【ヒトコト読書】苦しかったときの話をしようか-ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」/森岡毅
【ヒトコト読書】は「ワンフレーズだけでもアウトプットする」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本を紹介します。
①この本を読んだ理由。
ボクは今年29歳になり、来年には30代を迎えます。
転職や副業、自分のキャリアについて考える中で「働く」ことについて改めて向き合いたいと考えています。
これまで様々な功績を残されている森岡毅さんの著書ですが、メディアで紹介されたこともあり、全国書店で大きく拡販されています。
書店で目にとまり、以前から気になっていたタイトルだったので今回、手に取りました。
②「選択の自由」を使いこなすために「自分」を知る。
この本は著者の森岡さんが、就職活動を控えた自身のお子様に向けて書かれたメッセージを書籍化した作品です。
執筆時に書籍化の構想は無く、お子様に伝えるための、森岡さんが「実際に経験してきた社会の真実」がリアルに描かれています。
資本主義の下、社会は決して「平等ではない」こと。
生まれ持った才能や教育環境の違い。筋の通ったことだけでは進まない、「残酷な社会の本質」が表現され、その中でどのように立ち回れば良いかのヒントを教えてくれます。
現代の私たちに与えられた、唯一平等な権利は「選ぶ」権利。
日々の過ごし方から進学・就職などのターニングポイントも含め、「自分の人生を選択していく権利」は等しく与えられています。
しかし、与えられたこの「人生の選択」も、油断すると周囲の声に流されてしまいます。
自分の人生を生きるために、何より重要なことは「自分を知る」こと。
「自分を知る」ためのフレームワークの一例が、この本では紹介されています。※この記事ではフレームワークの紹介はしません。YouTube等で、ご本人が分かりやすく紹介されていますので、ぜひそちらをご覧ください。
③「不安」を乗り越える考え方。
「やりたいことがわからない」「向いている仕事がわからない」
キャリアに対する不安は、多くの人が抱くものです。
この不安を乗り越える一番の方法もやはり「自分を知る」こと。自分のことを理解していれば、心に立てた「軸」に従ってキャリアを選択できます。
有意義な選択するために、人は必ず「自分を知る」ことが必要。
いまの自分がわからない人は、「実は幼い頃からその機会はあったにも関わらず真正面から取り組まかったツケ」が、大人になってまわって来たのです。
現在の教育では、その大切さを教えられることもなかったかもしれませんね。
何歳でもどんなタイミングでも、この機会に、自分を知る。
長い人生、「現時点で完璧な選択」など期待しなくて良いのです。そもそも、環境も変われば、考えも変わります。
目的やプランは、仮説でも充分。「今の自分が、納得して決めた。」この事実が自信となり、新たな一歩に繋がります。
④苦しみを乗り越える。人材→人財へ。
人は、どんな時に「苦しい」と感じるのでしょうか。
森岡さんか考える苦しい瞬間は、
森岡さんがこのように感じた実体験のエピソードが、この本には書かれています。
サラリーマンとして働いていると、どうしても上記の「苦しい瞬間」から逃れられないことが多いです。
苦しみから抜け出すには、職能を磨いて「人材→人財」へと進化することが必要。
この際、弱みをなくすのではなく、徹底的に「強みを伸ばし続ける」ことがポイントです。
⑤ボクの個人的な感想。
「娘さんのために書いた」という部分が、本書の一番の面白さだと思いました。
「自分の子供に伝えたいこと」だからこそ、自分の思いを正直に伝える。
ボク達一人一人が、「自分の子供に伝えたいことは何か?」「子供に見せたい親とはどんな姿か?」を考えることが、自分のキャリアを考えるヒントになるかもしれません。
これまで数々の功績を残され、その裏で多大な努力を積まれてきた森岡さん。
ビジネスマンとして、非常にマッチョな方だと感じますが、その中にもお子様への大きな愛情が感じられ、これからも多くの素晴らしいサービスを提供されるんだろうなと感じました。
「自分を知る」ための手法もわかりやすく書かれていますので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
森岡さん著作の他タイトルもぜひ📚
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。