【点字ブロック】の上に立たない!物を置かない!
こんにちは!まこです。
今日3月18日は【点字ブロックの日】だったんですね。
先ほど気がつきました(;・∀・)
実は以前、別のブログで点字ブロックに関する記事を書いたことがあり、noteでもいずれは公開しようと思っていたんです。
というわけで、今回はこのタイミングで【点字ブロック】についてお話したいと思います(リライト記事です)。
(あらかじめお伝えします、わりと長文になります)
当たり前のことですが、視覚障害のある方にとって点字ブロックはとても重要なものです。
僕の視力は少し悪い程度(=裸眼だと0.1くらいで、眼鏡をかけて1.2くらい)で、視覚障害があるわけではありませんが、それでも同じ身体障害というジャンルであること、そして視覚障害のある知人がいることなどから、一般の方々よりは意識を強く持っている自負があります。
なので【点字ブロック】の必要性・重要性と日常生活における注意点を、今回は僕なりにお話ししていきたいと思います。
1.点字ブロックとは
1-1)点字ブロックの正式名称と役割
みなさんご存知「点字ブロック」。
外出先で見かけないことはないと言っても過言ではないほど、街のいたる所に設置されていますね。
この点字ブロック、実は正式名称を
「視覚障害者誘導用ブロック」と呼びます。
まぁ…そのまんまと言えばまんまですね。笑
その役割についても正式名称の通りです。
視覚障害のある方が道路を歩く際、「安全に進む、止まれる」ことを目的として設置されています。
足の裏の感覚を頼りに歩く、という訳ですよね。
普段何気なく歩いている僕たちにとってはまぁ考えられない世界です。
が、この目の不自由な方の「歩く」行為を補助するという点で、点字ブロックは非常に大きな役割を担っています。
1-2)点字ブロックの導入は日本が世界初!
この点字ブロック、設置したのは実は日本が世界初なんですね。
時は1967年3月18日。
場所は岡山県岡山市。
今からおよそ50年近く前の話なんですね。
この50年を「そんなに前!?」と捉えるか「まだたったの50年!?」と捉えるかは個人差があると思いますが、僕としてはそれよりも、点字ブロックが日本人によって考案され、そして世界で初めて設置されたという事実に驚かされました。
正直なところ、僕は日本の福祉は他の先進諸国に比べて大きく後れを取っていると考えていますから。
珍しく「日本やるやん!」と思ったんです。
1-3)点字ブロックの種類
これも説明するまでもないかもしれませんが、点字ブロックは大きく2種類に分類されます。
線状になっているこの誘導ブロック↑↑と、
点状になっているこの警告ブロック↑↑です。
大雑把に言えば「進む用のブロック」と「注意する用(=立ち止まる用)のブロック」ですね。
僕はこの2種類のブロックについて小学校で習った記憶があるのですが、みなさんはいかがでしょう。
1-4)点字ブロックのお値段
ちなみに点字ブロックはネットでも購入できるようで、例えばamazon↓↓だと、安い物なら1枚1,000円程度で買えるようです。
中にはあまり見慣れない色違い(グレーとか)の物もあったり。
物によって値段も違うので、見てるだけでもおもしろいですよ。
ただ何よりも、点字ブロックを普通に買えることにびっくりしました。笑
値段に関しては正直何とも言えませんが…。
とは言え1枚しか使わないなんてあまりないでしょうから、複数枚購入するとなるとわりかし高くつくのでしょう。
でも個人で購入する機会ってそんなにないのかな?
2.視覚障害のある方にとっての「命綱」
2-1)点字ブロックの上に立たない
そもそも今回なぜ「点字ブロック」に関する記事を書こうと思ったのか。
それは
「みんな点字ブロックを何やと思ってるんや(# ゚Д゚)!怒」
と感じることが外出中にめちゃくちゃあるからです。
その原因の一つが「点字ブロックの上に突っ立っている人」です。
結構いるんですよね。
意味もなく点字ブロックの上に立っている人。
そりゃ時と場合によってはやむを得ない場合もありますよ。
信号待ちの際、人が多すぎてそこしか立つ場所がないとか。
まぁこの場合でも「みんなもうちょっと気を遣って!」と思いますけど。
でもそうじゃない場合。
他に立てる場所がたくさんある場合。
そんな時でも、
・平気で点字ブロックの上に立ってぼーっとしている
・点字ブロックの上で立ち止まってスマホをいじっている
・数人で集まって脇目も振らず話し込んでいる
こんな人たちが一定数いるんですよね。
僕としては
「なんであえてそこでするん!?」
と感じざるをえない。
いや、「あえて」ではなく「何も考えていない」からそうなっているんでしょうけど。
でも、それがどれだけ迷惑な行為で、かつどれだけ危険な行為なのか、もう少し考えてほしいんです。
2-2)点字ブロックの上に物を置かない
あとは「点字ブロックの上に何かしら物が置かれている」パターン。
これに関しては、僕はいかなる状況であっても許せないんです。
仮に自分の荷物を点字ブロックの上に置いているとして、視覚障害のある方が近づいて来た時にさっと荷物を離せるなら百歩譲って許せます。
でも、実際はそうじゃないことが多い。
たとえば、駅のホーム。
バッグやキャリーケースをなぜかブロックの上、あるいはブロックにかかるくらいの所に置いて、置いた本人はスマホに夢中で周りに目を向けない。
誰が近づいてこようが、車椅子の方が道を通れなかろうがお構いなしです。
だって見てないから。
挙句の果てにはイヤホンで耳も塞いでいたり。
「どうしようもないな」と思うけど、ほんとにしょっちゅう見かけます。
・・・もしかして大阪だけ?笑
あとは自転車やバイク、車などを置いている場合。
別にそんなに大きなものでなくても、何かしら物を乗せている場合。
「ここ道の真ん中やん!」っていうこともよくあります。
・・・これも大阪だけなんか?笑
でもこのパターンってほんとに危ないんです。
場合によってはどうしようもないんですよね、置いている人間が近くにいないことが多いですから。
それに視覚障害の方もそうですし、僕もそうなんですけど、身体障害のある人は基本的に「邪魔やなぁ」と思っても自分で移動させることが難しい。(車やバイクは一般の方でも不可能ですけどね)
こういうところにも障害って現れるんです。
だからこそ、注意して防げることは防げる世の中であってほしい。
そしてきちんとルールを守れる世の中であってほしいと思うんです。
2-3)【危険性】にもっと敏感に
人が乗っているパターンと物が乗っているパターンについて書きましたが、いずれにせよほんとに危ないんです。
これだけは断言できるんです。
たとえば乗っている人とぶつかると双方がけがをする恐れがありますよね。
特に小さな子どもと衝突する場合には、子どもが大けがを負う可能性があります。
大人が気を付けるのは当然のことで、それを子どもたちにもしっかり教えてあげることが必要だと思うんです。
点字ブロックの重要性と、その使い方による危険性について、子どものうちにそれをしっかり理解することができれば、大人になってからばかげた行為をするような真似はきっとしないはずです。
だからこそ、大人が模範となる必要性があるのではないでしょうか。
これは何も人に限らず、物がブロックの上に乗っている場合も同様です。
大なり小なり、何かしらの塊に体を突っ込んでいくんですから、一歩間違えれば大怪我に、最悪の場合は命の危険にもつながりかねません。
また、目の前に物が乗っていることに気がついたとしても、それをかわそうと車道に足を踏み入れてしまい、後ろから車やバイクにはねられてしまうといった可能性も十分に考えられます。
別に本人が傷を負うことはなくても、白杖が引っかかって折れてしまうことだって十分あるわけです(注.白杖とは視覚障害の方が歩く際に用いる白い杖のことです)。
誰かの不注意でこんなことになってしまうって、すごく残念で悲しいことだと思いませんか?
2-4)駅のホームでは特に注意を
僕が見ていて特に「危ない!」と思うのは、先ほども少し触れましたが駅のホームにいるときです。
この場合はとにかく命に関わってきます。
自分が何気なく点字ブロックの上に立っていることで、あるいは何気なく荷物を置いていることで、誰かが命を落としてしまうかもしれません。
こんなのおかしいですよね。
でもこういったケースが多発しているんです。
実際、たとえ命は落としていないにしても、視覚障害のある方のうち、実に約半数の方が駅のホームに転落した経験があるようです。
このような事態を起こさないようにするためにも、一人一人が注意して行動することが大切です。
注意すると言っても、
・点字ブロックの上に立たない
・点字ブロックの上に物を置かない
これだけを最低限守ればいいと思うんです。
「これまで特に注意したことがなかった」
という方がいれば、今後はぜひご注意願いたいと思います。
3.足に問題がある人にとっての【点字ブロック】
3-1)足を取られやすい
このように視覚障害のある方にとって超重要設備である点字ブロックですが、一部の方にとってはちょっとした障害になることもあるようです。
それは見出しにも書いたように、足に何かしらの問題を抱えている人――たとえば下肢障害があったり、車椅子を利用していたり、高齢者の方であったりです。
確かに僕も経験があるんですが、点字ブロックってわりと足を取られやすいんですよね。
膝が曲がらない・曲がりにくい方は「点字ブロックに足が引っかかった」という体験、一度や二度くらいはしたことがあるのではないでしょうか。
3-2)ちょっと走りにくい(個人差あり)
あとは車椅子を利用している時も、走りにくさを感じることがあります。
とは言え僕が使うのは電動車椅子なので、手動の方に比べるとそこまでの不便さはないんですが。
僕が電動車椅子に乗っていて感じるのは
「点字ブロックの上通ったらめっちゃガタガタなって酔いそうになるなぁ」
くらいのものですから・・・笑
でもこれが手動の車椅子となると、引っかかって進みにくいといった問題が出てくると思います。
3-3)我慢できる人が我慢する
上で書いたいずれの場合にしても、足に問題がある方にとっては多少ながらも不便さがあるようなので、改善できるところがあれば改善されるといいなぁとは思います。
とは言えやはり人命が第一ですし、視覚障害のある方にとっては「それが無いと外出できなくなる」ものなので、もし現状、点字ブロックの改善が難しく、今のままでも特別大きな問題でない、あるいは多少の我慢で済むのであれば、我慢できる人が我慢すればいいと思います。
「点字ブロックがあるから移動できない!」
などといった問題が生じているなら話は別ですが、僕は聞いたことがありませんし。
なので、点字ブロックに関してはデメリットよりもメリットな面を最優先し、設置できる箇所にはなるべく設置されるべきだと僕個人は思います。
4.まとめ
以上、今回は点字ブロックについてまとめました。
「こんなの読まなくてもわかるよ!」
という方もたくさんいらっしゃるかもしれませんね。
「自分もこう思ってました!」
という方が一人でも多くいらっしゃればいいなぁと思います。
この点字ブロックだけでなく、これまで書いてきた
【身障者用トイレの記事↓↓】
【優先座席・車椅子スペースの記事↓↓】
の内容にも共通して言えることなのですが、こういった設備があるということは、当然これらの設備を必要としている方がたくさんいらっしゃるということです。
また、これらがないと外出できないという方もたくさんいらっしゃいます。
ルールを守ることでかえって多大な被害を被るとなると話は変わってきますが、そんなことはないはずです。
一人一人がちょっとしたルールを守り、ちょっとした注意を心掛けるだけで多くの方が住みやすい社会になるのなら、それが良いに決まってる。
僕はそう信じてます。
それでは案の定長くなってしまいましたが今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました(`・ω・´)!
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