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顎変形症手術レポート(前半)

顎変形症の手術をしてきた。
病院内の施設は撮影禁止だったので、詳しくお見せすることは出来ないが、同じような悩みを抱えている人の参考になればと思い記録したい。

手術までの道のりとその後


2019年秋 初診
町の歯医者さんで矯正の相談をする。歯列矯正では満足に治せないだろうということで、市内の歯科大学附属病院を紹介される。

2019年冬 歯科大学附属病院へ
矯正治療にするか、手術をするか決めるために様々な検査。レントゲンやMRIなど。正直詳しくは覚えていない。口型を取るために粘土のようなものを入れられるのが1番キツかった。気を抜いたら窒息しそうだった。

2020年 術前矯正開始
仕事の都合で通える頻度が少なく、かなりの期間を要した。本来であれば2年ほどで終わるはずだったが、約3年かかった。気軽に休めない職場だったので嫌味も言われた。しかし術後は無敵になれるので気にしなくて良い。ここでめげるな。

2023年初夏 入院
ついに手術まで辿り着けた。長すぎて辞めたいとも思った。しかし、今まで費やした時間と労力と、何よりコンプレックスを克服したいという気持ちで諦めずに済んだ。術前は緊張よりも楽しみの方が勝る。

手術室の看護師さん。
病棟の看護師さんとは少し雰囲気が違う。

2023年5月29日 手術
手術着に着替え、弾性ソックスを履く。看護師さんに連れられて、朝9時に手術台に乗った。近眼なので眼鏡を取られたら何も見えなかったが、そちらの方が好都合だった。色々な手術器具が見えていたら泣いていたかもしれない。手術台に横になると、手術室の看護師さん、麻酔科医、担当医がテキパキと準備してくれる。腕に麻酔用の針を刺され、激痛がした瞬間に気絶。
目を覚ますとと集中治療室にいた。


血抜きドレーン管、点滴、呼吸用管、尿管など。
身体から管が沢山生えていた。



チューブだらけで全身痛い。顎の手術をしたはずなのに、足腰も痛い。首の管が痛いので、首に風穴が開いていると思い、看護師さんを呼ぶ。風穴は開いていなかったが、赤ちゃんみたいにあやしてもらって満足する。
あまりの痛みで腹が立ってくる。気を紛らわせるためにベッドを上げたり下げたりする。頑張って寝返りを打とうとするが、尿管が入れられていて思うように動けない。
身体が熱くて喉が渇いたのでまた看護師さんを呼ぶ。哺乳瓶のような水入れとひよこ用かと思うくらい小さなシリンジを渡されて、5mlずつ飲むよう指示される。オムツも履かされている上に、水も満足に飲めない。
あの時は紛れもなく赤ちゃんであった。痛みで気の立った赤ちゃんである。
私が苛立っていることを察したのか、看護師さんがテレビを点けてくれた。痛みに耐えながら、ただ時間を過ごすというのは非常に辛い。普段であればつまらないと思うであろうバラエティ番組を集中して観た。やはり内容はつまらなかったが、過去見たどんな番組よりも記憶に残るものとなった。

そして、記録のために自分の写真を撮る。顔が腫れて別人のようだった。


ひよこ用シリンジ。
先端に長いチューブをつけて水を飲む。


後半へ続く。

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