こんにちは、マッコイです!
皆さんは、有能な働き者、無能な働き者、
といった言葉を聞いたことがありますか。
これは軍隊の組織論における考え方の一つだといわれています。
今回は、『ゼークトの組織論』について書いていきたいと思います!
■ゼークトの組織論
ドイツ軍人である『ハンス・フォン・ゼークト』が語ったといわれています。
軍人を4つのタイプに分類し、適切な人事配置について言及。
勤勉で頭の良い軍人=参謀
なまけ者で頭の良い軍人=前線指揮官
なまけ者で頭の悪い軍人=一般兵
勤勉で頭の悪い軍人=除籍、処刑
会社組織に当てはめてみると、下記になるかと思います。
働き者で頭の良い社員=執行役員
なまけ者で頭の良い社員=中間管理職
なまけ者で頭の悪い社員=一般社員
勤勉で頭の悪い社員=リストラ対象社員
会社にお勤めの方は、今後の働き方の参考になるのではないでしょうか。
発展して、下記のように表現されているものもありました。
自分はどのタイプだろうと考えながら、読むと面白いかもしれませんね。
■ゼークトは組織論を語っていない!?
『ゼークトの組織論』として説明してきましたが、
実は、別の人物が語った話だと判明しました。
その人物とは、
ドイツ軍人である『クルト・フォン・ハンマーシュタイン』。
クルトはゼークトと同時期の軍人で、お互いに接点はなかったようです。
『ゼークトの組織論』といわれている話は、『クルトの将校の4分類』
が元ネタとなっていました。
ではなぜ、『ゼークトの組織論』として流布したのでしょうか。
正確な経緯はわかっていませんが、
戦争漫画家・小林源文の著作である『第2次朝鮮戦争 -ユギオII-』に
『ゼークトの組織論』と引用されていることが、理由の一つだといわれています。
作中の引用から、『ゼークトの組織論』として語られていることがわかります。
この作品の初出は、『クルト・フォン・ハンマーシュタイン』についての
著作が日本で和訳・出版されるよりも前でした。
そのため、日本ではゼークトが語った話のように認識されているようです。
ゼークトも、「私はそんなこと語ってないんだけどなあ」
と心中思っていたかもしれませんね(笑)
■まとめ
ちまたで知られている『ゼークトの組織論』は、
実は『クルトの将校の4分類』というのが正しい見解でした。
情報としては間違っていましたが、理論自体は非常に考えさせられる内容でしたね。
最後に、
組織論と聞くと、『鋼の錬金術師』のこのシーンを思い出します。
無能な働き者の上官が、有能な働き者の部下に銃殺されるシーンです。
(上官が無能な怠け者という見解も否めない)
敵軍に対して、無意味な特攻ばかり仕掛け、部下を駒のように扱うという姿勢から戦死者を増やしていたことが経緯です。
まさに、『クルト・フォン・ハンマーシュタイン』が語った、
「愚かで勤勉なものは、害を及ぼすのみであるので、いかなる責任ある立場も与えてはならない」
のお手本のような例ですね。
これを教訓に自分を省みながら、生きていきたいですね。
最後までご覧いただき有難うございました!