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【短文朗読】だからイヤだった

☆所要時間:2分
☆人数:1人



だから
イヤだったんだ

時計を
気にするのも

空模様を
気にするのも

鳴らない電話が
視界に入るのも


キミが
何をしていたって

キミがボクを
何とも思っていなくたって

そんなこと
気にしたくなんかなかったんだ


待ってなんか、いないんだ


もしかしたらキミは
ボクのことをキライなのかも
なんて
不安になりたくないから

いっそ
こんなボクになる前に
戻してほしいと思うのに

キミと出会う前には
どうしても
戻りたくないと思ってしまう

キミと出会ったことだけは
消したくないんだ


キミと見た 何気ない景色
キミと話した 他愛のない会話
キミの笑顔になった
言葉の一つ一つ

どれもこれも
忘れたくないんだ


キミと話せない時間のボクは
いつまでたっても
心を行きつ戻りつしてばかり

辛くて
苦しくて

なのに
時々
とびきり甘い


だからイヤだったのに

好きだなんて
認めることは



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