World Perfumery Congress レポート (2) アフターコロナにおけるトレンド - ウェルネスとウェルビーイング -
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フレグランスは、特に戦後、歴史的にはファッションの一部に取り入れられ、発展してきました。シャネルやアルマーニなどの大きなファッションブランドは、そのブランドイメージとしてフレグランス・ラインを持つのが当然で、よくよく考えてみれば服装の会社が香水を売るのはおかしな話なのですが、お互いの利害が一致して現在のようなエコノミーになっています。
ですがこれも当然、時代の流れによって変わりうる。特にコロナ禍という未曾有の自体が起きると、フレグランスの定義や必要性も書き換えられます。
今回のカンファレンスでは、大きな潮流の変化を感じられました。ほんとうにフレグランス(パフューム)のカンファレンスかと疑うようなステートメントが続いたからです。
例として、ポスト・パンデミックのフレグランスについて語ったトークに焦点を当ててみましょう。
ポストパンデミックにおけるフレグランスの勝機を探る
"Exploring Post-pandemic Opportunities in Fragrance"
ポストパンデミックにおけるフレグランスの勝機を探る
by Kayla Villena, Industry Manager, Beauty and Personal Care, Euromonitor Internatinoal
Euromonitor International というマーケテイング・コンサルティング会社による発表です。具体的な数字の引用により、明確・明瞭なプレゼンテーションでした。
「美しさとは何ですか」という問いに対して、最新のリサーチでは「健康的に見えること」という答えがトップで、それに続いて、「そのままで心地良さそうであること」。「自信に満ち溢れていること」などを抜いてこれらの答えが上に来るのは、さすがにパンデミックによるステイホームの影響のようです。
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