旧新約リスト 第三カルタゴ教会会議(AD 397)

http://www.bible-researcher.com/carthage.html

より。英訳からの重訳。

北アフリカのカルタゴでは教会史の初期から記録に残った多くの教会会議がもたれている。第三カルタゴ教会会議(AD 397)について明示的に確認された正典のリストが残っている。当時の西方教会を代表する見解であると思われる。(同じ北アフリカでも、アレクサンドリアはギリシア語圏であり、より東方的、カルタゴはラテン語圏であり、より西方的である。)

新約聖書はカルケドン派キリスト教諸派と同じ。旧約聖書はトビト、ユディト、マカバイ、ソロモン文書二書(おそらくソロモンの知恵とベン・シラの書)を含み、七十人訳聖書とほぼ対応している。

:::::以下訳文:::::

また、神性な諸文書という呼び名においては、何も、正典の諸文書群の他には、教会で読まれないということも決された。正典の諸文書はこれらである。創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記、ヌンの子ヨシュア、士師、ルツ、列王記の四書、歴代誌の二書、ヨブ、詩編、ソロモンの五書、十二預言者の書群、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエル、トビト、ユディト、エステル、エズラの二書、マカバイの二書。新約については[これらである]。福音の四書、使徒行伝の一書、パウロの十三書簡、同じ著者のへブル人への一書簡、使徒ペテロの二書簡、ヨハネの三[書簡]、ヤコブの一[書簡]、ユダの一[書簡]、ヨハネの黙示録の一書。正典を確認する目的のため、我らの兄弟にして同朋なる司祭Bonifaceや、それらの地域の他の司教たちにも、これを知らせるようにしなさい。また殉教者たちの受難[についての諸文書]についても、彼らの記念祭が持たれるときに読まれることが許可されるようにしなさい。

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