吹奏楽用マスク 「バーディ」 クラウドファンディングしてます。ー② 特殊な形をどうデザインしたか。
クラウドファンディングがスタートして2週間が経ちました。おかげさまで今日現在で65%超の達成です! 毎日ジワジワ、コレクターの皆さまからのご賛同、本当に有難うございます!
終了まで半分を切りましたが、まだまだ沢山の方へお届けしたいので、頑張ります!
見出しの画像はパッケージされた「イーグル」と「ダック」です。
いや~なんて可愛いんでしょう!
私は直接つくる人ではないのですが、よくクリエイターから出来上がった作品は子どものように可愛いと聞いてましたが、本当にこの「バーディ」達は愛おしくてしかたがありません。
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プレゼンターの林田直樹さんが、こまめにアップデートして下さってます。
この②では、吹奏楽の演奏で使用する特殊な形状のマスクを、どうデザインしたかをお伝えします。
「吹奏楽用マスクバーディ」は、ロゴもなく、色はネイビーのみ。
シンプルイズベストの究極系のデザインです。
そして「いかに無理のない綺麗な形に落とし込むか。」を貫きました。
最初のプロトタイプが出来て、知合いのデザイナーの中から企業のユニフォーム製作を数多く手掛けるneatDesignの川島さんが適任だと思い、お声がけしました。その段階では商品に出来るかどうかも全くみえてなかったのに、快く依頼をOKしてくださいました。
最終の形になるまで。
フナやミイラと言ってた(笑)最初のプロトタイプはこんな感じ。
吹奏楽用マスクをつくろう。
となった直後に、林田直樹さんからは、以下のアドバイスを頂きました。
・管楽器の演奏者は、鼻から強く息を吸い、口から息を吐き出すので、
鼻にかかっている部分は風通しができるだけ良い方が、苦しくなく、ストレスを感じず演奏に集中できるでしょう。
・レッスン中の会話で結構、飛沫が飛びます。先生と生徒の間にシールドがあったとしても練習室は防音室でもあり密室なので、感染を防ぐ意味でも、練習室でのマスク装着は本番の舞台以上に求められるかもしれません。
今の最終の形に落ち着くまで、試奏して頂いた演奏家の方々の感想を伺うたびに、サンプルは何度も作成、細かい微調整を繰り返しました。
開発側3人でのグループラインは殆ど毎日。
オンラインMTGも何度したことか。
改めてラインをたどったら(ほぼリモートで)けっこうな濃密な時間を共有したな。と感じています。
まだ進行中ですがw
これが、いつのサンプルの微調整だったか覚えてないのですが、細かい所を見逃さない川島さんの細やかさに感動したのを覚えてます。
こーゆうのって本当に、日本人の美点だと思います。
こちらが、最終形の「イーグル」と「ダック」使用楽器により選べる2種類。特にフルートでの使用が可能な「ダック」は、最後まで何度も試行錯誤し、苦労して出来上がった形です。
最初のサンプルアップで、形状は凄く変わりました。
いかに良いデザインに落とし込まれているかが、わかりやすいと思います。
デザイナーの想い。
川島さんに今回の製作過程を振り返って頂きました。
当初、マスク製作のお話をいただいた時は、緊急事態宣言が解除された直後でした。「演奏家の方々や音楽大の学生さん、中高生の吹奏楽部の学生さんが練習出来ずに困っているそうだ。」
私自身が、演奏したことのある楽器はサックス(しかも数日でギブアップ)ぐらいで、その他の楽器の事は全くと言っていいほど無知でしたが、「困っている方々がいる」という現状は、このプロジェクトに参加するのに十分な理由でした。
普段、洋服を作っているので、『マスク製作』は型紙も小さいし、簡単にすぐ出来る。という感覚で軽〜〜く考えておりましたが、予想外!
先ずは、色々な種類の楽器の演奏動画をネット上で見ることからスタート。
それぞれの楽器の口元の形状はどうなっているのだろう。楽器の構え方、ブレスの仕方などを参考に、通常の立体マスクをどの様にパターン展開したら楽器に最適な形状になるのか?
最初のプロトタイプのマスクは、顔に対して水平に生地が2重になったプリーツを入れて上下に分かれていましたが、それでは布の分量が多くなりマスク自体が重く耳に負担が多くなってしまう問題がありました。(普段メガネをかけている私が、もしこのマスクを使用したとしたら耳がヤバイな、、と思ったのです。)そして見た目もあまりスマートではない。
またリードはすごく繊細で、何かに引っ掛かるとすぐに割れてしまうと聞いていたので、覆い布は柔らかくしなくてはいけない。などなど、
課題は盛り沢山。ナメてましたマスク製作。。
ただ口元を開けただけのマスクでは、楽器がスムーズに演奏できない。
何枚もサンプルを作り、音楽家の方々の意見をお聞きしながら、数ミリ単位での微調整を繰り返し、今回の形状に至りました。
小さなことですが、耳ひもは柔らかいバインダーを使用しており、アジャスターで長さ調節も可能な仕様にして、男女問わず幅広い年齢層に使用していただきたい。という想いを込めました。
無駄なデザインは削ぎ落とし、マスク本来の用途も最大限に生かした商品に仕上がったと思います。
先日、私の友人にもダックを試していただきましたが、目の前で聴く生の音は、人の心を豊かにしてくれるものだなと改めて実感いたしました。今後も誰かの為に光が差せる製品作りの出来るブランドでありたいなと思います。
そして、この「吹奏楽用マスク」が、沢山の音楽を愛する方々のお役に立てることを願っております! neatDesign 川島 真理子
最後に。
私も、自分の子供たちが小学校で吹奏楽部に入っていた程度で、楽器演奏の経験はないのですが、お忙しい中、快く試奏頂けました演奏家の方々のご協力のおかげと、製作に時間をかけた分、良い商品が出来たと思っております。
あくまで使用感の個人差はあると思いますが、売れそうだからつくろう的な簡単な製作ではなく、ものづくりに携わっている立場から、「真摯に着用する相手を考えてマスクを開発した」という姿勢がわかって頂けたら幸いです。
これから、より多くの方に使用して頂く事が出来れば、微調整も入るかもしれませんし、プロダクトとしてのアップデートも大事かなと思っています。
また今回は、初!!意匠登録も出願!してしまいました。
業界としてデザインが大事に守られない残念な場面が多いので、色々考える所も多く、新しい経験をしながら勉強させて頂いてます。(こちらは、また別の機会に)
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