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未来の仕事/世界経済フォーラム
こんにちはmakokonです。
未来を見据えて有効なスキルを身に着けましょう。
世界経済フォーラムが発表した「未来の仕事に関するレポート」は、この先5年間の仕事を包括的に調査したレポートです。290ページもあるので、読んでられないのですが、3章のスキルに関する見通しは興味ふかいものでした。
スキルに関する一つの結論として、重要な14個のスキルが示されています。これらのスキルは、技術的な能力だけでなく、対人関係能力、感情的な知性、そして継続的な学習への意欲も重要であることを示しています。
つまり、技術的には、AIとビッグデータ、ネットワークとサイバーセキュリティのスキルが最も重要なトレンドとなりますが、これらのスキルを有効に利用し、スキルレベルを常に向上させ、組織として統合していくためには、周辺のスキルも友に重要性が高まるということのようです。
(この記事は時々アップデートします)
#レジリエンス (回復力)、柔軟性、アジリティ(機敏さ)
未来の仕事に関するレポートとは
2025年版「未来の仕事に関するレポート」は、世界経済フォーラムが1000以上のグローバル企業を対象に行った調査に基づき、2025年から2030年にかけての雇用市場とスキル動向を分析した報告書です。技術革新、気候変動対策、経済状況、地政学的変化、人口動態の変化といったマクロトレンドが、雇用創出と雇用喪失、そして必要なスキルの変化にどう影響するかを詳細に予測しています。 報告書は、これらの変化に対応するための企業の戦略や、政府による政策介入の必要性についても考察しています。
このレポートの構成
このレポートの構成は以下の通りです。
序文
主な調査結果
パートI:仕事の未来2025
はじめに:2025年のグローバル労働市場の概況
1 労働市場の変革の推進要因
1.1 マクロトレンドが事業変革に及ぼす予想される影響
2 仕事の見通し
2.1 全体的な雇用成長と減少
2.2 マクロトレンドが雇用に及ぼす予想される影響
3 スキルの見通し
3.1 スキルに対する予想される混乱
3.2 スキルの混乱の推進要因
3.3 リスキリングとアップスキリングの戦略
4 労働力戦略
4.1 変革への障壁
4.2 人材の可用性の向上
地域、経済、産業のインサイト
結論
注釈
付録:レポートの作成方法
3章 スキルの見通し
スキルの混乱の原因
今後5年間で労働者のコアスキルがどれだけ変化するかについての予測を示しています。この変化は、さまざまな要因によって引き起こされるとされています。
スキル変化の具体的な数値と、それがどのような要因によって引き起こされるのかについての概要を把握することができます。ここでは重要性の変化についての報告を紹介します。
スキル変化の予測:
国による違い:
グローバル平均:
スキルの重要性の変化:
AIとビッグデータおよびそれらを使いこなすための周辺スキルに集中しています。
スキルの重要性の変化
全体的な傾向: 今後5年間で技術的なスキルが他のどのタイプのスキルよりも急速に重要度を増すと予測されています。特に、AIとビッグデータが最も急速に成長するスキルとして挙げられ、次いでネットワークとサイバーセキュリティ、テクノロジーリテラシーが続きます。これらの技術的スキルに加えて、創造的思考、レジリエンス(回復力)、柔軟性、敏捷性、そして好奇心と生涯学習といった社会情動的なスキルも重要性が高まると見られています。
業界別の違い: スキルの重要度の変化には業界によるばらつきがあります。例えば、AIとビッグデータはほぼすべてのセクターで重要度が増すと予測されていますが、特に上位10業界では90%以上の回答者がこのスキルが重要になると予測しています。一方で、農業、林業、漁業や宿泊、食品、レジャー業界では成長率が比較的低いとされています。
創造的思考スキルは、保険と年金管理業界で最も重要度が増すと予測されています。
好奇心と生涯学習は、教育と訓練、保険と年金管理、電気通信業界で重要性が高まると予測されています。
コアスキルの変化: 分析的思考は、依然として雇用主にとって最も重要なコアスキルですが、レジリエンス、柔軟性、敏捷性、リーダーシップと社会的影響力も同等に重要視されています。これらのスキルは、認知スキル、自己効力感、対人スキルを組み合わせたもので、問題解決能力と個人的な回復力が成功に不可欠であることを示唆しています。
テクノロジーリテラシー、共感と積極的な傾聴、好奇心と生涯学習、人材管理、サービス志向と顧客サービスも、重要なコアスキルとして認識されています。
2030年のコアスキル: 2030年に向けて、AIとビッグデータ、分析的思考、創造的思考、レジリエンス、柔軟性、敏捷性、テクノロジーリテラシーといったスキルは、現在重要であるだけでなく、さらに重要度が増すと予測されています。さらに、リーダーシップと社会的影響力、モチベーションと自己認識、好奇心と生涯学習も重要度を増すと見込まれています。
スキルの混乱の推進要因
コアスキルの変化を後押しする5つのマクロトレンド要因について説明しています。ここでは、技術変化について、紹介します。
「3.2 スキルの混乱の推進要因」について、ソースの情報に基づいて説明します。このセクションでは、労働市場の変革を推進する5つの主要なマクロトレンドが、2030年までにスキルの進化にどのように影響を与えるかを分析しています。
これらのマクロトレンドは以下の通りです。
地経学的な分断:貿易と投資の制限、地政学的な緊張、政府補助金と産業政策
環境への移行:気候変動の緩和と適応への取り組み
人口動態の変化:労働人口の高齢化と減少、労働年齢人口の増加
経済の不確実性:インフレ、景気減速、生活費の上昇
技術変化:AI、ビッグデータ、ロボット工学などの技術進歩は、仕事の性質を根本的に変え、新たなスキル需要を生み出しています。多くの企業が、AIと情報処理技術、ロボットと自動システムを事業変革の主要な推進力として認識しており、これらの技術に対応できるスキルがますます重要になっています。
技術変化要因
技術要員について説明を簡単にまとめます。
技術スキルの重要性の高まり
全般的な傾向として、今後5年間で、技術スキルが他のどのタイプのスキルよりも急速に重要度を増すと予測されています。特に、AIとビッグデータ、ネットワークとサイバーセキュリティ、テクノロジーリテラシーが最も急速に成長するスキルとして挙げられています。
多くの企業が、AIと情報処理技術、ロボットと自動システムを事業変革の主要な推進力として認識しており、これらの技術に対応できるスキルを持つ人材の需要が高まっています。
技術要員の具体的な役割
AIとビッグデータの専門家は、データの分析やAI技術の開発・運用において重要な役割を担います。これらの専門家は、企業がデータに基づいて意思決定を行い、AIを活用した新たな価値を創出するために不可欠です。
ネットワークとサイバーセキュリティの専門家は、企業のITインフラの安全性を確保し、サイバー攻撃から企業を守る役割を担います。
テクノロジーリテラシーを持つ人材は、新しいテクノロジーを効果的に活用し、業務効率を向上させる役割を担います。
技術要員の育成と獲得
企業は、従業員のリスキリングとアップスキリングを通じて、技術要員を育成する必要があります。特に、AIとビッグデータ、ネットワークとサイバーセキュリティ、テクノロジーリテラシーに関するトレーニングは、企業の競争力を維持するために不可欠です。
企業はまた、外部からの採用を通じて、高度な技術スキルを持つ人材を獲得する必要があります。そのためには、多様な人材プールを活用し、ターゲットを絞った採用戦略を実施することが重要になります。
技術スキルを持つ人材の獲得競争は激化しており、企業は、高い給与や柔軟な働き方、魅力的な企業文化などを提供することで、優秀な人材を引きつける必要があります。
業界別の技術要員の需要
AIとビッグデータスキルは、ほぼすべての業界で重要度が増すと予測されていますが、特に情報技術サービス、金融サービス、医療・ヘルスケアなどの業界で需要が高いと考えられます。
ロボット工学の専門家は、製造業や輸送・物流などの業界で需要が高まると予測されます。
エネルギー技術に関するスキルを持つ人材は、エネルギー、ユーティリティなどの業界で需要が高まります。
技術スキルの変化の速さ
技術の進歩は非常に速く、技術要員は常に新しいスキルを学び続ける必要があります。好奇心と生涯学習は、技術要員にとって重要なコアスキルの一つです。
つまり、今後5年間で重要性が高まるスキルはなに?
報告書によると今後、5年間で急激に重要性が高まるスキルはおよそ、14個のスキルが挙げられています。
これらのスキルは、技術的な能力だけでなく、対人関係能力、感情的な知性、そして継続的な学習への意欲も重要であることを示しています。
特に、AIとビッグデータ、ネットワークとサイバーセキュリティ、テクノロジーリテラシーは、急速に重要性を増しており、これらのスキルを習得するためのリスキリングとアップスキリングが急務となっています。
AIとビッグデータ
ネットワークとサイバーセキュリティ
テクノロジーリテラシー
分析的思考
創造的思考
レジリエンス(回復力)、柔軟性、アジリティ(機敏さ)
好奇心と生涯学習
リーダーシップと社会的影響力
環境スチュワードシップ
共感と積極的な傾聴
自己認識と意欲
マーケティングとメディア
サービス指向と顧客サービス
システム思考
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どの程度トレーニングが必要か、トレーニング可能か
大幅なトレーニングを必要としない 41%
現在の職務でアップスキルされる 21%
再教育され再配置される 19%
トレーニングが必要だが、アクセスできない可能性 11%
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