映画『流浪の月』感想|見たいようにしか見ない人々
先日、映画『流浪の月』を鑑賞しました。
あまりにも救いがなくて、観ていて苦しい映画。それでいて、観る人が抱える地獄に優しく寄り添ってくれるような映画でした。
人は、自分に理解できない存在に恐れを抱く生き物なのだと思います。自分とは違う存在が怖くてしかたなくて、攻撃せずにはいられないのだと。
だから、形を与えて、ラベルを貼っておく。そうすることで、やっと安心することができる、臆病な生き物なのだと思うのです。
周囲から“被害児童”として見られ、“かわいそう”だと思われ生き