心と体に効く野菜=心と体が欲しがる野菜のきっかけ
私達の農園の野菜作りの方針にしている「心と体に効く野菜=心と体が欲しがる野菜」
これについて自分の考えをまとめていたら、こう思ったきっかけが面白いなぁと感じたので書いてみようと思います。
みなさんは体が無性に野菜を食べたがっているという経験はされた事はありますでしょうか。
私は前職場のらくら農場に勤めるまでは 無性に肉が食べたい!とか、無性に寿司が食いたい!とか、米が食いたい!はありましたが、野菜が食いたい!はありませんでした。
それまでも美味しい野菜は食べたことがありました。甘くて美味しい野菜はも沢山食べました。でも無性にほしくなるということはありませんでした。
のらくら農場に勤めて1年目、春菊を食べて感じたのは「同名、別人」という感覚。今まで知ってた春菊と名前は一緒だけど、中身が違いすぎる。
農場の春菊がなくなった時にどうしても春菊が食べたくて市販の春菊を買ったけど農場と同じレシピでは美味しくなくて食べられなかった。
あの味が食べられなかったショックで釈然としない中「名前変えてもいいレベルだな」と思っていました。
春菊の味を覚えてからというもの、出荷していない12月から5月までの間、ふとした瞬間に無性に「あぁ~春菊食べたっ」と思うんですよ 笑
この世界に心から「春菊たべてぇ~」というやつがいるってのはなんだかおもしろいですね 春菊には悪いけど。
そのあとにもケールでも同じようなことになりました。農場の影響でスーパーで買わなかった野菜を買うようになっていました。もちろん別物なんだけど。
他にもカブ、はねぎ、三つ葉、言い出せばほぼ全部。強弱はあるにせよ
ふとした瞬間にあの野菜食いたいなぁ~と思っている。
農場は栄養価分析にも力を入れていたので、この野菜ってもともと栄養価高いよね。という情報は沢山入ってきていたと思います。
その中で私には仮説がありました。もともと栄養価高い野菜の方がこのふとした欲求出やすいんじゃね?というもの。ケールも春菊も、もともとポテンシャル高い野菜なのである。
最終年には以前から興味のあった分子栄養学という細胞の代謝から健康を考える栄養学を勉強した。
その中でビタミンやミネラル、抗酸化物質、食物繊維のような植物が吸収したり作り出した物質がいかに人の身心の健康に大切かということがわかった。
そして改めて農場の栽培とその野菜を考えた。
農場の野菜はどれもミネラルをカルシウムやマグネシウム、リンやカリウムはもちろんのことホウ素や、マンガン、鉄や亜鉛まで考えて栽培されている。もちろんこれは人の代謝に必要不可欠なミネラルだ。
ビタミンや抗酸化物質が多くなるように、土に沢山の炭素を仕込んでものすごい量の太陽熱養生処理をしている。
もちろんその分お金も時間もかかっている。
でも、やっぱりちゃんと結果、味として出ているんだなぁ
人は生き物だから、体に必要なものを美味しく感じる。これは栄養価分析のデータを沢山みればあきらか。
そしてそれを食べた時、体や心は記憶する。
その後、心は美味しさを求めて、体は栄養を求めて無性にほしくなってしまう時が生まれる。自分の体験から私はそんなふうに感じています。
のらくら農場の野菜は私の中で一番美味しい野菜です。そこにはそれまで食べてきた野菜とは違ったベクトルのうまさがあるのです。感覚でいうなら自然にできた食物(木の実的な)の美味しさをそのまま拡大したような美味しさ。
無性にほしくなってしまう野菜があるということを意図せずに教えてもらいましたが、これはとてつもなく大きなプレゼントだったと感じます。
心と体に効く野菜=心と体が欲しがる野菜 はのらくら農場で働く中で頂いた羅針盤です。まだやれることがあると観ています。この方向を探求していきます。 改めてのらくら農場の皆さん ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします(^^)
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