フィンランド問題から思う日本の少子化対策
これはまだほとんど知られていませんが、おそらく今年中に日本とフィンランドの出生率は逆転するようです。日本>フィンランドということです。
この結構衝撃的な話は厚労省の幹部職員から聞きました。省内では「ややこしくなるからあまり言うな」となっているそうです。日本は北欧の少子化対策をモデルにしてきましたから、このフィンランド問題は不都合な真実になりそうです。
そもそも、先進的な取り組みをしているはずのフィンランドの出生率が下がっているのはなぜか。
それは「これだけ制度が整っているのになぜ子供を産まないのか?」という社会的な圧に対する国民の反発である。そんな分析があるそうです。
これは少子化対策だけではありませんが、お金だけでは人は動かないということだと思います。
日本の育児給付は現時点でも世界一だそうです。にもかかわらず、ますます少子化対策の予算が増えることになりました。フィンランドと同じような残念な道を進んでいるように思います。
少子化対策はお金だけではない。地方で強く感じます。それほど収入があるとは思えない方でも3人、4人の子どもを育てていらっしゃる光景をよく見るからです。都会からの移住者に多いように思います。
これはざっくり言えば、住みやすさが関係しているように思います。
住みやすさといっても色々ですが、のびのび子どもを育てられる広い家と庭と自然がある。親や親戚が近くに住んでいる。ご近所さんから何かとおすそ分けをもらえる。いざとなれば自給自足できる畑がある…などの要素が複合的に合わさった結果ではないかなと個人的には思います。
政府は地方で子育てを楽しんでいる方の声を聞いて、お金以外の少子化対策を考えるべきだと思います。
参考事例:森のようちえん(鳥取県智頭町)