃ち落とされていったのです。

でも、数々のゼロ戦の映画や漫画を見て、子供ながらにどうしても疑問な点がありました。それは、ゼロ戦の機銃の配置です。まあ、本当は日本の戦闘機はみんなこの配置なんですけどね。エンジンカウルの上面に、2丁の機銃の発射口があります。ここから機銃の発射炎が見えます。ババババっと。

これが判らなかったんです。そんな場所から撃ったら、プロペラにあたっちゃうぢゃないかっ!と子供ながらに思っていました。

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いよいよここから今日の内容です。

確かに、エンジンカウル上面に、2丁の機銃が搭載されています。世界を見渡しても、この場所に機銃を配置している国は珍しかったです。この配置、無造作に撃つと、カウルの前端で高速回転しているプロペラに当たってしまい、自機のプロペラを破壊する事になりそうです。

ところが、ゼロ戦の機銃はいくら撃っても、絶対にプロペラに当たったりはしません。実はこれ、複雑な機構を介して、発射した機銃弾がプロペラに当たらないように、上手くプロペラの回転の隙間を弾丸が通り抜けるように、発射タイミングを設定してあるのです。という事を、大人になってから知りました。

ただしそれは、簡単に実現できる機構ではありませんでした。複雑なシンクロが必要ですから、そんなものを作り出した国は日本くらいだったのです。日本の技術者の才能と努力と工夫の結晶ですね!何故、どこの国もやらないようなこんな複雑な装置を作ってまで、日本の戦闘機はカウル発射にこだわったのでしょうか。

目的はただ一つ、命中率を上げるためです。射撃というのは、射撃手が銃の照門に目を当てて覗き照星が見える位置に目標を捉えて発射するものです。本来は銃身と目線が、可能な限り近くにないと狙えないものなのです。ところが戦闘機の場合はそうはいきません。

戦闘機の銃口は射撃手の目の位置になどないからです。目からほど遠い位置にあります。そこから発射される弾丸の射線を目で追うなど、物理的にはできません。そこで各国はいろいろと工夫を凝らしたのです。前述のイギリスは、主翼内に左右4丁ずつ、合計8丁もの機銃を搭載し、多数の弾丸で目標を破壊しようとしました。

我が国日本は、主翼内に左右各1丁ずつの20ミリ砲を搭載していましたが、この20ミリ砲、確かに口径は大きかったので、1発当たればたちまち敵機を粉砕できるような威力がありました。ただし「当たれば」です。この20ミリ砲、発射速度が遅い上に左右1丁ずつしかなく、おまけに携行弾数も少なかったため、パイロットたちは、どちらかというと、カウル搭載の7.7ミリ機銃を好んだようでした。

このカウル機銃、主翼機銃に比べ、射撃手からの位置が近いため、手持ち銃に近い感覚で撃てたのです。この「感覚的に狙いやすい」という事が、パイロットたちにとっては、それはそれは撃ちやすかった、というか狙いやすかったのです。日本の戦闘機は、第2次大戦の最後まで、このカウル機銃を、作り続けました。

これで、ゼロ戦の搭載機銃のお話は終わりです。次はいよいよドイツ空軍、メッサーシュミットBF07のお話です!

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