旧約リスト オリゲネス(c. AD 230)
http://www.newadvent.org/fathers/250106.htm
より。英訳からの重訳。
アレクサンドリアのオリゲネスは、アレクサンドリア学派の源流とも言える神学者であり、前ニケーア教父の最重要人物の一人である。
彼の旧約聖書リストが、カイサリアのエウセビオスの引用によって残されている。(『教会史』ⅵ.25)
ネヘミヤ書はエズラ書の第二に対応すると思われる。
なぜか十二小預言書に欠く。
マカバイ記が末尾に付されている。またエレミヤの手紙がエレミヤ書に含まれるとされている。
[]内は邦訳者の注。
:::::以下訳文:::::
正典文書は、ヘブライ人が伝承してきたごとく、二十二書であることが述べられるべきである。これは彼らの文字[アルファベット]の数に一致する。
ヘブライ人の二十二文書は以下である。我らに創世記と呼ばれるもの、ヘブライ人により、その書の始まりから、Bresith[ベレシート]、その意味は「始まりのおいて」と[呼ばれるもの]。出エジプト記、Welesmoth[ヴェエッレシュモート]、つまり「これらは諸々の名である」。レビ記、Wikra[ウァイクラー]、「そして彼は呼んだ」。民数記、Ammesphekodeim[?(「1:1アルモセフベミデバル=モーセへ荒野にて」あるいは「1:2ラミスぺコタム=彼らの氏族によって」のことか?)]。申命記、Eleaddebareim[エッレハデバリーム]、「これらは諸々の言葉である」。ナウェの子イエスス、ヌンの子ヨシュア。士師とルツ、それらは一書にあり、Saphateim[シャファティーム]。第一と第二の列王記、それらは一つで、Samouel[サムエル]、つまり「神の指名者」。第三と第四の列王記が一つで、Wammelch David[ヴァメレク ダビド]、つまり「ダビデの王国」。歴代誌については、第一と第二が一つで、Dabreïamein[ディブレヤミーン]、つまり「日々の記録」。エズラ、第一と第二が一つで、Ezra[エズラ]、つまり「助け手」。詩編の書、Spharthelleim[セフェルテリーム]。ソロモンの箴言、Meloth[ミロート]。伝道の書、Koelth[コヘレト]。歌たちの中の歌[雅歌](勘違いしてる人もいるが、歌たちの中の歌たちではない)、Sir Hassirim[シール ハシリーム]。イザヤ、Jessia[エッシア]。エレミヤ、哀歌と書簡と共に一書、Jeremia[イェレミア]。ダニエル、Daniel[ダニエル]。エゼキエル、Jezekiel[イェゼキエル]。ヨブ、Job[ヨブ]。エステル、Esther[エステル]。そしてこれらの他には、マカバイ書があり、Sarbeth Sabanaiel[?(「セフェルベトハスモナイム=ハスモンの者たちの家の書」のことか?)]と冠されている。