ホモイオス信条(AD 360)

http://www.fourthcentury.com/index.php/the-homoian-creed/

より。英訳からの重訳。

コンスタンティノポリス教会会議(AD 360、全地公会議(AD381など)とは異なる)で採択。「ホモイオス(≒相似である)」信条と呼ばれる。

[]内は邦訳者の注あるいは補足。


:::::以下訳文:::::


我らは一なる神、彼によって万物が在るところの、全能の御父を信ずる。


そして神の唯一生まれし御子、全ての時代の前に、あらゆる始まりの前に、神から生まれ、彼によって見えるものも見えざるものも万物が造られ、唯一生まれし者として生まれ、唯一の御父よりの唯一の者、神よりの神、彼を生んだ御父に相似なる方を諸聖句に従って[信ずる]。彼の起源については、ただ彼を生んだ御父のみ以外には誰も知らない。我らは、神の唯一生まれし御子を、御父が遣わしたということを承認している。彼は、書かれているごとく、罪と死の廃棄のために、諸天よりここへ来て、聖なる御霊より、肉によれば処女マリアより、生まれ、書かれているごとく、弟子たちと語り合い、御父の意志に従って経綸全体を成就させ、十字架にかけられ、死に、葬られ、地の底に上ったのである。彼にあってはハデス自体が震撼するのである。彼はまた死者のうちから三日目に復活し、弟子たちと共に住み、そして四十日が満ちて、諸天へと引き上げられ、そして終わりの復活の日に、御父の栄光の内に来られるべく、御父の右に着座しているのである。それはあらゆる人に、彼の行いに従って報いるためである。


そして聖なる御霊を[信ずる]。神の唯一の生まれし御子自身、すなわちキリスト、すなわち我らの主で神である方が、「真理の御霊」(ヨハネ 16:13)と書かれているごとく、彼を弁護者として人類に遣わすことを約束したのであり、彼が諸天へと上った時に彼らに遣わしたのである。


しかし、教父たちが簡潔さのために規定したが、諸聖句がその[語句]を含まないため人々には不明瞭であり障害を引き起すこととなった、「本質」という名称は、廃止し、将来に渡ってそれについて全く言及しないのが良いと見える。なぜなら神聖な諸聖句は御父と御子の本質について言及しなかったからである。また、御父、御子、そして聖なる御霊に関してのどれについても、「位格」[という語句で]呼称されるべきでない。ただ我らは、神聖なる諸聖句が述べ、教えるように、御子が御父に相似である、と述べる。そして全ての異端は、既に弾劾された者たちも、現代にあるこの公的宣言に反している全ても、呪われるように。

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