8.彼との別れ
おとなしくて自分の意見も言えない、
他人の顔色ばかり伺ってずっといい子だった私が
自分のやりたい事を見つけ、本当の笑顔を取り戻すまでのストーリー。
続きです。
途中の方は私のSTORY 1話から読んで下さいね(*´꒳`*)
付き合って2年で束縛が酷くなった彼氏とは
なかなか別れてもらえないまま
時々電話をするだけの関係になりました。
でも、話す内容と言えば
彼「2人きりで会いたい」
私「会っても結局別れてくれないじゃん
もう会いたくない」
そんな平行線のまま、
それから1年近くが経ちました。
最終的には
「1回会って話したら別れる。」
と向こうから折れてきたので
「昼間、◯◯のファミレスで会うなら。その代わり、現地集合、現地解散ね。」と
自分の身が安全そうな場所を選び
彼の車に乗りたくないので
私も車で行きました。
会うと
彼はやっぱり
「別れない」の一点張りでしたが
私は久しぶりに会っても
もう、好きとも何とも感じない。
むしろ早く帰りたい。
向き合ってポツリ、ポツリと話し合う
数時間が、とても長く感じました。
外も暗くなってきて
このままだとまた別れられない、と
「ちゃんとお互い納得して別れてから
新しく彼氏を作ろうと思ってたけど
このまま別れてくれるの待ってるんじゃ、
ずっと誰とも付き合えない。
私の中ではもう終わってるし
もう、好きじゃない。
次に何言われても、もう会う気ないから。」
そんな事を言って
私が席を立つと
もう、私の心が自分にない事に気付いた彼は
観念して一緒にファミレスを後にし
車のキーを開ける私に
捨てゼリフで
「香典、はずめよな!」
と言い残した。
私は帰り道、
こうでん、て言ったよね?
人が亡くなった時に渡すやつの事?
そんな事をぐるぐる考えながら運転していた。
家に着いて、
こうでん、て何だっけ?と母に聞くと
やっぱりそう。
そんなの後味悪い、と
すぐに電話をすると
「生きてるよ(笑)困らせたかったんだよ。
もう、大丈夫だから…別れてやるよ」
と。
声のトーンも、会った時とは違っていて
彼も彼なりに、前に進めたようでした。
続きます。