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いそベジ農場さんにおじゃましました。

佐久穂町の有機農家さんに行って働かせて頂く第2弾はのらくら農場と同じ集落にあり、紀行さんがことあるごとに磯部君はすごい ここがすごい あそこがすごいといっていた磯部さん率いるいそベジ農場さんに行かせて頂きました。

行かせて頂いて、紀行さんのいっていた磯部さんの凄さが具体的な輪郭でわかるようになりました。

以下は今回心に残ったことです。

・野菜が余ったタイミングが新しい売り先と出会うチャンス 余ってTELをする いつも少し多く作る

・きれいなものを出そうとしすぎることは経営のリスクを著しく高める

・何かする時にポジショニングという視点をもってやっている。この地域ではこれをやっている人はいるけどこれをやっている人はいない。ここのポジションがいると全体としてうまく回る。ポジショニングとは新しいイスをつくること できるだけ今あるイスを椅子取りゲームしないようにしている

・教育法は農場運営にも取り入れることができる

・つらい事こそ経営者が率先してやる

・この野菜があれば生きていけるという品目をもつことで他の品目で好奇心を満たすような試験や挑戦ができるようになる。磯部さんの場合は取り返しがつく、絶対にきらさないで出せる、すぐに増やせるなどから小松菜を選んだ だが柱にするにはJASがないと数がでないし、値も下がる

・栄養周期理論を活用して品質の向上ができた(気がする 対象区を設けてなかったから)日々好奇心をもとに新しい可能性を試されていたのがとても素敵だった

・硝酸値やPHを測り、施肥設計を見直し続けている事 僕が思うN量とはかなり違ったがそれでもできているということ 今までの当たり前をうのみにせず、目の前の現象から新しい試みをし続ける姿勢がかっこいい

・業務形態とは売り先のこと

・応援されるかどうかって一つ一つの姿勢や接し方が結局大切 訪ねる時はお土産を持っていくとか手伝いに行く時、無給でも一生懸命にやるとかそんな当たり前のような事が信頼されて応援されるのには大切なこと

・アグレンジャーという営農支援アプリが作業の日誌や注意点、気づき、改善の引継ぎ手段としてよさそうだった(磯部さんの意見も採用されているらしい)

・経営で大切にしているのは「見逃しの三振はしないこと」 気づいたらバッターボックスに立っているんだよね 振らないにしても振らないことに自覚をもっていたい と語る磯部さん これは言葉にはなってなかったですがいつも背中からその一端を感じていたような気がしました。なので姿勢から学びます。

・おっつける力が農業の醍醐味 計画するよりも 変わり続ける現実を理想におっつけていく力 変化に対応してそれを最良にする力 おっつけ力とポジショニングは磯部さんの強力な力だと感じた

・まじめに働きあいさつをし、名前を覚えるのが地域で信頼されるコツかもしれない

・自分の経営の損益分岐点を意識する

・雇用を単なる労働ではなく、農業で感じる面白さを一緒に味わえる、農作業をしながら心を触れ合わすことができる そういう機会をくれるものだと思っている 人がくるから仕事を用意するという考え方

・これまでの雇用の経験から人を安易に雇えなくなった 採用時には「苦労した事」を聞くようにしている 大切なのは自分が一緒に働きたいと思える人かどうか

・取引先選びはこの取引先とやりたいかやりたくないかが大切 対等で在り続けることを心がけている

・人生はギャグだと思っている 生きてさえいればだいたいギャグ

・出荷場を立てるときにアドバイスを聞いて考えたのは「拡張性」これからのことがわからないならとにかく拡張性が必要

・これ間違ってるんじゃねという視点は経営を改善していく

・移住就農するなら、その地域の周りから信頼されていて、移住者にも優しい先輩を探す

・土屋さん(ベテランスタッフ)の凄いところは目線が経営者と同じだというところ そして管理能力と段取り力 優しさ 男気(男気は僕の意見)

・出荷には力のある品目をつくる=こぶをつくる

・JAS有機をきっかけに新しい取引が始まったりする 事務が大変だがなれてシステムを組めれば効率的にできるようになる

・月ごとの売り上げを見ながら人の増やし方や月の作付けの量、出荷先のバランスなどを考える

・月の経費がわかれば予算(損益分岐点てきなもの)ができる。それを達成する作付けを考える

・損益計算書が理解できることが経営のある一部における基礎を作ってくれる

・確定申告はEXCEL農業会計を使用

・土屋さんいわく磯部さんのすごいところは全部自分でできる上にいつも優しいこと

この日を終えて磯辺さんは人間力と好奇心の方という印象を持ちました。

人間力は依然から人としての在り方を大切にされている方だと感じていました。ですが実際に磯部さんの言葉で上手くいく要素の中に人としての在り方が入ってきたのは同じように心が大切だと感じている僕としてはとても勇気を頂きました。そしてこの日もとんでもなく優しかったです。

今回一番驚いたのが磯辺さんのもうひとつの側面の好奇心の高さ これこの時期でもいけるんじゃないか この作物大幅にかえてこのやり方でもいけるんじゃないか この道具簡単に作れるんじゃないか 次はもっとこうしたらいいねとスタッフと話しながらその結果を受け取る 好奇心による経験値がどんどんたまっていく いずれ他の人が全然追い付けない品質の野菜を作りそう そんな風に感じて技術者としてとてもかっこよく感じました。

そしていそベジ農場は好奇心と実務能力、本当に農業が好きな人の中でその楽しさを沢山味わえるとても魅力的な職場だと感じました。

急なお願いにも関わらず受け入れてくださった土屋さん、蒲原くん、新築のおうちに入れてくださりお茶とお菓子をくださったさやかさん、親身になって沢山の経験や知恵を教えてくださった磯部さん、素直で最高にかわいかった磯部家の小春ちゃんと晴成くん本当にありがとうございました。

教えていただけなかったら僕が自分で気づくにはとても時間がかかったであろうアイディアや気づきを沢山いただきました。

頂いた恩は僕に続く人に、そして佐久穂町の出荷グループの方々に返せるように頑張ります。

九州出発前にはご挨拶に伺います。

ありがとうございました。

追伸 記事の内容を一部確認して頂くため連絡を取らせていただいたが、忙しいにも関わらずとても丁寧に対応頂いた。僕も後進にそんな態度がとれる人間で在ろうと思わせてもらいました。

↑いそベジ農場のHP 野菜セットが購入できます!


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