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片山廣子「お嬢さん」

本日は片山廣子「お嬢さん」を朗読しております。

吉原に初めていった、友だちである青年の話を聞く「私」。
青年は吉原で出会った女性のことを、「紫の上よりは背が高いかもしれない」などと言います。
「源氏物語」のなかのひとを実在の人物のように語る二人のやりとり自体が、物語のよう。
青年の純粋さと、「私」の包容力が優しく伝わってくる作品です。

芥川龍之介の、最後の想い人であったという片山廣子の作品はほかに、「花屋の窓」「まどはしの四月」「古い伝説」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。