台湾のオルタナティブ教育

先日、学校の先生が雑談の中でコロナでいろいろ改めて学校の意味とか色んなことを考えた。と話してはりました。我が家のこども2人はのんがまだ学生ですがロシアの大学だしまゆこさんも大人になっているのでもう学校どうしよう。どこに行く?ということはなくなったのですが、先日のオンラインでの講座の後や、普段子育て真っ最中のお母さんたちに、相談されることがあります。 現在行っている公立の学校に合わないみたい、どこかいい学校知りませんか?などなど あとは台湾の学校はどんなのですか?というのも多いです。
台湾でもうちの息子は日本人学校の中学部に入ったので現地校にはいっていません。
でも、日本人学校は小規模で小学部、中学部の垣根なくスクールバスで同じバス停で乗り降りする親子と毎朝一緒になりなんだかんだとよくしゃべり、仲良くなっていろんな情報をもらうことができます。期間限定の駐在員の日本人がほぼ住んでいない地域に私たちは住んでいたので、台湾人のママさんやパパさんと一緒でした。現地校に途中でかわる方も多くどんな学校があるのかとか興味深く聞いた記憶があります。
まゆこが自由の森学園を卒業しているものあり、オルタナティブなおもしろい学校ないかなと台湾にいる間よく探していました。台湾では森林学校というのが、1番最初のオルタナティブ学校だったのじゃないかなー。 当時、まだそんなに多くなかったのですが実験学校という名前でいくつかの学校がでてきて、シュタイナーであったりモンテッソリーだったり仏教系な自然派だったりが住んでいる間に、増えたような気がしていましたが、今日あらためて 検索するとさらに増えてました。当時は日本語のものがほぼなく中文で探して見つけてたのが日本語で紹介されている記事もけっこう出ていて時の流れを感じます。台湾に住み始めまゆこがみつけた、苗栗にある全人学校は私ものんも見学にいったのですが、最初にまゆこが一人でアポをとり訪問した時の記事がちょうど七年前の今日で、タイミングよくでてきました。2年前くらいにこの全人学校の校長だったかな?が確か台湾政府の教育部にはいったと聞いた記憶があり、台湾教育部のオルタナティブ教育政策になんらかの変化がおこったのかもしれないなと今日あれこれ調べていておもったのです。
よい学校知りませんか?とよく聞かれるのですが、なにをもって良いと思うのか、そこが重要だと思うのです。
どういう教育理念でどういう学びをこどもに受けさせたいのか、親自身の教育哲学的なものをまず整理しないと、ただ良いという概念ではむずかしいのじゃないかと思います。
このあたりについては、長くなるのでまた次回、、、。

7年前にまゆこさんが書いた全人学校の感想がなかなか面白く、そうだよねーとこちらが気づくような箇所がありました。7年経過してますが、もう一度ここにのせておこうと思います。

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2013年7月7日 20:43
全人中学という、台湾の山の中にある学校の期末学発と卒業式を見学に行ってきた。ちょっと大冒険なぐらいの山奥だったので、無事に着けて本当によかった。駅まで30分、台中駅から何駅かの豊原駅に行き、そこから更に1時間一本のバスで1時間、その後更に車で15分。葡萄畑に囲まれ、とても空がきれいで空気が美味しい素敵な場所。
運良く、バスから降りたら保護者の人に話しかけられ、タクシーにも乗せてもらえて本当にラッキーだった。

とりあえず、感じたことをパラパラとはじめは日本語で書いておこうと思う。

なんだか、私が卒業した自由の森と似ている所もあるけれどちがう。だからこそ、おもしろいしすてきだった。人数が少ないからこそ、こどもも教員も保護者も一人ひとりのことを知っている、みれている。これは、すごくいいなって思ったことの一つかも。勿論、人数が多いのにも少ないのにもいい所と悪いところ所はあると思う。

学習発表会と卒業式をみたり、教員、保護者のひと、生徒と話して、"卒業製作"っていいなと思った。三年、六年とそれぞれの時間を最後にまとめて表現し、それをみんなで見合うっていうのがなんだかいいなーって思った。あやふやで卒業してしまうのもそれはそれでありだけれど、それでもなにか一つ自分の学んだことや興味を人と共有しあう機会ってきっととても大切だと思う。

学発と卒業式は、夕方から夜中の2時まであったけれど、飽きない、もう一度みたいと思うぐらいの見応えがあった。もし夜じゃなければ最後までみたかった!完成度ももちろんかなりのものだったけれど、なによりもひとり一人の内から出されるパワーみたいなものというか、とにかく強烈な魅力を感じた。時間の関係で見れなかったのは残念すぎるけれど、これからもっとこの学校やこういう学校のこと、知りたいなって思った。とにかく、いきいきとした一人ひとりの顔をみていて、あぁやっぱりいいなって思った。

 自由、民主、開放性、生きた学び、独立性、
"学校''という、学びの場をつくっているという意識が自然と教員、こどもたち、保護者それぞれから感じられた。

私が大学で専攻してるのは、教育ではないけれど、だれかや私自身が考える為に'伝える'ことの中の一つの大きなテーマになりそうと思った夏休みのできごと。大学に入ってから、中学高校の年齢の時代は人間性や価値観の形成に大きく影響するし、とても重要なのではと考えることが多くなった。中学・高校という多感な時期に、テストや受験の為に毎日教科書と向かい合うのはなんだかやっぱりもったいない。向き合うべきものは、自然や社会、周りの人間、なによりも“自分自身”ではないだろうか。
本当に、行ってよかった。自分で動いてみればみるだけ、新しい出会いや価値観、見方に出会えたり、今まで知らなかったことを学べるとつくづく感じる。次、行く時は、もっと生徒たちとも話してみたいな。

今は、まだ感じたことや考えたことが頭の中でぐるぐるぐつぐつしている感じ。

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