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こどもが落ち着く環境って?

こどもが育つ上で大切な環境とは

こどもを育てるうえで大切な環境とはなんでしょうか?
自然環境
これは、宇宙や自然の法則で人の力ではどうにもできないものです。
人的環境
その字の通り、人間です。こどもに関わる人です。親や保育士や教師など、私は保育歴30年だからおまかせください。人格は完成してますからとかそんな人がいたら怖いですよね。完成はありません。人間性は一生のテーマですから
物的環境
これは保育者や教師、大人の思いで配慮ができます

こどもの育つ中でこの3つはどれも大事ですね。物的環境は大人の配慮でこどもが落ち着く環境はつくって行けます。今回はそんなことを中心に書いておこうと思います。

こどもが落ち着くスペースづくり

物の配置や、空間の環境がとてもこどもの遊び方や遊びに影響します。広いスペースがあればいいのじゃないか?とか思いがちですが、ただっ広い空間はこどもにとっては大人が感じるよりさらに大きく感じて、落ち着きません。小さなころ押し入れの中や机の下やちょっとしたスペースに入り込むのが楽しかったり心地よかった記憶がある人は多いのではないでしょうか?

遊びが邪魔されない配置
よく保育園の保育室や、子育て支援の場所で、特に配置がなにもない広いままで、おもちゃの種類が沢山一カ所に置いてあるところがあります。
大きめのかごとか箱に、ブロック、積み木、車とか乗り物系おもちゃ、はたまたパズルがあったかと思えば、ままごとのお茶碗や、包丁で切る野菜やフルーツなどなど、で、こどもたちは目にしたいろんなおもちゃで遊び始めますが、ままごとしていたら車遊びの子がぶいーんと横切り、積み木して何かをつくっていたら、違うおもちゃや遊びの子が入り乱れ、という感じになるところありますよね。
やはり、ままごとはままごとの場所、積み木は積み木、レールで列車遊びはその場所と配置を決めていてあげないと集中できません。
ままごとコーナーで言うと、ちょっとしたついたてと、ちゃぶ台、などがあり、座っていると子どもの目線からは他の場所が見えなくて、立ち上がると他の場所が見渡せる感じがおちついてままごとの世界に入り込める空間です。
これはお家でもそうで、ちょっとした工夫でごちゃごちゃしないで遊べる空間の配置ができます。

続きのあそびを大切に

おうちでおもちゃを出して遊んでいて、ごはんだから片付けましょうとなったとき、えーこれ途中だから嫌だーとなることがあります。
ブロックですごく集中してなにかを作っていたり、ままごとのお料理の途中だったり、こどもはこどもなりに思いがあるのですが、はい、もうおしまい。片付けなさーーい。と大人はなりがちです。
こんな時、片付けなくてよい、小さなスペースを作っておくとこどもの気持ちも尊重出来て大人もイライラしなくて済みます。
畳半分くらいの大きさでいいので、小さなマットを敷いたりして、ここは途中のものを置いておく場所。と決めてあげることで、子どもにとっての安全地帯になります。作りかけのものや、あとで続きを遊びたいものをその場所に置いておくと片付けなくてもいい場所で途中のあそびが継続できます。
大人は、片付けさせないと!というイライラがこなくて、お互いに妥協点で解決できる方法です。

おもちゃはどこに片付けるか?

おもちゃは、どこにどうやって片付けますか?
ごちゃごちゃしがちだし、遊んだら片付けるの大変だしとにかく大きめの箱に入れてしまおう。となっている方多いのではないでしょうか?
出しているものをこどももこの箱にいれてというとポコポコ入れていき片付けたという感じにはなります。
しかし、この箱などに全部いれてしまう片付け方は、お勧めできません。
おもちゃの入っている箱をバーンさかさまにしてとひっくり返す子がいますよね。一気におもちゃがその周辺に散らばります。
なぜひっくり返すのか? 箱の中に入っているおもちゃが何なのかわからないのです。なのでとにかくさかさまにして全部出す。となります。
おもちゃは、棚に見えるように並べて片付けるのがおすすめです。
おもちゃの、指定席を棚に作ってあげること。
棚に並んでいると、目で見て「あ、これで遊ぼうかな」とイメージができます。これで、遊んだら、次これにしようかな?とこどもがイメージしやすいのです。大きめの箱にままごとも、車も人形も積み木も一緒に入れてしまうと中のものを取り出すのにとにかく他のものもごちゃごちゃだしてしまいわからなくなってしまうのです。
ままごとの果物やこまごましたものは、中が見える小さめの箱に収納してあげるとわかりやすいです。
そして、お片づけはこどもが小さい時は大人が一緒にお片づけをするのが大事です。おもちゃの指定席を作ることで、一緒に片づけをしながらこどもも片付けの仕方を覚えていきます。

お人形はどこに?

お人形やぬいぐるみはどこにいますか?おもちゃの箱の中に他のおもちゃといっしょにごしゃごしゃ入っていませんか?
お人形やぬいぐるみに、名前はついていますか?
我が家では、名前をこどもにつけさせていました。
名前をつけることで、単なるモノの人形から、特別なものにかわり大事に扱います。かごに布団を敷いて、ベットにしてお人形を寝かせて片付けたり
椅子に座らせたりして箱の中に入れないでいました。
お人形は、自分以外の相手(お人形)の気持ちを想像したり、お世話をしたり、時には自分のこころの声をお人形が話しているかのように話したりコミュニケーションはもちろん情緒面でもお人形遊びはとても大切なあそびです。大人が人形を雑に扱わないようにしてほしいと思います

おもちゃの購入、誰が選ぶ?

おもちゃを買う時、誰が選びますか?赤ちゃんの場合は大人でしょう。幼児期になるとこどもでしょうか?
刺激的なものにこどもは飛びつきます。そのおもちゃで一緒に遊んで楽しいかどうかを大人は考えないといけないですね。
こどもはすぐ飽きるから、これくらいのものでいいや。となりがちです。
こどもは新しいものを知ろうとするのが脳の仕組みなので、新しいものに飛びつくのは当たり前と言ってもよいでしょう。
私がおもちゃを買うのに、いくつかの決め事がありました。

*電池や電気でうごくものは買わない
*キャラクターの絵がついたものは買わない
*流行ものではなくなるべくロングセラーのもの
*戦争につながるような武器や兵士、戦車などのものは買わないしもらって          
 も丁重にお断りする。

という決め事でした。

さて現在は昔よりもデジタルのものがあふれています。大人もどっぷりスマホやタブレットが離せないでいる世の中で、こどもとデジタルへの向き合い方を真剣に考えなければいけない状況が来ている気がしてなりません。

次回はそんなことにも触れたいとおもいます。

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