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わたしの作りたいものって…
手刺繍ポーチの試作を繰り返している。
販売を始めたいと思いつつ、出来上がるのは試作品ばかりで、完成品はわずかしかできていない。
今日はミシンで仕立ての作業。
ミシンのステッチがゆがまないよう、
気をつけながら慎重に慎重に縫い進める。
そんなとき、ふっと、昨日の出来事を思い出した。
通っている体力づくりのお教室での出来事。
友人が、ある方にハンドメイドのスポーツバッグの作成をお願いしていたらしく、バッグが仕上がったのでそれを受け取っていた。
彼女がひとこと
「わあ✨✨ 一点ものだ✨✨」
受け取ったバッグを見つめながらそう言った。
そのときの彼女のことを、うまくことばにできないけれど、
なにかものすごくトクベツなものを受け取ったようなリアクションで。
それは、
しみじみと、嬉しさが伝わってくるような彼女の一言だった。
幸せな気持ちが伝わってきた。
🌱🌱
その出来事を、ミシン縫いしながら思い出したのだ。
そっか、ハンドメイドのアイテムには、特別な感情を抱かせる何かがあるのかもしれない。
その様子を目の当たりにし、ハンドメイドの力を見せつけられたような心地だった。
🌱🌱🌱
わたしが作るうえでいつも気をつけていたことは、とにかく綺麗に正確に仕上げることで、幾度も幾度も試作を繰り返していた
裁断も、刺繍も、縫製も、
目指すレベルは既製品のようなレベル
でも、どんなに試作を重ねてもなかなか満足できる仕上がりにならない。
コツコツと練習を重ねることは苦ではないので、ひたすら練習していた。
けれども、そうして練習を重ねるほどに、既製品のレベルに達しないとダメだって思いこんでしまったのかもしれない。
わたしがやりたいことは
縫製が整っていて綺麗で正確に仕上がった布小物をつくることではなくて
受け取ってくれた方が、ほんの少しでも
かわいいな
ステキだな
と、
そのひとの心が動くようなものを作って届けたいのだ。
(もちろん、最低限の品質はクリアしたうえで、だけど)
そう気づいた。
今日のまとめ
綺麗に正確に仕上げることにこだわりすぎず、
だれかの心に届くように!と
思いを込めてつくることに重きをおいてみよう