2.おとなしすぎる子

おとなしくて自分の意見も言えない、
他人の顔色ばかり伺ってずっといい子だった私が
自分のやりたい事を見つけ、
本当の笑顔を取り戻すまでのストーリー。

前回の続きです。

2歳半で弟が生まれ、
その数年後から隣近所でいとこが生まれると
私はみんなのお姉ちゃんだからと

みんなを面倒みるのが当たり前になりました。


うちの両親はほとんど家にいなかったのですが

たまに家にいる時に
誰かが泣いたり、何かあると

まず自分の子供がやったのかを確認します。

逆に、叔父や叔母は
まず我が子を守り、他を責める。


だから、
何かあると
真っ先に怒られるのはいつも私。


赤ちゃんのいとこを撫でていて泣かれても
「まき!何やった!」
と怒られるから

私にとって大人は、いつも絶対的で怖い存在でした。

幼稚園に入ると
登園してみんなが自由に遊んでいても

私はまず支度をして
自分の席に座って
先生からの指示があるまで
じっと大人しく待っている子でした。


みんなで園庭で遊ぶ時も
幼馴染以外とは話すことも出来ず

その幼馴染は
リーダー的な子に気に入られていて
いつも連れていかれてしまうので

みんなが遊んでいるのを
園庭の隅から
眺めて過ごすことが多かったです。


小学生になっても
人見知りは治らず

でも、一人二人と、おとなしい部類のお友達が出来て

クラスでポツンと一人でいる事は
少なくなりました。


幼馴染とは
結局ずっと違うクラスだったけど
学校が終わると
よく一緒に遊びました。


うちは共働きだったし
祖母からの折檻は小学生になっても続いていたので

休みの日や夏休みは
ほとんど幼馴染の家に入り浸りでした。


日曜日に幼馴染の家でサザエさんのエンディングが流れると

あー、もう家に帰らなきゃいけないのか、

いつも悲しくて憂鬱な気持ちになりました。

続きます♪

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