雨の降る夜に。
この写真を文章に乗せたいと。その思いだけでキーボードを打つ。
今日は良い写真が撮れたから。
今週は、思いもよらない1週間だった。
長かった。長い、長い1週間だった。
早く1日が過ぎ去って欲しいと、
早くこの日々が過去にならないかと、
そんなことばかり考えて、時計の針が回るのを待っていた。
人生で初めて、食事を摂りたくないと思った。
人生で初めて、夜眠ることができなくなった。
こういうこともあるんだと驚き、
人生何があるか分からないものだと自嘲気味に思いつつ、
暗い部屋で天井を見上げていた。
それでも、悪いことばかりではなかった。
主語が全て私になっていることに気づいた。
私が生きたいと思える道がはっきりした。
愛の意味を多分心から解ることができた。
久しぶりに、変わりたいと思った。成長したいと。
自分が未熟なことを痛烈に実感し、どうにかして成長したいと思った。
大丈夫。私は変わることができる。
平凡な日々の中では気付けないことはたくさんあるのだと、
禍の中に入り込んで初めて知る。
それでもやはり平凡は美しいと。
今。こうやって平凡から脱すると、思う。
平凡は美しい。その外でどんなものが得られるとしても、平凡は美しい。禍の中になんか、入る必要はなかった。
世の中には、尊厳を踏み躙られた人がたくさんいるのだと、
自分が同じ目に遭うまで気付くことができない自分に、嫌気がさした。
嫌気がさして、
だけどこれで気付くことができたのだから、私は踏み躙られてよかったのだと、
そう言いたいと思った。
高校時代に唱えていた祈りの言葉を思い出し、
私はこう生きたいのだと、私はこう生きるのだと、心に誓った。
愛させることよりも、愛することを求める者と、ならせてください。と。
悲しみを知る人にしか、語ることのできない言葉がある。綴ることのできない言葉がある。
そういう言葉を、いつかの私が紡ぐために、今私はここにいるのだと。
ひとりぼっちの夜、私を慰めるために思う。
大丈夫。私は強いし、強くなれる。
そう何度も、何度も言い聞かせながら今日も眠る。
こんなにも長い1週間は、
それでも愛に支えられた1週間だった。
そう思えることに。
そう思わせてくれた人が近くにいることに。
有難いと。心から。心から思う。