慶応へのリベンジ、今季初タイトル。高校最後の公式戦で完遂
今日11日、鹿児島国体は準々決勝を迎え、
仙台育英が北海を9ー7で下した。
雨で日程が変更となり決勝戦が行われなくなったため、決勝進出で優勝が決まり、
11年ぶりに国体を制覇した。
3年生にとっては高校最後の公式戦となる鹿児島国体。
夏の甲子園では決勝戦で慶應義塾に敗れ、準優勝。
国体初戦はその慶応とのリベンジマッチだった。
結果は11ー0で7回コールドの圧勝。
両チームともベストメンバーで臨んだ一戦だったが、仙台育英がリベンジを果たした。
U18でも活躍し、ドラフト志望届を提出した山田脩也が2打点の活躍。
投げては150㌔トリオの1人、湯田統真が6回を投げて102球無失点の好投を見せた。
続く、準々決勝は北海との一戦。
北海は初戦、地元・神村学園と対戦した。
神村学園の美しい吹奏楽が鳴り響き、北海にとっては大アウェイだったが
熊谷陽輝、長内陽大、岡田彗斗の継投リレーで神村学園の打線を最小失点で留めた。
北海も今年の夏の甲子園で神村学園と3回戦で対戦し、敗戦。
お互い夏の雪辱を果たした同士の一戦となった。
先制したのは、北海
仙台育英の先発、U18にも選ばれたエース・高橋煌稀から4得点をもぎ取った。
しかし、ここで引かないのが夏の準V校。
4回裏に連打で得点を返すと、高橋に変わって登板した、150㌔サウスポーの仁田陽翔が自らのタイムリーで逆転。
4回を終え、4ー5と仙台育英のリードで迎えた6回。
北海が再び集中打で逆転。
映像を見ていたが、北海の打線がものすごく粘り強い。
逆転の2点タイムリーを放った小保内貴堂が打った球は直球ではなく、スライダー。
次の熊谷が打った球もスライダー。
仁田の150近いストレートではなく、ミートできる確率の高いスライダーに的を絞っていたのだろう。
しかし、それでも仙台育英はその裏に1点を返し、
8回に好投手岡田から山田が3塁打。
その後も後続がタイムリーを放ち
終わってみれば9ー7で仙台育英が激戦を制した。
仙台育英の3年生にとっては鹿児島国体が高校ラストの公式戦。
慶応へのリベンジを果たし、さらに今季の初タイトルを獲得。
有終の美を飾った。
昨年の夏の甲子園で優勝を決め、他校は「打倒・仙台育英」を掲げて今年の夏を迎えた。
仙台育英は大きなプレッシャーの中、決勝で慶応に敗れたものの、準優勝。
須江航監督が試合後に話した
「人生は敗者復活です。この経験を次に生かします」
夏の甲子園準優勝の経験は、この国体で生かされたというのはまだ早いだろう。
プロ志望届を出した
山田脩也、仁田陽翔
そして、大学や社会人を経てプロを目指す彼ら(3年生)
がプロで活躍して初めて、
あの経験が生かされたと言えるのかもしれない。
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