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オープンB判定だった日の過ごし方
タイトルが盛大なネタバレ。実戦Aで喜んだも束の間、今日(9/17)返却の東大オープンではB判定の現実を突きつけられてしまった。そして、1日のうちにかなり感情の乱高下を経験した。
思わず丁寧な暮らし系Vlogを模した題をつけてしまったが、とりあえずありのままに感情の流れを記そうと思う。結果も晒しているのでそっちも良ければ。
9時 結果を確認する
オープンの結果は9時に発表された。本来とっくに予備校に着いていていい時間なのだが、模試の結果発表となると胸騒ぎがする。適当に理由をつけて9時まで家に居座った。
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B判定。
まあ正直しょうがないというか、そんな気はしていた。感触からして微妙だったし、ワンチャンCまであると思っていた。
耐えた耐えた──客観的にはそう割り切るべきだと分かっていても、やはり「浪人でAじゃないのか」とは思ってしまう。
奇妙なことに、ここで私は「落ちる」と思って焦ったわけではないのだ。焦燥感ではない。どちらかというと周囲に対する劣等感、この結果が知れたら笑われるだろうなという後ろめたさだった。
模試がどうあれ東大には受かる気でいたし、いる。一橋志望で、同じく東大B判だったFFに対し「東大にしませんか🤩一緒に東大生になろうぜ! 友達多い方が心強いし」などとリプを送るくらいには、なんだかんだ来春受かっている気がするのだ。
10時 元気をなくし予備校へ
相当に病んだわけではないのだが、しんなりとしつつ予備校へ向かう。TwitterにはA判の画像がゴロゴロ流れてくるので本垢の方は「結果は悪かったので晒さない」と表明してからログアウトした。電車内では、落ち着いた曲調のボカロを繰り返し耳に流し込んだ。
鍵垢(特に仲の良い人のみ通している)のFFに英語すげぇ! と言われ、お世辞のつもりもないだろうしと喜んだのだが、ログア直前に見た数強クラスメイトの結果が頭にチラついて離れなかった。英語の点ですら1点負けていたのだ。
10時半 電車内で一瞬元気に
ただ、FFと会話していると気が紛れた。前述の一橋志望のFFをせっせと文Iに勧誘した。
各人がどの程度本気なのかは私の知り得るところではないが、私の身の回りでは、志望校の違う友人に自分の志望校の良さをアピールして勧誘を試みる人が結構いる。事実上ライバルにはなるけれど、まあお互い受かるよね──という信頼の下で成り立っているのだと思う。
文I、また法学部の良さをつらつら並べ立てていたら多少元気になった。ので、もう一度本垢にログインして模試の結果を投下してきた。幾人かに温かい励ましの言葉をもらった。
11時 また病む
予備校の最寄り駅に着いたはいいが、勉強する気は起きない。適当に少し歩こう。歩いているうちに段々また人生が嫌になってきた。そしてどうしてだか分からないが、急に強く思ったことがこうだ。
現役で中央にでも行けばよかった。
私は法曹志望だ。東大生というよりは法曹になりたい。わざわざこんな惨めな思いをするくらいなら、最初から身の丈にあったところに収まっていればよかった。
現役時は国公立専願で突っ込んだため、私立は1つも受けていない。だから中央大学法学部を受けたとしたら受かっていたかは厳密には分からないのだが……、恐らくはまあ、受かっていただろうと思う。
なぜ浪人に身を乗り出してしまったのか、なぜ私立を受けなかったのか。「私立は受けない、東大がダメなら1浪する」というのは、私が私の意思で決めたことなのに──今になってそこから後悔し始めた。
予備校に近づいたり遠ざかったり、迷子にならない程度に泣きながら適当な道を行ったり来たりした。
そのタイミングで本垢に上げた結果を見た友人がLINEを飛ばしてきて、「模試結果の見方を教えてくれ」と言う。使いにくいことに模試ナビにはOP結果が表示されないからだ(マジでなんで??)。マイページ>学習サポート>個人成績表 で見るのだと教えた。
そしたらなんか、煽られた。
煽られたという言い方は違うかもしれない。スクショをそのまま貼るので、これが煽りに入るのか否かはご自由に判断してほしい。
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私はこのLINEがかなり不快で、その場でこの人をブロ削してしまった。
感傷的かつ感情的になっていたのもあるし、(私の中でこれは煽りであるが)私の煽り耐性が著しく低いこともある。
とりあえず、人1人との縁が切れた。自分マジかとは思えど、全く後悔はない。忘れがちだがLINEもSNSの一種である。不快に感じたらブロックするしかない。
11時半 メンクリの予約を取る
メンタルが終わっている。これは結構ガチのやつかもしれない。私はすぐにメンタルクリニックの予約を取った。この初動の速さだけは褒められるべきだと自分でも思う。
受診先として高3の時お世話になっていたメンクリも考えたのだが、そこに行くとなると絶対に受験の結果を聞かれるだろう。東大に落ちると同時にフェードアウトした形になってしまっているのだ。というか、生身の私が関西にあるその医院を訪れること自体そういうことである。ということで私は近場のメンクリを探して初診予約を入れた。
Web問診票を記入している際、浪人生が直面する「魔の質問」にぶち当たった──
ご職業を教えてください。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ただまあ、浪人生であることを隠す選択肢は私にはない。そもそも受診のきっかけが浪人のストレスである。
ちょっと悩んで、私は「浪人生(河合塾生です。一応学校法人なので、法律上は学生の身分です)」というコンプレックス丸出しかつ嘘はついていない回答を提出した。
その他、服薬歴や親族の既往についても聞かれた。嘘偽りなく答えた。
12時 各位に泣き言を言う
未だ予備校に辿り着かない私は、「現役で中央にでも行けばよかった」を友人各位に送り付けるという奇行に走った。友人といっても大学生3名・高校の先生1人である。
さすがに同じ浪人生に浪人のポリシーを否定するような文言を送り付ける勇気はなかった(ただ、センシティブ設定をつけた上でTwitterには投稿してしまった)。
返答は様々だった。プラスタグの反応集みたいだなと思った(意味がわからなければ読み飛ばしてください)。
東大生の友達に「大丈夫よ」「絶対受かるし来て欲しいので」と言われたのが1番嬉しかったので、スクショして鍵垢のヘッダーにした。
以下、断りなく「友達」と記した際にはこの友達のことを指すと思ってほしい。
鍵で繋がっている方には時系列を多少いじくって書いていることがバレバレなのだが、細かいことは気にしないでおくれ。
12時半 予備校に着く
12時半に予備校の2限が終わる。そのタイミングで校舎に入り、ふらっとホームクラスの自分の席についた。私朝からいましたけど何か? ちょっとお手洗いに行ってただけです、くらいの自然さで。
友達に「OP数学は簡単だったもんね、3は解けるし1もやること分かれば一本道だよ。解き直してみ」と言われたので、サクセスタイムで大問3を検討し直した。25分間で、(1)についてはそれっぽい答えが作れてしまった。試験のあの場ではできなかったのに。そしてそこから数学力に進歩はないはずなのに。えぇ……(困惑)と思った。
〜17時 3・4限の授業
それなりに精神状態が悪かったため、3・4限が世界史でなければ切っていたと思う。世界史は好きなので出席した。楽しかった。
18時 OP数学の復習
6限の時間は友人と会うことに決めていた。以下、断りなく「友人」と記した際には予備校で親しくしている友人のことを指すと思ってほしい(励ましてくれた東大生は「友達」である。優劣を表す意図はなく、ただ混同を避けるためだけの差別化である)。
友人は5限があったため、私はその時間開放自習室で過ごし、昼に終わらなかったOPの復習の続きをやっていた。友達が送ってくれたOPの解説ノートを見ながら作業を進めた。
大問2の確率の問題について、友達の解答にある考え方と私の考え方が異なり、私の方が妥当であるように思われるところがあった。LINEで「ここってこうじゃないの?」と指摘すると、暫しの検討の後、「そっちが合ってる」「ごめんよ」と返答があった。
東大生のミスを指摘した、私の方が合ってた──と私は初め悦に入った。
しかし数分後には、そもそも現役で受かった彼は東大OPなんて解く必要ない立場であることを思い出した。また、合格点には2完もすればいいところ、わざわざ全問解説を書いてもらっているわけだ。そんな中で1問のミスを指摘して喜んでいる自分の矮小さと惨めさがいたたまれなくなり、私は自習室で声を殺してガチ泣きした。
(長文病み)
東大の友達にOPといてもらってそれみながら復習してたらたぶん書いてもらったものが間違いではないかと思われる箇所があったので指摘して検討してもらったら私の考え方の方が合ってたぽくて最初喜んでたけど現役で受かった彼にはそもそも解く必要のない OP
を解かせて(合格点には全問解く必要ないのに全問解かせた上で)その中の一間のミスを指摘できたことに喜んでる自分がキモいし惨めだしほんとに死んだ方がいい産業廃棄物すぎて泣いた
別に偉そうな言い方したつもりはないし全然険悪とかそんなんじゃないんだけど友達にミス謝られた時ほんとに死にたすぎて死にたかった私は何を謝らせてるんだろうこっちこそ生きててごめんって感じだった早く殺してほしい
対等に受験生をやっていられる時間は終わったのだと思わされたのであろう。
多少感情が落ち着いた今では、少なくとも数学については高3の時からその実力は全く対等ではなかったし、友達は理系だし、そんなに思い詰めることか? と思わなくもない。
とりあえず友達の解説のおかげで4問すべて言っていることは理解できたし、1・2・3はやれば完答できただろうなという結論に達した。
19時~21時 友人と出かける
待ちに待った6限。友人と合流する頃には私のメンタルは崩壊寸前だった。前友人と外に出た時にスタバを奢ってもらったので、今日は私が出すことにした。そもそも会いたいと持ちかけたのも私である。
行きつけのスタバでブラックモカチップフラペチーノを注文した。頭で分かったつもりでいても「モカチップ」の発音が難しく、私のような田舎者だとどうしても「モ*%チ※プ」になってしまう。注文を取ってくれたお兄さんはゆったりとした包容力のある人で、モ*%チ※プに動じることなく、にこやかにお釣りを渡してくれた。
私がブラックモカチップフラペチーノを発音できるようになるまで、エスカレーターで4階ぶんを要した。お味はいわゆるチョコレートで、甘ったるく、死にかけた脳に染みた。
そこからTwitterで話題のグラングリーンに移動した。なんだかとってもエモい橋を渡った。両端がぼんやりと光っている。「間接照明だよ」と友人が言った。意外だった。高校時代好きだった女の子が間接照明について「なんか意識高い系なだけで実用性がない」とdisっていたため、私は間接照明と分かり合えない人間なのだ・いや、そういようと思っていたのだ。しかしここにきて、ええやん間接照明と思ってしまった。
それから、月がとても綺麗だった。
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どこかの石のせいで異性である友人といる時には言いづらくなってしまったが、背後に明るく光る月は堂々たる存在感があった。古文でやたらめったら月が出てくるのも頷けた。それから、道中に見た月だけで満足してしまい、肝心のグラングリーンの写真が1枚もないという悲劇も引き起こした。
グラングリーンでは模試の話ばかりしていた。本当に模試の話しかしなかった。模試の話しかしなかった。
その他は、来月ちょっと遠出をする予定を入れられたのが嬉しかった。きちんと合格を神様にお祈りせねばならぬ。
23時 帰宅、そして平穏
帰宅する頃にはすっかりOPに落ち込む気持ちはすっ飛んでいた。こびりついていた希死念慮や自己卑下がだいたい消え失せた。でもちょっと自分語りができる場は欲しいのでメンクリには予約した通りの日時に行くつもりだ。
郵便BOXを見ると、昨日Amazonで注文したばかりの本が届いていた。仕事が早い。私も色々やることが山積み(なはず)だ。
まだ生きていよう。