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安い日本が買われている

3年前に趣味で作成した動画の再生回数が急増しています。内容は江戸時代の人気アクセサリー「根付」を紹介したものです。

私個人のYouTubeのチャンネル登録者数はわずか300人です。にも関わらず、この1ヶ月の間で再生回数が1万5千回以上増えているので、驚きました。

理由は外国人旅行客の急増と関係していると思います。日本に来られる外国人の方が日本らしいお土産を探して、私のYouTubeが目に止まったのだと思います。

何せ、今は円安です。

日本に旅行に来て、買い物をするのに絶好の時期です。(逆に私たち日本人は物価高で大変なのですが…)

外国人旅行客が増えるのはマクロ経済的には良いのですが、先程の根付など骨董屋の商品が買い占められてしまったら、正直残念です。日本の伝統工芸品に価値があるからこそ、その危惧を持っています。

もっと心配なのは、土地や建物です。私の職場がある東京都港区では、再開発で高さ約300メートルの超高層ビルが生まれようとしています。

森ビルの「麻布台ヒルズ」
再開発で古い住宅は軒並み消えた

このビルの最上階の住居一室の売値はなんと100億円だそうです。さらに驚くのは、その住居はすでに売れているらしいのです。日本人ではなく、外国人が投資目的で。

30年も低成長を続け、日本は明らかに貧しくなっている気がします。20年後、都心のタワーマンションで暮らすのは少数の日本人高齢者とそれ以外は全て外国人になっているかもしれません。冗談抜きで。

日本に興味を持ってくれる外国人が多いことはもちろん誇らしいのですが、私たち日本人も自国の文化にもっと興味を持ちたいところです。それはこれからの時代とても大切になると思います。

微力ながら、日本の良さをこれからも発信していきたいと思っています。

東京都港区の伊藤古美術店の3代目当主と。



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