キューバで考えた「ありがとう」の意味
キューバのカフェで、日本語を勉強している若者たちと話したあと、4人分のコーヒー代をまとめて支払ったときのこと。なかでも日本語の流ちょうな20代男性はすまなそうな表情で、こう気遣ってくれました。
「まとめて払ってもらって心苦しい。(外国人でなくとも)キューバ人同士でも、そのとき払える人がみんなの分を持つことが多いし、ぼくたちは『ありがとう』とも言わないんです」
コーヒー代はひとり200円もせず、外国人が使う通貨(昨年まで、キューバ住民と、外国人の通貨は別だった)で支払う店だ