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8年経っても出産かキャリアか…

多様性、働き方改革、男女平等、日本の女性社会進出が叫ばれて久しいのですが、
日本の女性がまだタイトルの悩みを抱えたり、
子育てしながら働く上で過重労働を抱えている現状は変わらないです。

ちょうど、スイス非営利財団世界経済フォーラムが2006年から毎年発表しているジェンダーギャップ指数(=男女平等格差指数)を見てみても、

日本は2020年度総合順位が156か国中120位でした。
これは、先進国の中で最低レベル、
アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となっています。  
ちなみに、分野別に見ると、

経済分野 117位
教育分野 92位
健康分野 65位
政治分野 147位

という結果が示すように、
政治、経済分野での
日本の男女間の格差が明確にあることが示されています。 
実際に、国会議員を見ていても、
子育てしたことなさそうと思われるおじさん、おじいさん世代ばかりで、女性の数は圧倒的に低い現状。国会議員の女性割合は9.9%、大臣の同割合は10%に過ぎず、小池さんのような都庁始め、地域の長、知事、町長含めても女性がトップになる行政区はほぼないという寂しい現状。
「政治」は男性が動かしていると言っても過言ではないですね。

また、経済分野について見ても、
管理職の女性の割合は14.7%と依然低く、
女性の平均所得は男性より43.7%低くなっていることも問題となっているとか。
この背景には、女性の72%がフルタイムではなく、パートタイムの職に就いている現状もあります。  シングルマザーの貧困率の高さや子供を持つ男女での社会におけるキャリアの描き方の違いを見てみると、みなさんも明らかに経済における男女差が歴然としていることは感じるのではないでしょうか?

私自身、フルタイムで働きながら
子育てをしている身として、
実家から離れた場所で暮らし、
フルタイムで朝から晩まで働きながら、
子供の育児、家事をこなすことは
やはり相当大変で、
時に開放されたいとすら感じます。

家事も育児も夫婦二人ではっきり分担!と言える
両立環境が整った家庭は、
日本ではそう多くはなく、
子供の学校の面談や病院の送迎、
急な子どもの看護や行政からの書類の確認、 
学校からのプリントチェックやメール確認など、
細かい育児も加えると
やはり女性に偏っているのが現状です。

また、雇用する企業側を見ても、
すべての企業が、
子育てしながら、働く女性にとって働きやすい環境とは言い難い現状。
中には、子どもの急な看病等でも、
周りの空気感から休暇を取りにくかったり、
制度的に時短で働くということが難しい、など
柔軟性に乏しい環境は結構普通にあり、 
どうしてもやめざるを得ない女性も出てきます。
企業側も、また家庭ですら子育てを担う男性側も、育児も家事も仕事だと意識を変えない限り、
頑張り切れない女性はキャリアを諦めるという現状は、私が子育てを始めた 8 年前も今も変わっていないと感じます。
 
ちょうど先月末に、
娘の保育園で数名のコロナ感染者が出たことで、 
1週間保育園が休園になってしまったことがありました。
私は、本来は外勤仕事なのですが、
家にいる娘を見るために在宅勤務にしました。
家で飽きてしまう、コロナ未感染の元気な子どもをずっと静かに隣に待たせて置いているわけにもいかず、
私のお昼休憩時間の合間に、
子どもを近くの公園に連れて行ってみました。 

そこで、同じ保育園在園の多くのお母さん達に会いました。
やはり、どこの家も同じようなことを考えているようで、エネルギーの有り余った子どもたちを少し外の空気に触れさせたいと出てきているようでした。
ただ、そこに来てるのも、
やはりお父さんではなく、お母さんばかり。
このような急な対応のときに仕事を休まなければいけないのは、やはりまだまだお母さんというのが日本なのです。
ママは、そうやって時にキャリアのチャンスを逃すことになったとしても休まなければいけないのです。
私の上司にしても、
周りの一世代上の先輩にしても、
自分が平日に子育てに関わっている人は、
ほぼいません。 

それでも、最近は、家庭間の差はあれど、
子育ての日常にパパの姿が増えたなぁと感じます。
朝パパが保育園の送りをする方、
帰りのお迎えをする方、
平日の保育園のイベントに参加する方も増えました。
お風呂時間には家に帰って、
子どもををお風呂に入れるという同世代もちらほらいます。
これがレアになっている現状がそもそもおかしいのですが、
ようやく『育児は夫婦二人で』という認識も
広がろうとしているところかなと思うと、
嬉しく感じています❢

まだまだ会社ので管理職層にはそのような子育て現役世代は少なく、
子育て未経験の女性や男性がキャリア階段を上っているという現状は、大企業ですら決して少なくありません。
そんな現状で、
今子育てを選ぶか、キャリアを選ぶか、  
選択を迫られている女性が今なおいるという現状、それが晩婚や少子化や高齢出産やストレスによる不妊にも少なからず繋がっているという事実を、
日本の管理職層にはもっと問題だと考えてほしいなぁと思います。
学生時代に男女で差がなかったように、
社会でも優秀な女性はたくさんいるのです。

『日本で子育てしながら仕事をするなんてもう無理!』という時代がくるか(海外移住)、
国や企業が風土や制度を変えるか、
どちらが先に来るのでしょうか?

心が疲れた時、
もう仕事を辞めてしまおうかと思うことはただあります。  
ただ、あなたが変わろうとしている会社に居るなら、そこに残って、次世代の女性たち子育てをしながら働く女性たちが働きやすい会社になるよう、現場の声を伝えたり、自分が働きやすい環境を作る側になることも一つの道。

だから、私は現在二人の子供を育てながらも、
フルタイムで働き、
存分に子育ての大変さや現状を上司や周りに伝え、限られた時間で結果を出そうと頑張っています。

娘が働く世代になる頃には、
変わっていてほしい、日本が!

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