性交痛が酷すぎて産婦人科受診した話【プロローグ】
ということで。
タイトルからして二度見されるような内容ですが、連載を始めていきます。
プロローグなのでちょっと文章も長めに、私の思いの丈を綴っておこうと思
います。
これを書こうと思った訳
まず、この話を書こうと思ったきっかけです。
プロローグの漫画にあるように、私はずっと「性交痛」に悩まされてきました。そして何度も、「どうしたら良いんだろう」「私は普通ではないんだろうか」とインターネットで検索魔に。
でも、検索するとちゃんと出てくるんです。性交時、痛みに悩んでいるとされる女性の話。
ただ、出てはくるんですが…どれも匿名、一言だけ。もしくは、クリニックの一事例。うーん…まぁまだリアルだしマシだけど…なんか生の声とは違う。
まぁでもそうですよね。こんなプライベートな話、自分を曝け出して世間におおっぴろげにしようとする人なんて普通じゃないです。
普通じゃないんですが、悩んでいた当時の私は、そういう普通じゃない人を求めていました。「あぁ私と一緒なんだ」「本当に同じような人はいるんだ」と、そういう安心が欲しかった。
でも、そんな人と出会うことはついぞありませんでした。
そして時は過ぎ。
私は昨年10月、KADOKAWA主催の第16回新コミックエッセイプチ大賞をありがたくも受賞させていただくことができました。
担当編集さんがつき、書籍発売を目指すことに。そうして提案した企画の一つが、「セックスがしたくない話」でした。
セミフィクションコミックエッセイという立ち位置
私は、第1子妊娠時からずっとエッセイ漫画を描き続けていました。
でもこの性交痛に関しては、あんなにあの頃自分は欲していたにも関わらず、描こうと思ったことはありませんでした。
一番の理由はやはり、プライベートすぎること。身バレをした時に怖いとも思っていましたし、自分が身を削ってまでやることではないと考えていたんですよね。
そんな中初めて耳にした、「セミフィクションコミックエッセイ」というもの。多分KADOKAWAさんが立ち上げたコミックエッセイの種類なのではないかと思いますが(違っていたら申し訳ありません)、その中の多くは実話を元にしているフィクションです。
そう、「フィクション」なのです。
これはもしかして描けるかも。
プライベートを曝け出さずとも、同じような悩みを持つ人たちに「こういう人もちゃんといるよ」と出せるかも。
それは私の希望でした。
そして担当編集さんと打ち合わせを重ね、試行錯誤し、出来上がったのが、
『夫に「したくない」が言えない』
仲良し夫婦がセックスに悩み、葛藤するこの漫画でした。
なぜ今「自分のリアル」を描くのか
『夫に「したくない」が言えない』は本日発売です。
ではなぜ今このタイミングで、この「自分のリアル」を綴ったエッセイ漫画を描こうと思ったのか。
実は元々、販促漫画を考えていたんです。
そもそも私は、宣伝というものがどうにも苦手なタチ。でも、書籍発売となったらそうもいかないですよね。だって、多くの人の手がかかって、沢山のお金と時間が費やされて発売されるんですから。
私は私で、出来うる限りのことをすべきです。
じゃあどうやってその苦手な宣伝をするのか考えた時、ただ宣伝するのではなく、販促として「読んで楽しめる漫画」を描こうと思いました。
そういった流れで販促漫画の内容を考えていたのですが、そんな時ふと思ったことがひとつありました。
「これはフィクション。本当に読んだ人が、「私と同じだ」と思えるだろうか?」と。
私が求めていたことは、私の体験談によって安心感を得られる人を作ること。要するに、「この部分(性交痛)が私のリアルですよ」と曝け出せば、「私と同じだ」と思ってもらえるかもしれない。そうすれば、本に興味も持ってもらえるし、安心感も得られるし、一石二鳥じゃないだろうか。
そう考えました。
曝け出すならもうとことん
フィクションを描きはしたものの、結局「私のリアルだ」と曝け出す。それであれば、「私のリアル」の部分ももっと詳しく描いてしまっていいのではないか、とそこで私は思いました。
結局、「性交痛に関して描きたい気持ちはあるもののプライベートを曝け出すのはいかがなものか」→「フィクションなら描ける、ありがたい機会もいただけたし描こう!」→「でもフィクションだと安心感が薄いかも」→「じゃあリアルだと言っちゃおう」→「どうせ曝け出すならリアルも描いたほうがより良いのでは!?」という流れで、今この漫画を描くことにしたわけです。
…書き出してみると、なんだか頭悪いですね。苦笑
また、年齢を重ねたことで、自分にとって重要なこと以外の様々なことを「些末なことだ」と感じられるようになったのも理由にあると思います。
人間いつどうなるか分からないですから、やりたいと思ったことはとことんやる方がいいですよね。
結果、書籍に載っている夫婦二人の事例と私達夫婦二人の事例、2つの話を描くことができたわけなので、良かったと思っています。
書籍とリアルエッセイ、両方よろしくお願いします
書籍の方はフィクションとは言え、編集さんと練って練って描いた話なので「伝わりやすさ・話としての面白さ」は保証します。
私たちのリアルエッセイの方は、本当にリアルな話なので重くなり過ぎないようややコメディチックに描いています。
片方に興味を持っていただけた方はぜひ、もう片方も読んでいただけると嬉しいです。
書籍に関しては、20話までレタスクラブさんの方で連載されていますので、そちらもぜひ。
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レタスクラブ連載↓
それでは、明日からリアルエッセイ連載します。
よろしくお願いいたします。
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