【詩】夢で逢えたと信じたい【短文朗読】

夢に見た  なんて思いたくない

夢で逢えた  と信じたい

声の届かぬ 彼の人
目の合わぬ 彼の人
言葉を交わせぬ 彼の人

それでも
聞こえた声を
忘れない

「大丈夫？」

ごめんなさい
そんな遠くに行ってまで
心配掛けてしまって

大切な人たちに
安心してほしくて

あなたのいない分を
私なりに埋められるようにと
日々
がむしゃらに走っているけれど
到底
追いつけなくて

私には私の役割が
私だから出来ることが
あるのでしょうか

声を  思い出す

優しさに  目尻が滲む

微睡みが
名残惜しそうに消えていく

意味を

知った気がした

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日々にも
あなたにも
追いつけない

それでも
足は止めないから

#ことばおもい
造語お題「夢意味」（無意味）より