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geminiの思考モードを体験する第4弾

geminiの思考モードを体験する第4弾
こんにちはmakokonです。
AIの進化は目覚ましく、特に思考プロセスの改善は重要な課題となっています。本記事では、Googleが新たにリリースしたgemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21に焦点を当て、その思考プロセスを他のLLMに評価してもらう実験を行いました。
gemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21は、すでにAIStudioでは、無料で使えますし、gemini-apiを利用している人ならば、モデル名を変更するだけで利用できます。

今回の企画は、思考モードに質問し回答を見るとともに、その思考法を別のLLMに見てもらって、その考え方を評価してもらいました。
今回のお題は、ゲーム開発のテーマにして聞いてみます。
引用ばかりになりますが、そういう趣旨なので辛抱して読んでくださいね。



質問

今回の質問を以下のように設定しました。
考えるべきことはどのように考えるのだろうかという趣旨です。

新しく面白いゲームを開発するために考えるべきことはなんですか

gemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21の回答

まずは普通に質問に対する回答です。
アイデアからストーリー、マーケティング、心構えまで多岐にわたり網羅的な回答を作ってくれました。
この回答を掘り下げるのも面白そうでしたが、この回答に至る思考プロセスを確認してみましょう。

新しく面白いゲーム開発、ワクワクしますね!考えることは山ほどありますが、特に重要なポイントをいくつか挙げていきましょう。

1. アイデアの源泉と独自性「なぜ面白いのか?」を深く掘り下げる: ただ「面白いゲームを作りたい」ではなく、「どんな種類の面白さ」を提供したいのかを具体的に考えましょう。
例:「達成感」「驚き」「笑い」「感動」「知的興奮」「恐怖」「癒し」など、感情的なキーワードで考えると深まります。
既存のゲームの良い点・悪い点を分析する: 好きなゲーム、流行っているゲーム、逆に不評だったゲーム…これらを分析し、「なぜ面白いのか」「どこが不満なのか」を理解することで、新しいアイデアのヒントが見つかります。
組み合わせと掛け算の発想: 既存のゲームジャンルや要素を組み合わせたり、全く異なるジャンルを掛け合わせることで、新しいゲーム性が生まれる可能性があります。
例:パズルゲーム × ローグライク、 育成シミュレーション × オープンワールドRPG
日常や趣味、興味関心からヒントを得る: ゲーム以外の場所にも面白いアイデアの種はたくさんあります。
例:ニュース記事、映画、小説、音楽、アート、歴史、科学、社会問題、自分の趣味…
「まだ誰もやっていないこと」を探す: 完全に新しいゲームシステム、テーマ、表現方法など、独創的なアイデアは大きな魅力になります。
ただし、斬新すぎると受け入れられない可能性もあるので、バランスが重要です。
ターゲット層を意識する: 誰に遊んでほしいゲームなのか?ターゲット層によって「面白い」と感じるポイントは異なります。


2. ゲームの核となる面白さ (コアメカニクス)「ゲームを一言で表すと?」を考える: ゲームのコンセプトをシンプルに表現できる言葉を探しましょう。
例:「重力を操るパズルゲーム」「時間逆行するアクションRPG」「会話で謎を解く推理アドベンチャー」
コアメカニクスを徹底的に磨く: ゲームの中心となるシステム、ルール、操作方法を何度も試作・改善し、中毒性のある面白さを追求しましょう。
プロトタイプを早期に作り、実際に遊んでみるのが重要です。
シンプルさの中に奥深さを: 最初はシンプルで分かりやすく、プレイしていくうちに奥深さや戦略性が増していくゲームは、長く遊ばれる可能性が高いです。
意外性とサプライズ: プレイヤーを飽きさせないために、予想外の展開、新しい発見、隠し要素などを盛り込むと、面白さが持続します。


3. 世界観とストーリーゲームの世界観を明確にする: ファンタジー、SF、現代、歴史、コミカル… どんな世界で、どんな雰囲気のゲームにしたいのかを具体的にイメージしましょう。
世界観に合ったストーリー: 世界観とストーリーがマッチしていると、ゲームへの没入感が深まります。
プレイヤーが感情移入できる物語: 共感できるキャラクター、感動的なストーリー、考えさせられるテーマなど、プレイヤーの心に響く物語は、ゲーム体験を特別なものにします。
ストーリーテリングの新しい手法: ムービー、テキスト、ゲームプレイ、環境演出… ストーリーを伝える方法は様々です。新しい表現方法に挑戦してみるのも面白いでしょう。
プレイヤーの選択が物語に影響を与える: マルチエンディング、分岐、プレイヤーの行動によって変化するストーリーなど、インタラクティブな物語は、プレイヤーの主体性を高めます。


4. ユーザー体験 (UX) を最優先に直感的で快適な操作性: 操作方法が分かりやすく、ストレスなく遊べることは非常に重要です。
分かりやすいUI (ユーザーインターフェース): メニュー、情報表示、ボタン配置など、UIはゲーム体験を大きく左右します。
没入感を高める演出: グラフィック、サウンド、エフェクト、アニメーションなど、視覚と聴覚に訴える演出は、ゲームへの没入感を深めます。
心地よいゲームテンポ: ゲーム全体のスピード感、レスポンス、ロード時間など、テンポが良いとストレスなく遊べます。
チュートリアルの工夫: ゲームシステムを無理なく理解させ、スムーズにゲームに入り込めるようなチュートリアル設計が重要です。
アクセシビリティへの配慮: 色覚多様性、操作困難な人など、様々な人が楽しめるように、アクセシビリティ機能も検討しましょう。


5. 技術的な実現可能性とプラットフォーム実現可能な技術でアイデアを形にする: 壮大なアイデアも、技術的に実現不可能では意味がありません。現在の技術レベルで実現可能な範囲で、面白いゲームを考えましょう。
ターゲットプラットフォームを明確にする: PC、スマホ、家庭用ゲーム機… プラットフォームによって操作方法、スペック、ユーザー層が異なります。
新しい技術の活用: VR、AR、クラウドゲーミング、ブロックチェーン… 新しい技術をゲームに取り入れることで、革新的なゲーム体験を生み出せる可能性があります。
パフォーマンスと最適化: 快適にゲームをプレイできるように、パフォーマンス最適化は重要です。特にスマホゲームではバッテリー消費も考慮しましょう。


6. 開発体制とチーム得意なこと、好きなことを活かすチーム: それぞれの得意分野を活かし、情熱を持ってゲーム開発に取り組めるチームを作りましょう。
コミュニケーションを密にする: チーム内での情報共有、意見交換を活発に行い、スムーズな開発を進めましょう。
スケジュール管理と優先順位: 現実的なスケジュールを立て、タスクの優先順位を明確にすることで、効率的に開発を進められます。
外部ツールやアセットの活用: ゲームエンジン、アセットストア、外部委託など、効率的に開発を進めるために、使えるものは積極的に活用しましょう。


7. ビジネスモデルとマネタイズ誰に、どのように届けたいか?: 無料ゲーム、有料ゲーム、基本無料+課金、サブスクリプション… ターゲット層やゲーム内容に合ったビジネスモデルを検討しましょう。
倫理的なマネタイズ: 過度な射幸心を煽るガチャ、Pay-to-Win要素など、ユーザーに不快感を与えるマネタイズは避けましょう。
長期的な運営とアップデート: ゲームをリリースした後も、アップデートやイベントなどを継続的に行うことで、長く遊んでもらうことができます。
コミュニティの育成: プレイヤー同士が交流できる場を作り、コミュニティを活性化させることで、ゲームの人気を維持・向上させることができます。


8. マーケティングとプロモーションターゲット層に響くプロモーション: ゲームの内容、ターゲット層に合ったプロモーション戦略を考えましょう。
SNS、動画配信、イベントなど、様々な媒体を活用: 口コミを広げ、話題性を高めるために、様々な媒体を効果的に活用しましょう。
早期アクセス、体験版の公開: 開発段階からユーザーに触れてもらい、フィードバックを得ることで、ゲームの改善に繋げることができます。
インフルエンサーマーケティング: ゲーム実況者やYouTuberなどにプレイしてもらい、ゲームの魅力を広めてもらうのも有効な手段です。


9. 遊び心と情熱を忘れずに!自分が面白いと思えるゲームを作る: 開発者自身が心から面白いと思えるゲームでなければ、プレイヤーを感動させることはできません。
失敗を恐れずに挑戦する: 新しいことに挑戦するのはリスクもありますが、そこから革新的なゲームが生まれる可能性もあります。
ゲーム開発を楽しむ: 大変な作業も多いですが、ゲーム開発自体を楽しむ気持ちを忘れずに!


これらの要素をバランス良く考え、情熱と遊び心を持って開発に取り組めば、きっと新しく面白いゲームが生まれるはずです! 応援しています!

思考プロセスを確認してみる。
AIスタジオではこの思考プロセスそのものを確認することができます。
Thoughtsのところの下矢印を押すと、そのプロセスを説明してくれます。テキストコピーもできます。

では、思考プロセスを引用します。

  1. ユーザーの意図の確認

  2. 様々な要素の確認

  3. 追加要素

  4. 最終確認

のように、抜け目なく考えるように指示(計画)していますね。「これで十分じゃないかと思います。」とmakokonは考えるし、gemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21も当然(自分で考えたのだから)この方針で良いと判断しているのでしょうね。
でも、問題はこの思考方法を堪能すると言うことなので、この思考方法を検証してみましょう。実力的に、大変なのでこの役割を他のLLMに頼んで見ましょう。

ユーザーのリクエストは「新しく面白いゲームを開発するために考えるべきこと」です。
この質問に対して、網羅的かつ実践的な回答を提供するため、以下の思考プロセスで回答を構築します。質問の意図を理解する: ユーザーは「新しく面白いゲーム」を開発したいと考えている。単なるゲームではなく、「新しい」「面白い」という点が重要。つまり、既存のゲームの焼き直しではなく、革新性や独自性があり、ユーザーを惹きつけるゲームを求めている。
回答の構造を設計する: 考えるべきことを網羅的にカバーするために、ゲーム開発の主要な段階や要素を分解し、それぞれについて検討すべき事項を列挙する構造にする。
初期段階: アイデア発想、コンセプト設計など、ゲーム開発の出発点となる部分。
コア要素: ゲームの面白さを構成する核となる要素(ゲーム性、テーマ、ストーリーなど)。
ユーザー体験: ユーザーがゲームをどのように体験するか、楽しむかに焦点を当てる要素(操作性、UI/UX、没入感など)。
技術/開発: 開発体制、技術的な実現可能性、プラットフォームなど、開発を現実的に進めるための要素。
ビジネス/マーケティング: ゲームを成功させるためのビジネス視点、ユーザーへの届け方。
継続的な成長: リリース後の運用、改善、コミュニティ形成など、ゲームを長期的に成長させるための要素。
各要素の詳細を検討する: 各要素について、さらに具体的に「考えるべきこと」をブレインストーミングする。 「新しく面白い」というキーワードを意識し、既存のゲームの枠にとらわれず、斬新なアイデアや視点を取り入れることを心がける。
アイデア: 斬新さ、独自性、インスピレーション源、ターゲット層のニーズ。
ゲーム性: コアメカニクス、ジャンル、面白さの定義、中毒性、新規性。
テーマ/世界観: 独自性、共感性、深み、一貫性、感情への訴求。
ストーリー: エンゲージメント、感情移入、意外性、ユーザー参加型、マルチエンディング。
キャラクター: 魅力、共感性、多様性、成長、カスタマイズ。
UI/UX: 直感性、快適性、没入感、美しさ、アクセシビリティ。
操作性: シンプルさ、爽快感、奥深さ、新規性、コントローラー/デバイス対応。
グラフィック/サウンド: 独自性、没入感、最適化、スタイル、音楽/効果音の重要性。
技術: 実現可能性、パフォーマンス、新規技術、プラットフォーム、エンジン選定。
開発体制: チーム編成、スキルセット、コミュニケーション、スケジュール、ツール。
ビジネスモデル: 収益化、価格設定、課金要素、マネタイズ、倫理観。
マーケティング: ターゲット層特定、プロモーション、コミュニティ、口コミ、SNS活用。
継続的成長: アップデート、イベント、フィードバック、コミュニティ育成、長期運用。
回答を構造化し、整理する: ブレインストーミングした内容を、設計した構造に沿って整理し、分かりやすく、読みやすいように構成する。 箇条書きや見出しを活用し、重要なポイントを強調する。 各項目に具体的な例や補足情報を加えることで、より理解を深める。
表現を洗練させる: ユーザーに響くように、表現を工夫する。「ワクワク感」「ドキドキ感」「没入感」など、感情に訴えかける言葉を用いる。 また、一方的なアドバイスではなく、ユーザーと一緒に考えるような姿勢で記述する。「〜でしょうか?」「〜かもしれません」といった表現を用いる。
追加要素の検討: さらに回答を充実させるために、追加で考慮すべき要素はないか検討する。 例えば、倫理観、社会貢献性、教育的要素など、ゲーム開発における現代的な視点を加える。 また、大規模開発だけでなく、インディーゲーム開発にも役立つように、幅広い視点を含める。
最終確認と修正: 回答全体を読み返し、論理的な矛盾や誤字脱字がないか確認する。 ユーザーの質問に適切に答えているか、内容が網羅的で、かつ実践的であるか、再度チェックする。 必要に応じて修正や加筆を行う。


この思考プロセスを経て、冒頭の回答例を作成しました。 各ステップで「新しく面白いゲーム」というキーワードを意識し、斬新なアイデアとユーザー視点を重視することで、より質の高い回答を目指しました。

思考内容

gemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21の思考方法を他のLLMが検証する。


各LLMに聞いてみました。

質問


この方針を評価してください。
{思考方法}

gpt-4oの評価

全体としてはべた褒めですね。とくに、抽象的な「面白い」を具体化する行動につながる指針を示していることが高評価になっているようです。

この方針は非常に丁寧で体系的に構築されており、ユーザーが求める「新しく面白いゲーム」を開発するための指針として適切です。以下の点で評価できます。

良い点質問の意図を正確に把握しており、「新しい」「面白い」というキーワードを軸にしていることが明確です。
網羅性が高い: ゲーム開発の初期段階からリリース後の運用まで、全てのプロセスをカバーしています。
具体性: 各項目で検討すべきポイントが具体的に列挙されており、実践的であると感じます。
ユーザー視点を重視: 表現や構造において、ユーザーが読みやすく、共感できる工夫がされています。
柔軟性: 「インディーゲーム」や「大規模開発」のように、多様な規模や視点に対応可能な内容になっています。
追加要素の検討: 倫理観や教育的要素など、現代のゲーム開発における新しいトレンドを考慮している点が新しい視野を提供しています。


改善の余地具体例の活用: 各ポイントに現実の成功事例や失敗事例を補足すると、さらに説得力が増します。
優先順位の提示: 全ての要素を網羅的に記載していますが、初心者や限られたリソースを持つ開発者に対しては、どの部分が特に重要か(例えば「コア要素」や「ユーザー体験」)を示すと取っ付きやすいでしょう。
一貫性の強調: 複数の項目が挙がっていますが、ゲーム全体の「一貫性」をどう作り出すかについても触れると良いかもしれません(例:テーマ、ストーリー、グラフィックの統一感)。


総評

この方針は、ゲーム開発において考えるべき要素を漏れなく網羅し、かつ実践に落とし込むための体系的なアプローチを示しています。特に「新しく面白い」という抽象的なテーマを具体的な行動に繋げようとしている点で優れており、回答の質を高めるための良い基盤です。

gemini-1.5-proの評価

今度はgoogle仲間のgemini-1.5-proの評価です。
全体に高評価なのですが、各要素の順位付け、ユーザーの意図を再確認するための方策や、ゲーム環境の変化の速さに対応する観点の不足を指摘しています。
たしかに、重要そうな視点ですね。

この方針は非常に優れており、網羅的で実践的な回答を生成するための優れた思考プロセスです。特に以下の点が評価できます。「新しく面白い」というキーワードへのこだわり: 回答全体を通してこのキーワードを意識することで、ユーザーのニーズに的確に応える質の高い回答を生成できます。
構造化されたアプローチ: ゲーム開発の各段階を明確に分割し、それぞれに焦点を当てることで、網羅的で漏れのない検討を可能にしています。
ユーザー体験への配慮: 操作性やUI/UXなど、ユーザー体験に関する要素を重視している点は、ゲーム開発において非常に重要です。
ビジネス/マーケティング視点の包含: ゲームを開発して終わりではなく、ビジネスとして成功させるための視点を含めている点は、実践的です。
継続的な成長への意識: リリース後の運用やコミュニティ形成など、長期的な視点を含めている点も重要です。
具体的な例や補足情報の追加: 抽象的なアドバイスだけでなく、具体的な例や補足情報を加えることで、理解度を高めることができます。
表現の工夫: 感情に訴えかける言葉を用いることで、ユーザーのモチベーションを高める効果が期待できます。
倫理観や社会貢献性への配慮: 現代的なゲーム開発の視点を含めることで、より深い考察を促すことができます。
インディーゲーム開発への配慮: 幅広い視点を含めることで、様々な開発規模に対応できます。
最終確認と修正のプロセス: 回答の質を向上させるために不可欠なプロセスです。


改善点としては、以下の点が挙げられます。
各要素の優先順位付け: 全ての要素が重要ですが、開発規模やジャンルによっては、優先順位が変わる可能性があります。ユーザーの状況に応じて、どの要素を重点的に検討すべきかを提示すると、より親切な回答になります。
質問の深掘り: 場合によっては、ユーザーの意図をより深く理解するために、追加の質問をすることが有効です。例えば、「どのようなジャンルを考えていますか?」「ターゲット層は誰ですか?」といった質問をすることで、より具体的なアドバイスを提供できます。
最新トレンドの反映: ゲーム業界は常に変化しているため、最新のトレンドや技術を反映させることで、より актуальな情報を提供できます。


これらの点を踏まえることで、さらに質の高い、ユーザーにとって価値のある回答を生成することが可能になります。 全体として非常に良く設計された思考プロセスであり、このままでも十分に効果的な回答を生成できると考えられます。

sonnet-3.5の評価

続けて、sonnet-3.5による評価です。
これも基本的に高い評価を示していますが、他の2つに比べて改善のための提案に力を入れてくれます。
特に、リスク管理や、失敗事例、フィドバック方法などは他のLLMが指摘していない要素であり、sonnetが世の中のLLMの中では「より安全に配慮したLLM」であるという評判は伊達じゃないですね。

この方針を以下の観点から評価させていただきます:

長所:体系的なアプローチ
開発プロセスを段階的に分解し、網羅的に検討
論理的な構造化により、重要な要素の見落としを防止
ユーザー中心の視点
「新しい」「面白い」という要件に焦点
ユーザー体験を重視した設計
実践的な考慮
技術面からビジネス面まで、現実的な実装を意識
継続的な成長も含めた長期的な視点


改善点:優先順位付けの不足
全要素を同じ重みで扱っているが、開発規模や目的に応じた優先度付けが必要
MVPの考え方の導入も検討すべき
リスク管理の視点不足
開発上の潜在的なリスクや対策についての言及が少ない
失敗事例からの学びの視点が含まれていない
フィードバックループの具体化
プロトタイピングやテストの方法論について、より具体的な指針が必要


総合評価:
基本的に優れた方針だが、より実践的な価値を高めるために、優先順位付けとリスク管理の視点を強化することを推奨します。

思考方法を修正してみる

以上、3件の評価を得たわけなのですが、Gpt-4oは積極的には改善点(問題)を指摘しませんでした。このgpt-4oに3件全ての評価を統合し、方針の修正を提案してもらいました。

質問

以下に、他の人からの評価(問題点など含む)を2件提示します。その情報に基づいて、方針の修正案を作成してください。
{1件目の評価}
{2件目の評価}

gpt-4oの作成する修正提案

かなり丁寧に、具体的に構成するための方針修正案になっていますね。
gpt-4oも最初に大きく指摘していなかっただけで、指摘の内容はすぐに理解するようです。もしかすると、gptにとっては、比較的軽微な常識的な指摘であって、当初方針で十分、自動的に配慮するレベルなのかもしれないですね。

これらの評価を踏まえ、以下の修正案を提案します:

修正案優先順位付けの導入
問題点: 全要素を同等に扱っており、開発規模や目的に応じた優先順位がない。
修正内容: 開発者の状況に応じて、各段階で特に重要な要素を優先的に提示する。
例: 「リソースが限られている場合は、まず『コア要素(ゲーム性やテーマ)』と『ユーザー体験(UI/UX、操作性)』に注力するのが効果的です」といったアドバイスを明記。
MVP(Minimum Viable Product)の考え方を導入し、「最低限必要な要素」に焦点を当てるプロセスを追加。
リスク管理の視点を追加
問題点: 潜在的なリスクや失敗事例からの学びの視点が不足している。
修正内容: 各開発段階で考えられるリスクとその対応方法を簡潔に記載。
例: 「技術的リスク(スケーラビリティや性能不足)」「マーケティングリスク(競合との差別化不足)」などを挙げ、それぞれのリスク軽減策を提示。
また、過去の失敗事例を参考にした学びのセクションを追加し、「一般的な落とし穴」を明示する。
フィードバックプロセスの具体化
問題点: プロトタイピングやテストの具体的方法が曖昧。
修正内容: フィードバックの取り入れ方をより具体的に記載。
例: 「初期段階のプロトタイプを少人数のターゲット層にテストし、フィードバックを反映させる」「アルファ版・ベータ版のリリース後にプレイヤーコミュニティを活用する」といった具体的な手法を提案。
ユーザー意図の深掘り
問題点: 質問の意図をさらに深掘りする努力が不足。
修正内容: 回答の初期段階でユーザーに追加の質問を投げかけるプロセスを明示。
例: 「どのようなジャンルやターゲット層を考えていますか?」「どのくらいのリソースで開発を進める予定ですか?」など。
これにより、回答をユーザーのニーズにさらに適合させる。
最新トレンドの反映
問題点: ゲーム業界の最新トレンドや技術への言及が不足。
修正内容: 最新トレンドや技術(例: AI活用、VR/AR、クラウドゲーム、サステナビリティなど)を考慮した項目を加える。
例: 「現在の市場で注目されているトレンドを分析し、それをどう活かせるかを検討する」といった具体的なプロセスを提案。
具体例の活用
問題点: 抽象的な助言が多く、具体例が不足。
修正内容: 成功したゲームや失敗したゲームの具体例を活用し、各要素の説明に説得力を持たせる。
例: 「『Among Us』はシンプルなゲーム性とユニークなテーマを活かして成功しました」や「『Anthem』はリリースの急ぎすぎで失敗した例です」といった事例を挙げる。


修正後の方針概要

以下の新しい要素を踏まえた方針を構築します:優先順位を明確化し、MVPの考えを導入。
各段階でのリスク管理と失敗事例からの学びを提示。
プロトタイピングやテスト方法など、フィードバックの具体的な取り入れ方を明記。
初期段階でユーザーに追加の質問を行い、意図を深掘り
最新のトレンドや技術を反映させ、現代性を強化
成功例や失敗例といった具体例を活用して説得力を向上。


これにより、ユーザーにとってさらに実践的で価値のある回答を提供できる方針に改良されます。

gpt-4oの修正提案

【まとめ】


本記事では、Googleが新たにリリースしたgemini-2.0-flash-thinking-exp-01-21の思考プロセスについて、他のLLM(GPT-4、Gemini-1.5-pro、Sonnet-3.5)による評価を通じて検証しました。ゲーム開発に関する質問への回答を題材に、geminiの思考方法の特徴や改善点を明らかにし、より効果的な思考プロセスのあり方を考察しています。
思考モデルが作成した思考方法は、他のLLMも離開できるものであることも確認できました。思考方法と、最終回答の生成を分業する使い方も今後増えるかもしれませんね。

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