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不安な家探し

アメリカ駐在!!
期待とは裏腹に、海外での生活基盤構築は不安材料沢山で、
想像を絶する事と思います。
ましてやほとんどの方が経験される英語の壁。
数年母国での日本駐在経験がある私でさえ、一度も住んだ事もなく土地勘もない場所での、

家探し
幼稚園探し
周辺環境環境把握

簡単ではありませんでした。

今思うと、日本駐在前は日本の不動産サイトを毎日のように目を通していた頃が懐かしいです。テクノロジー発展のおかげで、Googleのサテライトmapでは周りの環境が見れたり、バーチャルウォークができたり、、便利になりましたが、やはり感覚的でピンと来ないんですよね。。。

幼稚園探しは、ネットと知人情報を頼りながら
主人の駐在前日本出張時に、2園に絞り見学へ行ってもらいました。
主人の直感で感想を述べてもらい、希望園を一つに絞る事に。

アメリカ人の日本駐在は、会社側が色々と準備してくれ
会社の駐在担当者が不動産会社へ連れて行ってくれ、家の内見も同行。
日本語を会話が成り立つほど話せるアメリカ人はほとんど皆無に等しいですから。。。このサポートは必須なんでしょうね。
日本へ到着してから可能物件があれば短期間で家を決めなければいけないと言う決まりでした。

その周辺地域に詳しい、友人や知人に色々なアドバイスも聞きイメージは湧きましたが漠然とした情報にしか思えず、、
地理感のなさが致命的。。。

その上私達は
楽器&猫3匹可能物件希望。

どちらか一つは難しい事ではないんでしょうが、猫も3匹、、、、
到着1ヶ月は見つからないだろう。。。とも覚悟していました。

到着して数日後、不動産会社から紹介された物件が一つだけありました。
内見へ行くと、、、、
言葉を失いました。
タバコの匂いなどはないけれども、壁紙はボロボロ、、黄ばんでいて
家の中もオーナーは掃除もしていない(家は空でしたが)。柱や壁の下側も飼っていたワンちゃんでダメージを受けていたり、
デッキは犬用の足の洗い場で、木が朽ちていてアメリカではとても放置して置けない状況(崩れて怪我でもした場合は、オーナ責任になる場合も)
家の中は、スリッパなしではとても入れない。。。
バブル期に建てられた家のようで、家自体はしっかりしているけれども
家の中の備品(電灯、カーテン、、、)古すぎて魅力的ではなく。

ただ一つだけ、気に入った点がありました。
それは、住宅環境でした。周りの住宅も古いけれども整備されて綺麗な街を形成している。街並みには感動していました。住宅街には公園もいくつかあり、スーパーへも歩いていける。よく聞くと、この周辺はその街では、⚪️⚪️のビバリーヒルズと呼ばれていると。築浅の家も住宅街の奥の方にありました。ああ、、環境はやはり良いのねと納得。

オーナーが動物好きであり、家も築30年と古いために
猫3匹可能、
家と家も離れているので楽器も可能
家賃は会社の家賃補助以下
3拍子揃っていたのですが、

家がね。。。。。家がね。。。。家がね。。。。
正直アメリカで住んでいる家の方が比べられないほど良い。。。。

すると不動産会社は、「入居が決まればクロスは全て張り替えます、床も磨きます。入居が決まる前は、オーナーも費用がかかるので手をつけたくないみたいで。実はこの物件夏からの入居者が仮契約しているんですが(この時は3月上旬)、あなた方が入るなら、仮契約は破棄します」と。

会社の担当者も「家の備品(電灯類)も会社の負担品から選んでいただけたら新しい物と交換します」

ふぅむ。。。。

主人は日本語は流暢でないので、私が色々と交渉しました。
「この古いカーテン外せますか?」
「この窓についている大型ロール外せますか?」(時代遅れだった・・・)
「このデッキは使えないので、壊せますか?」(オーナーは解体しないけど、自身で壊すのはOKと。アメリカ人の主人は理解に苦しんでいました。)

家はメインリビングエリアが南向きで、家の中も明るかった。
希望していた幼稚園にも比較的近い。

不動産の方は、「この家以外を待つとなると、、希望条件が簡単ではないため1ヶ月先、その先にまた希望条件の家を紹介する事になるかもしれません。」

主人と相談して、「環境が良いから、家はともかくクロスも張り替えるし、この家にしましょう!」と決めましたが、
二人きりになった後主人が、「君があの家でOKを出すとは驚いた。。。」と。それほど、アメリカでは考えられない状況で内見を将来のお客にさせていたんです。
今では笑い話ですが。本来ならば、同じ日に平均3軒ほど内見に行くのだけど、私達の場合は無理でしたね。。。猫3匹!!!(笑

入居までクロスの張り替えと掃除を急いでもらいましたが、約3週間かかりました。業者をなかなか捕まえられないようで。その間、私と娘は実家住まいで主人だけホテルから勤務。
実際の入居時には、クロスが張り替えられて家の中もだいぶ綺麗になり、印象がこんなに変わるんだと感動しました。ただ、床を磨く、、って言ってたのに床は掃除したぐらいでしたが、時代遅れのカーテンやロール類は取り外されていたので、妥協しこれで良しとしました。

家自体は古く多少トラブルがありましたが、実際に住んでみると環境もよく、日当たりも良かったので
自分が描いていた日本でのお家ではなかったけれど、満足した日本駐在生活を送れました。ご近所さんたちも良い人たちが多くて助かりました。

アメリカでは同じようにはいかないと思いますが、
まず家探しをする時に
絶対に譲れない事を決めておくと良いかと思います。
(私たちは楽器&猫可能物件でした)

私からのアドバイスですが、
心地よい駐在生活をアメリカで送るには、まず住宅環境が一番大切かと思います。
周りの家はどのような感じか?ご近所さんの庭など荒れていないか?その他の周辺環境はどうか。

そして次が日本人にとっては、日当たりではないかと思います。
アメリカ人は日当たりを気にする人が日本人より少ない気がします。
メインの居間が北側だったり、窓が少ない家も多いです。オハイオの冬は数ヶ月曇りの日が多く、窓が多いと気持ちも少し楽になります。
ただ、窓が古く隙間があったりすると光熱費がかかるので要注意です。

家の内見時で気になった事、疑問に思うことは不動産仲介士に質問する事。アメリカは交渉社会ですので、契約前でしたら多少融通が効くことが多いです。

現在のレント物件はかなり少ないため、
譲れない事
譲れる事
を考慮して物件探しを行なってみてください。

オハイオの不動産売買市場は、売り手市場が続いています。
物価も上昇傾向に。
良い物件で価格相応であれば、即売れます。
売り物件も、借家物件も現在は多くありません。
ダブリン学区は新たな小学校新設のため、住宅固定資産税が再び上昇しました。レント物件のオーナーは家賃収入から固定資産税もカバーしなくてはならないため、家賃が下がると言うことはしばらくないかと思います。

タイミングを逃さないでくださいね。

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