足部の長軸回旋運動と側方運動の重要性



足部の動きは、日常の動作やスポーツにおいて非常に重要な役割を果たしています。特に、長軸回旋運動と側方運動は、歩行やバランスに大きな影響を与えます。これらの動作がどのように身体全体の機能に関与しているかを詳しく見ていきましょう。

長軸回旋運動とは?


足部の縦の軸を中心とした回旋運動は、回内と回外という2つの基本的な動きに分けられます。

• 回外: 足の裏が内側に向く動き。つま先が外側に向き、足の内側が持ち上がるような動作。
• 回内: 足の裏が外側に向く動き。つま先が内側に向き、足の外側が持ち上がるような動作。

これらの動きは、歩行やその他の動作において非常に重要です。

歩行における回内・回外の役割


• 着地時: 足が地面に接触する際、回内が起こり、衝撃を吸収しやすくなります。また、足裏全体で地面を捉えることができ、安定性が向上します。
• 蹴り出し時: 回外が起こることで足部が安定し、地面を強く押し出すための効率的な推進力を生み出します。

側方運動の役割


足部の側方運動は、主に内転と外転の動きによって成り立っています。

• 内転: 足先を内側に向ける動き。片足立ちや不安定な地面での歩行時に、足裏の接地面積を広げ、バランスを保つのに役立ちます。
• 外転: 足先を外側に向ける動き。特に歩行時の推進力を生み出し、安定した歩行をサポートします。

これらの運動が不良な場合の影響


足部の動きが不良になった場合、身体全体の機能に多大な影響を与える可能性があります。具体的には、以下のような問題が発生します。

• 歩行への影響: 足部の動きが制限されると、歩幅が狭くなり、歩行速度が低下。さらに、足部や膝、腰に負担がかかり、痛みや疲労が蓄積しやすくなります。
• 姿勢への影響: 足部のアーチが崩れることで、全身の姿勢が歪み、肩こりや腰痛などが生じる可能性が高まります。
• 怪我のリスク: 足部の動きが制限されると、足首や膝、腰への負担が増え、捻挫や靭帯損傷といった怪我のリスクが高まります。

まとめ


足部の長軸回旋運動と側方運動は、日常生活やスポーツにおける動作の安定性やバランスに直結しています。これらの機能を維持するためには、適切なトレーニングが重要です。ストレッチや筋力トレーニング、バランス運動を取り入れることで、足部の機能を向上させ、怪我の予防につながります。

著者情報


この記事を書いたトレーナー
山岸慎(やまぎし まこと)
パーソナルジム STUDIO KOMPAS 渋谷店
渋谷区南平台町13-11 南平台WEST 地下102
ESLの技術監修

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