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私にだけ聴こえている世界

幼少の頃から音楽が好きだった。外を歩くとき、家事をするとき、寝起き、昼休み、帰宅中、夜寝る前、四六時中音楽を聴いている。学生の時からずっとだ。学生時代は受験勉強の息抜きに、バスに乗っている間だけ聴いていいというルールを作っていた。Plastic TreeのSinkを聴いて何度も泣いたし、春咲センチメンタルを聴いて合格する未来を思い描いた。家庭内で諍いがあったときも、音楽だけが私を支えてくれた。

ライブに行くことが人生で1番大事なことだった。落ち込んだ時は大声で歌うと回復する。明るい詩やメロディに勇気づけられ、悲しい歌とともに泣いた。

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(友人とライブに行った時の写真)

いつも音楽を流しているのは単純に音楽が好きだからだが、余計なことを考えすぎないようにするためでもある。一人でいるとつい、今日あったことや、誰かと話したことを反芻してしまう。その中でも特に嫌なことは思い出す。そうすると記憶として刻まれてしまい、ことあるごとにフラッシュバックするのだ。お風呂で思い出して落ち込み、寝ている時には夢に見る。外に出ると人の話し声が気になる。勝手な被害妄想なのは分かっているが笑われているような気がしてしまう。そんな小心者の私が些細なことで悩まないようにするために、音楽に側にいてもらう。

音楽は私の心の支えだ。何度救われたか分からない。きっと、これからもずっと。






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